ども♪FP&証券アナリストのまことです。
一目均衡表の勉強をしていきたいと思います。
一目均衡表の作図
一目均衡表の研究 その1では一目均衡表のあらましと、基本となる5本の折れ線グラフの定義を示しました。
今回は実際のデータから各数値を計算して、チャート上に記入してみたいと思います。
皆さんも自分の銘柄を選んで実際に計算し、記入してみることをおすすめします。
TradingView(https://jp.tradingview.com/)などで実際に自分で作らなくても見ることはできますが、一度手書きで作ってみることでより理解が深まると思います。
ここでは前回と同様に、日経平均を例に使います。
まず、 日経225の4本値段を表に示します。
上のチャートは2022年4月28日まで記入してありますから、4月28日が当日ということになります(値段はすべてザラバ)。
①転換線当日を含む過過去9日間の最高値 + 最安値)÷2
表でみると、 過去 9日間の最高値は4月27日の27,580円、最安値は4月27日の26,051円であることがわかります。
したがって、 4月28日当日の転換値は
(27,580+26,051)÷2= 26,816
となり、チャートの4月28日の位置に記入します。
4月28日以前の各日の転換値も、このようにして、その日も含めて9日間ずつ遡り
ながら転換値を計算し、チャート上にプロットして折れ線グラフとします。
② 基準線・・・ (当日を含む過去26日間の最高値 + 最安値)÷2
4月28日を含む過去26日前は、最高値は3月25日の28,338円、最安値は4月27日の26,051円です。
したがって、4月28日当日の基準値は
(28,338+26,051)÷2=27,195
となり、チャートの4月28日の位置に記入します。
過去の基準値も同様にして26日ずつ遡って計算し、折れ線グラフとします。
③ 先行 (スパン) 値1・・・ (転換値+基準値)÷2
先に計算した通り、4月28日当日の転換値は26,816、基準値は27,195ですから、先行値1は
(26,816+27,195)÷2=27,006
となりますが、この数値を記入する位置は、4月28日の行ではありません。
定義は、計算された数値は当日を含む26日先の先行スパン1とする、となっており、記入する位置は6月9日の位置となります。
④先行(スパン)値2・・・(当日を含む過去52日間の最高値+最安値)÷2
4月28日を含む過去52日前は、2月7日ですが、 チャートでわかる通り、この間の最高値は3月25日の28,338円です。最安値は3月9日の24,681円です。
したがって、先行値2は
(28,338+24,681)÷2=26,510
と、偶然基準値と同当じ数値になりました。
記入する位置はこれも定義により、先行スパン1と同じ6月9日となります。
⑤ 遅行スパン・・・当日の終値を当日を含む26日前の遅行値とする。
4月28日当日の終値は、相場表でみる通り26,847円です。
記入位置は先行スパン置1、2とは逆に当日を含めて26日遡る3月24日の位置となります。
以上で計算の仕方、記入の仕方がおわかりのことと思います。
さて、次回からは均衡表の理論体系に迫るために、波動論と値幅観測論にふれてみたいと思います。
ここでとりあげた各線の意味するところは、一目均衡表の研究 その5以降で説明します。
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