ども♪投資が好きなFP&証券アナリストのまことです。
先週の相場と今週の展望をまとめたいと思います。
今週の展望と先週の株価
今週は来週の米消費者物価を見据え様子見か。
先週の雇用統計で「労働市場はまだ熱すぎる」と声が出るほど、市場予想を上回る発表がありました。
ただ、今までと違ってインフレ懸念が高まっているのにも関わらず、米国市場は横ばい。
今までだったら大幅に下落していてもおかしくない状況での横ばいのため、インフレに対して株価が反応しなくなっています。
パウエル議長も11月30日の講演で、利上げ幅を縮小する時期が「早ければ12月になる」と言ってましたしね。
市場の興味はリセッション懸念に移ってきているので、暫くはボックス相場になると考え得ています。
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先週の米国相場は金利が下落したこともあり、3指標とも上昇しました。
ダウ平均は4週連続で上昇。S&P500、NASDAQに関しても2週連続で上昇しました。
週末に発表された雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比26万3000人増。
10月の28万4000人増よりは減速したものの、市場予想の20万人増からは大幅に上回りました。
失業率は横ばいの3.7%と10月から変わらず。また、平均時給は前年同月比5.1%増と高い伸びだったことを勘案すると、インフレは続いていると感じます。
以前バロンズ・ダイジェストに
先進14カ国のデータを1970年1月までさかのぼって分析した結果、 今年のCPIのように、 前年同月比上昇率が8%を超えた場合、 インフレ局面はすぐには収束せずに、 70%の確率で加速する傾向があるバロンズ・ダイジェスト
バロンズ・ダイジェスト
と書かれていました。暫くはインフレに悩みそうです。

インフレが収まったら、株価もコモディティも本格上昇ですね。
米金利先物の値動きから利上げ確率を算出する「フェドウオッチ」を見ると、12月の利上げの確率は0.5%と変わらず。
ターミナルレート(利上げの最終的な到達点)は0.25%下がったように見えます。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、米連邦準備理事会(FRB)はインフレを押し下げるために十分に制約的な水準まで金利を引き上げ、来年を通して金利をその水準に維持する必要があると言っていました。
「フェドウオッチ」では2023年の11月から利下げが開始されるとの予想ですが、来年の中盤あたりにインフレが想定よりも高止まりし、株価下落の要因になりそうな気がします。




Fear&Greed Indexは先週の64から63と高止まり中です。
クリスマスラリーが始まるのなら、70を超えるかもしれませんね。




今週はPPIの発表があります。
余り株価には影響を与えませんが、CPIの先行きを占う上でも重要な指標だと思っています。


株式
ダウ平均は0.24%高の34,429.89ドル、S&P500は1.31%高の4,071.71ドル、NASDAQ100は1.73%高の11,964.07ドルとなりました。
パウエル議長も11月30日の講演後に上昇し、その後は横ばいとなりました。
週末の雇用統計が思いのほか良い数値だったのでインフレ懸念で下落すると思っていましたが、パウエル議長の利上げ幅を縮小する時期が「早ければ12月になる」との発言のためか反応が薄かったです。






記事で書かれているのは先週金曜終値と今週金曜日終値を比較しています。
金利&為替
米2年債金利は4.28%低いの4.276%、米10年債金利は5.50%低いの3.488%になりました。
こちらもパウエル議長の発言で下落しています。
ターミナルレートにも届いていないし、金利は高止まりする可能性があるのに金利の下落が急激です。
何かの拍子でまた上昇しないか不安です。




ドル円は3.48%安の134.310円、ドルインデックスは1.47%安の104.506ドルになりました。
米国金利の低下に伴い、ドル円も円高基調です。
円安になるのも急でしたが、円高になるのも急ですね。
今年の為替はジェットコースターに乗っているみたいです。




記事で書かれているのは先週金曜終値と今週金曜日終値を比較しています。
今週の注目チャート
今週の衆目チャートは銀価格です。上昇トレンドを形成しそうです。
コモディティの中で出遅れ感があるので、インフレが沈静化されて一番上昇する可能性が大きいと思っています。


先月の相場
ダウ平均は5.67%高の34,589.77ドル、S&P500は5.38%高の4,080.11ドル、NASDAQ100は5.64%高の12,058.62ドルとなりました。
大幅に上昇しました。2番底形成後の上昇です。
大統領選の前の年は上がる確率が高いようなので、来年以降も上昇が期待できるかな。
ただ、NASDAQ100は雲の上値に抑えられている形です。遅行指数は雲の下値に差し掛かっているため、2重で抵抗帯に阻まれています。
暫く上値が重いと感じます。






ドル円は7.10%安の138.124円、ドルインデックスは5.11%安の105.873ドルになりました。
チャートは下落基調ですね。MACDもRSIも上昇のサインは出していないため、暫く下落すると考えています。




今週買った銘柄
なし
おすすめの本
下の2冊は経済指標を見る上で色々と参考にさせて頂いています。
ワンランク上の投資家を目指すなら読んでおくべき。
励みになるので押してくれると嬉しいです♪
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