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本書の要約
日本人は貯蓄を重視してきたが、デフレ下の状況ではそれは合理的な行動であった。
しかし、「中国を世界の工場としてフル回転させるグローバル化の終焉」「ESG投資によってコスト増を伴うこれからの企業経営」「労働人口の減少によって機運が高まる働き手を確保するための賃上げ」の3つの要因により、構造的インフレが発生しようとしている。
インフレ時代には、欲しいものをすぐに買う。あるいは、買うまで現金が価値を失わないように『資産保護』しないといけない。
デフレ脳からインフレ脳に切り替えないといけない。
自動化、無人化、パワー半導体とか、今後、日本が復活できる可能性が高く、世界の株価と比較して、日本株はアウトパフォームすると予想。
著者ってどんな人?
エミン・ユルマズさん
エコノミスト、グローバルストラテジスト。複眼経済塾取締役・塾頭。
トルコ・イスタンブール出身。16歳で国際生物学オリンピックの世界チャンピオンに。1997年に日本に留学。
日本語能力試験一級を受けて,1年後に東京大学理科一類に合格,その後同大学院で生命工学修士を取得。
2006年野村證券入社、投資銀行部門、機関投資家営業部門に携わった後、16年に複眼経済塾の取締役・塾頭に就任。
著書に『それでも強い日本経済!』(ビジネス社)、『日本経済復活への新シナリオ 』(KADOKAWA)、『コロナ後の世界経済』『エブリシング・バブルの崩壊』などがあります。
印象に残った箇所
インフレ時代を生き抜くためには、まずメンタルを変えないといけません。デフレ脳からインフレ脳への〝転換〟が必要です。それは簡単なことでないかもしれない。
デフレ脳からインフレ脳への転換は今後の日本人にとって必須の考え方たと思いました。
最近は野菜や卵も去年と比べて高くなりましたからね~
東京の土地も数年前と比べると10~20%ぐらい高くなりました。
世界的に物価高騰が続いている中で日本だけがインフレにならない通りはありません。
多分ですが、今までデフレの反動がでて、2020年代は急速にインフレになるでしょう。
私は最大風速10%のインフレが起こってもおかしくないと思っています。
今後の3つのトレンド
①デカップリング 中国とアメリカの対立が深まり、両国の経済や技術が分断される現象です。これにより、中国の半導体産業や中露ブロック圏が弱体化し、日本や東南アジアなどの第三極が台頭すると予測しています。
②グリーンフレーション 気候変動対策やSDGs投資などの環境問題への取り組みが加速することで、エネルギーや資源などのコストが上昇する現象です。これにより、環境技術や省エネ製品などに優位性を持つ日本企業が有利になると見ています。
③労働人口の減少 少子高齢化や移民政策などにより、日本や欧州などの先進国では労働人口が減少する傾向にあります。これにより、人件費や社会保障費などが上昇し、インフレ圧力が高まると考えています。
目次
第一章 逆風に晒される中国の現実
第二章 サプライサイド経済が破綻した米国の窮地
第三章 第二の解体の季節に突入したロシア
第四章 世界の中央銀行の功罪
第五章 テスラとメタバースに向けられる疑念の視線
第六章 典型的なポンジスキームだったFTX
第七章 『四季報・新春号』解読で見えた日本復活
第八章 無人化大国・日本の強さ
第九章 日本への投資がどんどん増える時代
おすすめの本
下の3冊は経済指標を見る上で色々と参考にさせて頂いています。
ワンランク上の投資家を目指すなら読んでおくべきだと思っています。
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