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実質金利とは何か?名目金利との違いや計算方法 また、株価のへの影響

ども♪投資が好きなFP&証券アナリストのまことです。

米実質金利の低下、株高招くといった雑誌の記事を見たことがある人も多いと思います。

ではなぜ、実質金利の低下が株高を招くのでしょうか?

そもそも実質金利とは何か?という基本的な説明から、なぜ注目されるのか?

そして、実質金利が私たちの生活や資産運用にどういう影響を与えるのか?

について解説したいと思います。

実質金利とは何か?

実質金利とは、物価上昇率を勘案して見た金利のことです。

私たちがよく目にする金利(名目金利) から物価変動の影響 (予想物価上昇率)を差し引いた金利を指します。

一般的に実質金利を式で表わすと、

実質金利=名目金利-期待インフレ率

となります。

実質金利の計算では、名目金利は10年物国債の利回り、期待インフレ率は市場の予想物価上昇率(ブレーク・イーブン・インフレ率=BEI)が使われます。

BEIとは、市場で予想されている期待インフレ率です。

一般的に

実質金利=10年国債ー10年物価連動国債

で計算されることが多いです。

BEIがプラスで推移していれば、市場は物価上昇を予想しており、マイナスで推移していれば、物価が低下していくと予測していることになります。

なぜ実質金利が注目されるのか?

実質金利は名目金利から期待インフレ率を差し引いた値です。

実質金利こそが私たちの生活に影響を与える金利のため、注目されるのです。

例えば、あなたは100万円を持っていて車を購入しようと考えていたとします。

実質金利がプラスの場合

銀行預金の金利が3%で、期待インフレ率が1%の状態だったとします。

この場合、1年買うのを迷って預金すれば100万円は103万円になります。

一方、期待インフレ率は1%なので物価の値上がりは1万円で、1年後は101万円で車が買えることになります。

1年待てば、車を購入しても2万円が手元に残ることになるので、人々は消費よりも預金を選ぶと考えられます。

実質金利がゼロの場合

銀行金利3%で期待インフレ率3%の時は、実質金利0%になります。

買うのを迷って1年預金すれば100万円は103万円になりますが、期待インフレ率も3%なので1年後の車の価格も103万円になります。

今買っても1年後に買っても金銭的損得は同じです。

実質金利がマイナスの場合

銀行金利3%で期待インフレ率5%の時は、実質金利がマイナス2%になります。

1年後に預金は103万円になりますが、車の価格は105万円です。

今だったら金銭的損得なく買えた車が、1年後に車を買うと資金が2万円足りなくなります。そのため、人々は預金よりも消費を選ぶと考えられます。

この様に実質金利の水準が私たちの生活に影響を与えることがよくわかると思います。

実質金利の株価への影響

実質金利は投資判断にも大きな影響を及ぼします。

上記の例でも分かる様に実質金利の水準によって、どの様にお金を使うことが良いのかが変わるからです。

2022年7月27日(現在)の米実質金利の状態で説明します。

現在、米国債10年利回り(名目金利)が2.801%、米国物価連動国債10年利回りが2.36%のため、実質利回りは0.459%のプラスです。

昨年までマイナスだっとことを勘案すると、米国経済は消費から蓄積することが合理的になり、景気後退の可能性が高まってきたと考えます。

実質金利の変動は金融政策の行方を占う

実質金利の動きは、金融政策の市場予想を見る上でも注目されます。

一般的に実質金利がマイナスの状態は金融政策が緩和の状態であり、プラスであれば、引き締める方向にあると解釈されます。

米連邦準備理事会(FRB)が7月26~27日に開いている米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の利上げが予想されます。

米国の実質金利の変動に注目し、株価や為替の予測に役立てていきましょう。

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