ども♪米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)さんの小説が好きなマコトです。
8月に単行本が出るらしいので、読み返してみました。
ずるいですよね。この始め方。
マリヤ・ヨヴァノヴィチの思い出に
マリヤ・ヨヴァノヴィチって主人公・太刀洗万智が、初めて登場したさよなら妖精という作品のメインヒロインです。
こんな始めかたしたらまた読みたくなちゃうじゃないですか!
ただ、個人的な感想を言わせてもらうと、さよなら妖精は面白いんですがなんだか読みづらいんですよね。
ミステリー的には満足行く内容ですが、王とサーカスを読んだ後だと、文章の構成や段落の使い方に違和感を覚えるかも。
さよなら妖精と王とサーカスの発売の間は10年ぐらい。
ファンとして、米澤 穂信さんも10年の間に成長したな!思います。(上から目線で失礼します)
王とサーカスを読んで、社会人として心がけよう!と思ったフレーズを記述します。
取材の基本は4W1Hにある。
いつ、どこで、誰が、何を、どうやって。
「なぜ」は最初の段階では考えない。
それは予断になる。
この「なぜ?を考えない」って言う考え方が衝撃的でした。
社会人をやっていると、なぜ?って言うことを一番始めに考えます。
理由は上席を説得するのになぜ?を明確にしないと必ず返り討ちに会うからです。
自分の思いだけを伝えても絶対に物事は動かない。って経験が邪魔をするんですよね。
後、なぜを明確にした後に他の4W1Hを決めたほうが時間の短縮になるんです。
若い頃は思いだけで突っ走って、なんでわかってくれないんだ!と嘆いたものです。
時間に猶予があるときはなぜ?を考えないって言う発想はありかも?と思いました。
自分に降りかかることのない惨劇は、この上もなく刺激的な娯楽だ。
意表を衝くようなものであれば、なお申し分ない。
恐ろしい映像を見たり、記事を読んだりした者は言うだろう。
考えさせられた、と。そうゆう娯楽なのだ。
それがわかっていたのに、私は既に過ちを犯した。繰り返しはしない
これぞ、王とサーカスの革新です。
王族の悲劇もサーカスの喜劇も外野として接している間は刺激的な娯楽。
どちらも自分が関わっていなければ娯楽。
確かにそうかもな。と思いました。
正直、当事者からすると記者なんて嫌な職業なのかな。
中盤でこの問が来たんですよ。
この先盛り上がりがあるのかな?って思いましが期待を裏切らない盛り上がりがありました。そこがこの小説の偉大なところだと思います。
主人公の太刀洗万智がどういう答えをだすのか?
読むと色々と考えさせられます。
おすすめの書籍です。