ベナーサイクルと2024年以降のS&P500予想 暗号資産との適用可能性を追加

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経済市場は常に変動していますが、その変動には一定のパターンが隠されています。19世紀のアメリカ人投資家、サミュエル・ベナーが提唱した「ベナーサイクル」は、そのパターンを読み解くための重要な理論の一つです。

ベナーは、価格変動の周期性を発見し、それをもとに将来の市場動向を予測しました。このサイクル理論は、現代においても投資家や経済学者にとって価値あるツールとして活用されています。

この記事では、ベナーサイクルの基本概念とその応用方法、さらに現代の市場における適用可能性について詳しく解説します。

暗号資産のような新しい投資対象にも適用できるのか、一緒に探ってみましょう。

目次

ベナーサイクルとは

ベナーサイクル(Benner Cycle)は、サミュエル・ベナー(Samuel Benner)によって提唱された投資サイクル理論です。

ベナーは、1875年に出版された「Benner’s Prophecies of Future Ups and Downs in Prices」という著書の中で、農業商品と株式市場の価格変動に関する周期的なパターンを指摘しました。

ベナーサイクルは特に、景気循環や投資タイミングに関する予測として知られています。

サイクルは4つの段階で構成されており、それぞれに特徴があります。

サミュエル・ベナーとは

サミュエル・ベナーは1873年のアメリカ合衆国の金融恐慌で全財産を失うまでは、裕福な農夫でした。

失敗後、彼は市場の変動の原因を見つけようとし、市場の周期性を説明する原理を発見しています。

ベナーは1875年に本を出版し、この原理を普及させました。その後の150年間近くになりますが、この本に書かれている彼の予言の多くは(すべてではないが)当たっています。

ベナーサイクルの基本的な概念

ベナーサイクルの概念は以下になります。

  1. 価格サイクル
    • ベナーは特定の周期的な価格上昇と下降を観察し、これを周期的に繰り返す現象として捉えました。
    • 農業商品(特に小麦や綿)や鉄の価格動向を分析し、その結果として景気循環のサイクルを見出しました。
  2. 鉄のサイクル
    • 鉄の価格については、ベナーは低価格期と高価格期がそれぞれ11年おきに繰り返されると指摘しました。
    • 例えば、ある年に鉄の価格が高騰する場合、その11年後には再び高騰する可能性が高いと予測しました。
  3. 農業商品のサイクル
    • 農業商品については、ベナーは18年周期の変動を観察しました。
    • これは、農業商品の価格が18年ごとに高騰し、また低迷する周期を繰り返すという理論です。

ベナーサイクルの4つのサイクル

ベナーサイクルは、過去の経済の動きと照らし合わせると、ある程度の予測力があることがわかっています。

そのため、投資や経営などの判断材料として活用されています。

拡大期

経済が拡大期に入ると、生産量が増加し、雇用や所得が拡大します。また、投資や消費も活発になり、経済は上昇局面に入ります。

ピーク期

拡大期が続くと、生産力や需要が限界に達し、経済はピークを迎えます。この時期になると、インフレ率が高騰し、経済はピークアウトします。

後退期

ピーク期から後退期に入ると、生産量や雇用が減少し、経済は下落局面に入ります。また、投資や消費も減少し、経済は不況に陥ります。

底打ち期

後退期が続くと、経済は底を打ち、回復の兆しが見えてきます。この時期になると、インフレ率は低下し、経済は回復期に入ります。

ベナーサイクルの特徴

特徴として、次の点が挙げられます。

  • 経済は循環する
  • 各段階で経済の特徴が異なる
  • サイクルの長さは一定ではない

ベナーサイクルは、経済の動きを知る上で重要な指標ですが、次の点には注意が必要です。

  • あくまでもモデルであり、現実の経済を完全に反映しているわけではありません。
  • サイクルの長さは一定ではないため、予測が難しい場合がある。

ベナーサイクルは、経済の動きを知る上で重要な指標ですが、あくまでもモデルであり、現実の経済を完全に反映しているわけではないことを理解しておくことが大切です。

2023年以降以降のベナーサイクル

ベナーサイクルは2023年を底に上昇する予報のなっています。

ただ、実際のS&P500を見ると、2022年10月を底に上昇しています。

たった、2ヶ月の誤差。

150年前に提唱されたサイクルにしては恐るべき精度ですね。

予想通り上昇すれば、来年からの新ニーサで良い思いができそうです。

暗号資産とベナーサイクル理論の適用可能性

暗号資産(暗号通貨)は、ベナーサイクルのような伝統的な周期理論に完全には当てはまらない可能性があります。以下に、その理由と考慮すべきポイントをいくつか挙げます。

  1. 歴史の浅さ
    • 暗号資産は2009年にビットコインが登場してからの歴史がまだ短いため、長期的なサイクルを分析するためのデータが不足しています。
    • ベナーサイクルのような伝統的な周期理論は、数十年にわたるデータを基にしているため、暗号資産には適用しにくいです。
  2. 市場のボラティリティ
    • 暗号資産市場は非常にボラティリティが高く、価格変動が激しいため、伝統的なサイクル理論で予測するのは難しいです。
    • このボラティリティは市場の未熟さや規制の不確実性、投機的な取引行動などによるものです。
  3. 技術革新と市場の成長
    • 暗号資産は技術革新に依存しており、新しいプロジェクトや技術の進展が市場に大きな影響を与えることがあります。
    • 伝統的な商品のサイクルは、技術的な進化が比較的緩やかな場合が多いため、暗号資産市場の動きには必ずしも当てはまりません。

暗号資産市場のサイクル

暗号資産市場にもいくつかの周期的な動きが見られますが、これらはベナーサイクルのような長期的なものではなく、より短期的なトレンドやイベントに基づくものです。

  1. ビットコインの半減期サイクル
    • ビットコインは約4年ごとにマイニング報酬が半減する「半減期(halving)」があります。これにより供給が減少し、価格が上昇する傾向があります。
    • このサイクルは、暗号資産市場における価格変動の一つの要因として認識されています。
  2. 市場の熱狂と調整
    • 暗号資産市場はバブルとバーストのサイクルを繰り返すことがあります。大きな上昇(バブル)の後に大幅な調整(バースト)が起こることが一般的です。
    • 例えば、2017年のビットコインの急騰とその後の調整は、このサイクルの一例です。
  3. 規制と政策の影響
    • 各国の規制や政策の変更も、暗号資産市場に周期的な影響を与えることがあります。規制強化や緩和が市場の動きに大きな影響を与えることがあります。

まとめ

株や債券の長期トレンドを見るにはベナーサイクルは有用なツールです。

しかし、暗号資産はその特性や市場の状況から、伝統的なベナーサイクルのような長期的な周期理論には完全には適合しないかもしれません。

しかし、ビットコインの半減期や市場の熱狂と調整のサイクルなど、独自の周期的な動きが存在します。

これらの動きを理解し、投資戦略を立てることが重要です。

暗号資産市場においては、技術革新、規制の変化、グローバルな経済状況など、多くの要因を考慮する必要があります。

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この記事を書いた人

真毅のアバター 真毅 自由人

趣味はカメラ、ランニング、読書。職業はシステムエンジニア。昔はリサーチハウスで企業調査、産業分析を行っていました。目標は投資で稼いでゆっくり生きる。資格はFP2級、証券アナリスト。投資対象は日本株、米国ETF、金、暗号資産、不動産。金融資産と実物資産の両輪で資産形成。

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