【予想は完敗】NASDAQ100-5.49%の週、守り役は逆に動いた──守ったのか偶然かは1週間では判定できなかった【10/16週次レポート】

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先週10月9日の週次レポートで、私はこう言い切りました。

10月16日の週次レポート6-1の価格騰落率で、守り役4銘柄(TLTX・453A・IGLD・DOGG)のうち少なくとも2銘柄が、0.00%以下になる、と予想します。

結果は、0.00%以下がIGLDの1銘柄だけで、予想は外れです。同じ週、NASDAQ100は-5.49%と崩れました。守り役は本当に「守って」いたのか、日次の終値と決算で確かめます。

目次

今週の3行まとめ:予想は外れ、NASDAQ100は-5.49%、口座は円建てでかろうじてプラス

今週の3行まとめ:予想は外れ、NASDAQ100は-5.49%、口座は円建てでかろうじてプラス
  1. 守り役4銘柄のうち3銘柄が上がり、予想は外れました。
  2. NASDAQ100は週間-5.49%、うち金曜1日で-2.50%でした。
  3. 配当は8発637円(税引後)、トータルリターンは円建て+880円。 先週記事の+10,043円から9,163円減りました。

今週の市場:NASDAQ100が-5.49%、ダウだけがプラスで終わった

今週の市場:NASDAQ100が-5.49%、ダウだけがプラスで終わった

S&P500は週間-1.95%、NASDAQ100は-5.49%、NASDAQ総合は-4.48%です。一方、NYダウは+0.67%でした。

日経平均も-5.37%と、NASDAQ100とほぼ同じ幅で下げ、VIXは14.84から19.98へ上がりました。

インフレの強さを示す経済指標が並びました。

  • 9月CPI(10月14日発表):総合は前月比+0.6%・前年同月比+3.7%、コアは前月比+0.3%・前年同月比+2.6%(BLS)
  • 9月PPI(10月15日発表):最終需要は前月比+1.3%・前年同月比+6.3%(BLS)
  • 9月小売売上高(10月15日発表):前月比+0.8%・前年同月比+6.3%(Census)

FRBは9月に0.25pt利上げし、誘導目標は3.75〜4%です。CPI後、10月の利上げ確率は約21%から約47%へ上がったと報道されました(二次情報です)。

ところが米10年債利回りは5.244%から5.079%へ、16.5bp下がりました。この食い違いの理由は、私には分かりません。

データソース: jp.investing.com / BLS(CPI) / BLS(PPI) / Census(小売売上高) / investinglive(利上げ確率)

今週の市場レジーム判定:景気拡大局面から物価高の停滞局面へ、RORO指数は41.6

今週の市場レジーム判定:景気拡大局面から物価高の停滞局面へ、RORO指数は41.6

4象限レジームは、先週の「景気拡大局面」から「物価高の停滞局面」(成長が鈍る一方で物価が上がる局面)に変わりました。RORO指数は先週の53.3(ニュートラル)から41.6へ下がり、判定は「リスクオフ(弱)」です。

先々週も物価高の停滞局面だったため、局面が変わったと言い切るのは早いと考えます。

※市場局面カードのVIX 16.9・10年債5.19%とはずれますが、本記事は10月16日の終値です。

配当着弾記録:8発637円、先週より208円少なかった

配当着弾記録:8発637円、先週より208円少なかった
着弾日ティッカー受取額(ドル)受取額(円)コメント
2026-10-13AIPI0.74ドル116円暴れ馬、先に着金
2026-10-13CEPI0.93ドル147円今週の最高額
2026-10-13FEPI0.47ドル74円静かに納品
2026-10-13ULTY0.65ドル103円吐血しつつ死守
2026-10-14NVDY0.50ドル79円先週0.58ドルから減
2026-10-15NVYY0.30ドル48円含み損の主犯
2026-10-15TQQY0.30ドル48円NVYYと同額
2026-10-15YSPY0.14ドル22円今週も最小
合計—4.03ドル637円8発、守り役はゼロ

※受取額は税引後の実着金額(着弾日基準)です。

先週は10発845円でした。IGLD(68円)とJEPQ(129円)が今週は届かず、NVDYも92円から79円に減りました。

銘柄別パフォーマンス:守り役3銘柄が上位を占め、下位9銘柄はすべて-3%超

銘柄別パフォーマンス:守り役3銘柄が上位を占め、下位9銘柄はすべて-3%超

6-1. 週間の価格騰落率(配当を除く)

順位銘柄先週騰落率(価格)今週騰落率(価格)コメント
1DOGG+1.59%+4.99%2週続けて首位
2TLTX+0.45%+2.84%金利低下の週に2位
3453A+0.46%+1.21%円建てで3位
42865-0.23%+0.08%唯一のプラス
5IGLD+1.30%-0.84%予想に付き合った唯一
6YSPY+0.40%-1.18%傷は浅め
7563A-0.84%-2.63%下げ幅が拡大
8JEPQ+0.08%-3.73%浅手で済む
9QQQI+0.34%-4.71%指数より浅い
10NVYY-1.50%-5.56%含み損の主犯
11FEPI+0.69%-6.02%急転落
12TQQY-0.04%-6.17%死神が鎌を振る
13AIPI+0.00%-6.83%横ばいは嵐の前
14NVDY-2.03%-7.00%2週続けて下位
15ULTY-0.70%-7.56%傷口が開く
16CEPI-1.91%-8.02%最下位

6-2. 週間のトータルリターン率(配当込み)

順位銘柄今週配当利回り今週トータルリターン率
1DOGG0.00%+4.99%
2TLTX0.00%+2.84%
3453A0.00%+1.21%
428650.00%+0.08%
5IGLD0.00%-0.84%
6YSPY0.15%-1.03%
7563A0.00%-2.63%
8JEPQ0.00%-3.73%
9QQQI0.00%-4.71%
10NVYY0.45%-5.11%
11FEPI0.36%-5.66%
12TQQY0.35%-5.83%
13AIPI0.49%-6.34%
14NVDY0.44%-6.56%
15ULTY0.85%-6.71%
16CEPI0.60%-7.42%

※ 10/9→10/16の各直近終値。ドル銘柄はドル建て、円銘柄は円建ての率で、為替は含みません(453Aは為替ヘッジなしで、ドル円の変動を含みます)。「今週配当利回り」は、今週着弾した税引後の実受取額を価格で割った期間比率です(年率換算ではありません)。両表とも今週の騰落率の降順で、先週の列は基準日を1週間ずらした同じ計算です。

順位は、ほぼ「何に投資しているか」で決まりました。上位4銘柄はダウの犬・長期米国債・NASDAQ100の100%カバー型で、10位以下はエヌビディア・AI・暗号資産関連株などです。意外だったのは2865で、QQQI・JEPQ・563Aが沈むなか+0.08%でした。

東証の円建て終値のため、米国上場のQQQI・JEPQとは終値の時刻がずれ、その分は切り分けられません。ただ、同じ東証の563Aは-2.63%で2.71ptの差があり、時差ではなく設計の違いによると考えられます。

先週の予想の査問:人体実験法廷、被告は先週の私

先週の予想の査問:人体実験法廷、被告は先週の私

判決を先に書きます。予想は外れました。

人体実験法廷、開廷します。

被告は、先週10月9日の私。罪状は、守り役4銘柄に「少なくとも2銘柄は0.00%以下」と言い切ったことです。証拠物件第1号は、冒頭に引用した先週記事の一文。検察官は今週の私で、弁護人も今週の私です(人手不足の法廷です)。

弁護人は申し立てました。「週の途中では2銘柄くらい沈んでいた日もあったはずだ。最後の金曜に運悪く浮いただけだ」。先週「週間ランキングは『終点』の1日で裏返る」と書いた人間らしい、筋のいい弁護です。

検察官が、日次の終値を提出しました。

火曜から金曜まで、どの日の終値で区切っても、0.00%以下はIGLDの1銘柄だけでした。惜しい日は、1日もありませんでした。

(弁護人、着席。)

銘柄10/910/15(木)10/16(金)10/9→10/15金曜1日週間
NASDAQ100(^NDX)30,883.1529,935.6029,187.55-3.07%-2.50%-5.49%
TLTX20.1020.58620.67+2.42%+0.41%+2.84%
DOGG21.0621.95722.11+4.26%+0.70%+4.99%
IGLD20.3220.2220.15-0.49%-0.35%-0.84%
453A(東証・円)720.3724.6729.0+0.60%+0.61%+1.21%

※ 終値で、「10/9→10/15」「金曜1日」は価格のみです。453Aは東証15:30の円建て終値で、10月12日(月)の終値がDBにないため、「どの日の終値で区切っても」は火曜から金曜の4日間で数えています。月曜は米国の3銘柄だけ終値があり、10/9比でTLTXは+0.12%、IGLDは-0.74%、DOGGは+1.00%でした。

先週の記事では、過去48週のうち28週(約6割)で2銘柄以上が0.00%以下と書きました。今週は、外れる約4割のほうを引きました。

先週の私は、予想の理由に「その勢いが次の1週間もそろって続くとは、私には思えません」と書いています。そんなふうに考えていた時期が、私にもありました。先週のことです。

中心の問いへの答え:守り役はナスダックと逆に動いた。守ったのか偶然かは、1週間では判定できない

中心の問いへの答え:守り役はナスダックと逆に動いた。守ったのか偶然かは、1週間では判定できない

NASDAQ100の週間の下げ1,695.60ptのうち、金曜1日の下げは748.05ptで、約44%を占めます。

金曜にナスダックが売られた理由は、一次情報では確かめられず、分かりません。

その金曜も、DOGG(+0.70%)とTLTX(+0.41%)はプラスでした。453Aの金曜+0.61%は東証15:30の値で、米国の下げより前に確定しているため、金曜の比較には入れません。

価格に限れば、今週の守り役はナスダックと逆に動きました。ただ、それが「守る」仕組みの働きか、たまたま逆を向いただけかは、1週間分では判定できません。

CMA種明かし:カバードコールのクッションは、暴落の週には薄かった

CMA種明かし:カバードコールのクッションは、暴落の週には薄かった

カバードコールは下落を消す道具ではなく、受け取ったオプション料の分だけ下げを浅くする道具です。

QQQIは-4.71%で、NASDAQ100の-5.49%より0.78pt浅い下げでした。JEPQは-3.73%ですが、運用の仕組みが違うため、差のすべてをオプション料の分とは言えません。クッションはありましたが、指数の下げの大半はそのまま受けています。

高い分配のNVDY(-7.00%)・ULTY(-7.56%)・CEPI(-8.02%)は、NASDAQ100より深く沈みました。単純には比べられませんが、分配の高さは下げを止めませんでした。

相場には「市場第1、銘柄第2」という格言があります。ナスダックが崩れれば、乗っているカバードコールも沈みやすくなります。上がったダウの犬と長期米国債の寄与は、分けて計算していません。

今週のポートフォリオ決算:円建て+880円、ドル建ては-3.95ドル

今週のポートフォリオ決算:円建て+880円、ドル建ては-3.95ドル
項目金額(ドル)金額(円・為替込み)
投資元本1,978.81ドル311,016円
株式時価総額合計1,695.52ドル267,870円
株式評価損益合計-283.29ドル-43,146円
株式評価損益率-14.32%-13.87%
累計配当金総額+279.34ドル+44,026円
トータルリターン-3.95ドル+880円
トータルリターン率-0.20%+0.28%
為替1ドル=157.99円—

※配当は税引後の着金額です。原価・評価損益・トータルリターンは買付手数料込みです。

先週記事の+10,043円から、9,163円減りました。内訳は、評価損益の悪化が-9,800円(-33,346円→-43,146円)、累計配当の増加が+637円(43,389円→44,026円)です。

ドル建てでは、トータルリターンが+51.57ドルから-3.95ドルへ55.52ドル減りました。為替は先週記事の158.25円から157.99円でほぼ動かず、減った理由の大半は価格の下落です。

※先週の値は公開済みの先週記事の数字です(DB再計算では先週の為替が158.06円と合わず、再計算していません)。

決算の表を、被験体のステータス画面に書き直してみます。

  • 【被験体】真毅(CMA・FP/アラフィフ)
  • 【ドル建てトータルリターン】-3.95ドル(-0.20%)
  • 【円建てトータルリターン】+880円(+0.28%)
  • 【状態異常】含み損 -43,146円
  • 【発動中スキル】円安バフ(取得経路:買ったころからの円安。本人の努力ではない)

ドルで数えればマイナス、円で数えればプラス。同じ口座が、通貨を変えるだけで負けにも勝ちにもなります。今週の為替はわずかに円高でしたから、このプラスは今週の稼ぎではなく、円安の貯金です。

CMAとして冷静に論証しましょう。ドル建て-3.95ドル(約-620円)を円建て+880円に変えた約1,500円は、平均取得レート(約157.2円)と今の157.99円の差、つまり円安の分です。

ただし、この円安バフは元本の約0.5%分にすぎません。成績の大半は、私が選んだ銘柄の値動きと分配で決まっています。

ただ、プラスとマイナスの境目を越えさせたのは、この円安でした。つまり私の人体実験は、私が運用しているのではなく、日本経済に運用されている。私は研究所の所長ではなく、被験体の一部だったのです。(それは一行目に書いてあります。「人柱」です。)

来週の見通し・注目イベント:QQQIは金曜の下げから戻るのか

来週の見通し・注目イベント:QQQIは金曜の下げから戻るのか

来週は、金曜の下げが続くのか、戻るのかを確かめる週です。次回FOMCは10月27〜28日で、来週ではなく再来週です(FRB公式)。

確認項目は、守り役3銘柄が戻る週にも上位に残れるか、2865が563Aとの違いを再び見せるか、円建てトータルリターンがプラスに残るか、の3つです。

今週も、自分への宿題として予想を置きます。10月23日の週次レポート6-1の価格騰落率で、QQQIは0.00%を上回る(プラスになる)、と予想します。 売買の合図ではありません。

終値で、2025年1月10日の週から今週までの93週を数えました。QQQIの週間価格騰落率が-2%以下だった週は、今週を含めて16回あります。翌週の数字が出ている15回のうち、翌週がプラスだったのは9回(6割)です。

ただし、条件なしでも93週のうち47週(約5割)はプラスでした。

判定は配当を除いた価格騰落率で行い、0.00%ちょうどは「上回る」に入れません。標本が15回と少なく、-2%という線も今週の下げを見てから選んだものです。統計的な裏付けではなく、自分への宿題の目安です。

外れた週も6回あり、先週も外しています。2週続けて外したら、来週ここで2週分まとめて恥をかきます。

データソース: FRB(FOMC日程) / QQQIの週間騰落率はanalysis-lab DB(market_ohlcv_daily)実測

結論:予想は完敗、口座は円安の貯金で辛勝

結論:予想は完敗、口座は円安の貯金で辛勝

主文。被告を、完敗に処す。

沈んだのはIGLDの1銘柄だけで、それも-0.84%の小さな下げでした。

一方で、守り役3銘柄は、NASDAQ100が-5.49%の週に上がりました。先週は「守り役という呼び名を直すかどうかは、来週の数字に裁いてもらいます。」と書きましたが、少なくとも呼び名を取り上げる判決ではありません。ただ、守り役は口座の盾ではなく、口座の一部でした。

あなたが「守り」として持っている銘柄は、何から何を守る役でしょうか。

株価は水面下のままです。評価損は9,800円増え、配当は637円。この落差を、数字のうえで割り切ることはできても、金曜の夜に画面を閉じるときの静けさまでは割り切れません。

それでも、8発、637円。先週より208円少ない配当は、確かに口座に入った。

今週の答え合わせ:先週の予言は外れ、仮説の的中率は22.2%

今週の答え合わせ:先週の予言は外れ、仮説の的中率は22.2%

先週の予言「守り役4銘柄のうち、少なくとも2銘柄が0.00%以下になる」は、外れでした。0.00%以下はIGLD(-0.84%)の1銘柄だけです。

仮説台帳(2026年10月17日時点)は、全18件のうち的中4・外れ3・未検証10・判定不能1です。的中率は22.2%。分母に未検証を含めているため、答えが出ていない仮説が残るあいだは低く出ます。

今週置いた宿題は「QQQIが0.00%を上回る」の1件で、答えは10月23日の週次レポートで書きます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 守り役3銘柄が上がったのに、なぜトータルリターンは減ったのですか?

守り役の上昇よりも、エヌビディア・AI・暗号資産関連株など、ハイテク寄りの銘柄の下げのほうが大きかったためです。今週は評価損益が9,800円悪化し、配当の637円では埋まらず、トータルリターンは円建てで9,163円減りました。

Q2. ドル建てではマイナスなのに、円建てではプラスなのはなぜですか?

円建ての値は、実際に支払った円を元本にして、今の円での評価額と比べているからです。買ったころより今のほうが円安のため、その分が円建てのプラスになっています。今週の為替(先週記事の158.25円→157.99円)はほぼ横ばいで、今週の値動きによるものではありません。


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免責事項: 本記事は筆者個人の投資記録および分析であり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。筆者は本記事に記載の銘柄を保有しており、投資助言業者ではありません。BLS・Censusなどの公表値は、2026年10月の発表時点のものです。記載の数値は執筆時点でのanalysis-lab DB実測値および公表資料に基づきますが、正確性を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。カバードコールETFは元本割れのリスクがあり、分配金には元本払戻金(ROC)が含まれる場合があります。過去の分配実績は将来の分配を保証するものではなく、分配金額は変動し、減額・無分配となる場合があります。ドル建て銘柄は為替変動により円換算の損益が変動します。カバードコール型ETFは上昇局面の利益が限定される一方で下落リスクは負い、分配金の支払いが基準価額の下落を伴うこともあります。

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この記事を書いた人

真毅のアバター 真毅 自由人

趣味はカメラ、ランニング、読書。職業はシステムエンジニア。昔はリサーチハウスで企業調査、産業分析を行っていました。目標は投資で稼いでゆっくり生きる。資格はFP2級、証券アナリスト。投資対象は日本株、米国ETF、金、暗号資産、不動産。金融資産と実物資産の両輪で資産形成。

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