ども♪投資が好きなFP&証券アナリストのまことです。
先週の相場と今週の展望をまとめたいと思います。
今週の展望と先週の株価
今週の米国株式は下値模索の展開か
米シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻が世界の銀行株安に波及し、相場の重荷になっています。
SVBの破綻が個別事例にとどまるのか、他の金融機関やテクノロジー業界まで波及するのか、見極めるためしばらくは相場の重しになりそうですね。
困ったもんだ。
また、2月の米国CPIについて、市場は食品とエネルギーを除くコア指数で前月比0.4%上昇を見込んでおり、市場予想通りであればインフレ高止まりが意識されそうです。
パウエル議長が3月22日の利上げをSVBの経営破綻を重く見て0.25%にしても、インフレを重く見て0.5%にしても市場はネガティブに捉えかねないので予想が難しいです。
CPIの前月の結果と予想は以下
消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア)(前年比) 前回:5.6% 予想:5.5%
消費者物価指数(CPI)(食品・エネルギー除くコア)(前月比) 前回:0.4% 予想:0.3%
消費者物価指数(CPI)(前年比) 前回:6.4% 予想:6.0%
消費者物価指数(CPI)(前月比) 前回:0.5% 予想:0.3%
PPIの前月の結果と予想は以下
生産者物価指数(PPI)(食品・エネルギー除くコア)(前年比) 前回:5.4% 予想:5.1%
生産者物価指数(PPI)(食品・エネルギー除くコア)(前月比) 前回:0.5% 予想:0.4%
生産者物価指数(PPI)(前年比) 前回:6.0% 予想:5.4%
生産者物価指数(PPI)(前月比) 前回:0.7% 予想:0.4%
テクニカル分析的にも先週の大幅下落で下値支持線を割り込んでしまったのが痛いです。
日足、週足どちらを見てもチャート的には下落必死ですね。

週足でネックラインを超えていましたが、先週押し戻された形です。2022年の5月頃から遅行指数が実線を沿うように動いています。
現在の情勢を考えると3月末にかけて下落する可能性が高いと思います。


1月の株価上昇で気分も上向いていただけに、2,3月は気分の沈み込みも激しい。。。
利上げ加速懸念と米シリコンバレーバンクの破綻で米国市場は大幅安
先週は米国3指標ともに大幅に下落しました。
先々週は仕入れ価格が前月より低下したことが好感されて大幅に上昇しただけに残念です。
パウエル議長が「利上げを加速する用意がある」と市場に釘を差したことを皮切りに、米シリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻が止めを刺した形になりました。
雇用統計の結果は失業率の上昇と平均時給率が下がり、インフレ懸念が後退しているのでソフトランディングの可能性も高まってきているんですけどね。
中々株価が上昇する糸口を見つけることができない週となりました。
ちなみに雇用統計の結果は以下。
・非農業部門雇用者数
予想:19.0万人 結果:31.1万人 前回:50.4万人
・失業率
予想:3.4% 結果:3.6% 前回:3.4%
・平均時給(前月比)
予想:0.3% 結果:0.2% 前回:0.3%
・平均時給(前年比)
予想:4.7% 結果:4.6% 前回:4.4%



なかなか難しい局面ですね。
一旦利益を確定させたほうがいいかもしれません。
先週の記事


先月の雇用統計の発表時の記事


Febウォッチ
パウエル議長の発言を受けてタームレート(利上げの最終地点)が5.75%に上昇。
ただ、利下げの時期は変わっていません。
2024年3月頃から下げると予想しています。




Fear&Greed Index
Fear&Greed Indexは先週の55から24まで一気に下がりました。
20を下回った後に上昇する傾向があるので、もうそろそろですね。




今週の経済指標
消費者物価指数、生産者物価指数、小売売上高など、利上げ幅を見極めるのに重要な指標が毎日発表されます。
予想が思いの外、数値が強いので株価に悪影響がありそうで怖いです。


株式
ダウ平均は4.44%安の31,909.65ドル、S&P500は4.55%安の3,861.60ドル、NASDAQ100は3.75%安の11,840.60ドルとなりました。
思ったよりも、NASDAQ100が強いです。






記事で書かれているのは先週金曜終値と今週金曜日終値を比較しています。
金利&為替
米2年債金利は0.266%低いの4.593%、米10年債金利は0.253%低いの3.703%になりました。
一時期、米2年債金利は5%台。米10年債金利は4%台だったので週末にかけて下がりました。
来週の経済指標の発表を受けてどのように変化があるか注目です。




ドル円は0.55%安の135.061円、ドルインデックスは0.11%高の104.637ドルになりました。




記事で書かれているのは先週金曜終値と今週金曜日終値を比較しています。
今週の注目チャート
今週の注目チャートは金です。
日足では遅行指数が実線を上回りました。
遅行指数が実線を上回るのは強気のサインです。
ただ、週足は実線が上の雲に差し掛かっており、遅行指数も雲の真下に差し掛かっています。
2重で抵抗帯の下にあるため、週足チャート的には厳しい状況です。
株価も債権も低迷しそうですし、金などの貴金属もしばらくは上昇しそうにありませんね。。。
金はもうちょっとで上昇トレンドになりそうなんですけどね~
でもそのちょっとが超えられない。。。




今週買った銘柄
なし
おすすめの本
下の2冊は経済指標を見る上で色々と参考にさせて頂いています。
ワンランク上の投資家を目指すなら読んでおくべきだと思っています。
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