ども♪アラフィフの「人柱」ブロガーです。
9月16日の夜、私はFOMCの結果を見て、証券口座を開くのをやめました。
0.25%の利上げ。約3年ぶりです。しかも採決は12対0の全会一致でした。
米10年債利回りは一時5.041%まで跳ねたと聞きました。長期債もハイテクもレバレッジ商品も、全部やられる。だから見なかったのです。臆病だったと認めます。
金曜の夜、覚悟を決めて集計スクリプトを回しました。画面に出てきたのは、こういう数字でした。
含み損は先週の-40,839円から-34,026円へ。6,813円ぶん縮んでいます。
トータルリターンは先週の-1,042円から+6,669円(+2.15%)へ。7,711円の改善です。
……おかしい。
3年ぶりの利上げで、金利が5%に手をかけた週です。それなのに16銘柄中13銘柄が改善して終わりました。
なぜ逆風の週に、人柱の口座は上を向いたのか。そして16銘柄中で、なぜNVYYだけが悪化幅を広げ続けているのか。
今週はこの2つの謎を追います。
今週、魂が叫んだ3つのこと

トータルリターンが円建て+6,669円(+2.15%)まで回復した。 先週は-1,042円で、1週間で7,711円の改善です。ドル建てでも+38.90ドル(+1.97%)へ伸びました。
配当は10発、合計899円。 先週の8発660円から2発・239円の増加です。東証の2865と563Aが着弾日に当たりました。
3年ぶりの利上げは、株式市場をほとんど殴らなかった。 ただしダウ平均だけは週間-1.69%。殴られた場所とそうでない場所が、はっきり分かれた週でした。
FOMCが利上げしたのに、金利はほとんど動かなかった

今週の結論から申し上げます。見出しは派手でしたが、週を通じた金利の変化はごくわずかでした。
米10年債利回りは9月11日終値4.975%から9月18日終値4.996%へ、差はわずか0.021ポイント。週中の9月15日には一時5.041%まで上昇し2007年以来の高水準に達しましたが、週末終値ベースでは5%未満でした。
FOMCは9月15〜16日に開催され、政策金利を3.75〜4.00%へ0.25%引き上げました。利上げは約3年ぶり、採決は12対0です。つまり市場は、この利上げをすでに織り込み終えていたということです。
裏づけとなる指標も強い数字が並びました。8月の小売売上高は前月比+1.2%・前年比+6.0%、新規失業保険申請件数(9月12日週)は19.6万件で前週比1万件減。8月のCPIは総合前年比+3.4%、コア+2.4%(7月+2.5%から低下)。インフレは高止まりですが、消費も雇用も強いというのがFRBの利上げ判断の材料です。
市場はこれを「悪いニュース」とは受け取りませんでした。株式指数の並びが、その解釈を裏づけています。
- NASDAQ100:29,368.44→29,644.17(週間+0.94%)
- NASDAQ総合:26,333.04→26,522.54(+0.72%)
- S&P500:7,656.98→7,650.50(-0.08%)
- ダウ平均:52,573.29→51,682.64(-1.69%)
- 日経平均:64,011.34→65,018.95(+1.57%)
ハイテクが上がり、ダウが下がりました。利上げ局面で高PER株が売られるという教科書どおりの展開とは、真逆です(市場局面カードは「インフレ鈍化・金利高止まり」で据え置き、VIX 15.4)。
そして為替です。ドル円は153.55円から156.89円(jp.investing.com終値)へ、週間3.34円の円安でした。以下のポートフォリオ集計はDBのレート156.85円を使用しています。
円安に振れて、円建て評価額が増えました。為替で勝っても実力ではない。わかっています。……が、今日は黙って喜びます。
データソース: FRB FOMC声明 / BLS CPI / 米商務省センサス局 小売売上高 / jp.investing.com(各指数・金利・為替) / analysis-lab DB(市場局面カード・intermarket週報)
配当着弾記録:10発899円、東証組が帰ってきた

| 着弾日 | ティッカー | 受取額(ドル) | 受取額(円) | 魂の叫び |
|---|---|---|---|---|
| 2026-09-14 | AIPI | 0.73ドル | 112円 | 暴れ馬、月曜からきっちり餌代 |
| 2026-09-14 | CEPI | 0.94ドル | 145円 | 混沌の覇者、今週の最高額 |
| 2026-09-14 | FEPI | 0.45ドル | 69円 | 三悪魔の一角、控えめな貢ぎ物 |
| 2026-09-14 | ULTY | 0.66ドル | 101円 | 吐血銘柄、それでも現金は現金だ |
| 2026-09-15 | NVDY | 0.65ドル | 100円 | 先週撤回した主役、素知らぬ顔で100円 |
| 2026-09-16 | NVYY | 0.39ドル | 60円 | 悪化幅最大の銘柄、詫びのような60円 |
| 2026-09-16 | TQQY | 0.30ドル | 47円 | 3倍レバの死神、利上げの日に47円 |
| 2026-09-16 | YSPY | 0.14ドル | 21円 | 偽りの安全、FOMC当日に21円 |
| 2026-09-18 | 2865 | — | 117円 | 守備の番人、月次の務めを果たす |
| 2026-09-18 | 563A | — | 127円 | 新型兵器、今週の円建て最高額 |
| 合計 | — | 4.26ドル | 899円 | 10発。利上げでも着金は止まらない |
今週のハイライトは9月16日です。FOMCが3年ぶりの利上げを決めた、まさにその日に、TQQYから47円、YSPYから21円が着金しました。この2本で合計68円、缶コーヒー1本に届きませんが、3倍レバレッジ商品とS&P500へのオプション売りが原資の分配です。世界の金融政策が動いても、オプション料の支払日は変わりません。
なお着金額の一部にはROC(元本の払い戻し)が含まれます。先週確認したYieldMaxのSection 19(a)通知(2026年8月分)ではULTYのROC比率は100%でした。9月分は未公表です。
銘柄別ランキング:13勝3敗、そしてNVYYだけが沈み続ける

| 順位 | ティッカー | 先週損益率 | 今週損益率 | 週間騰落率 | 魂の叫び |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2865 | -1.20% | +2.65% | +3.85pp | 守備の番人、円安を追い風にプラス圏へ生還 |
| 2 | 563A | -2.63% | +0.49% | +3.12pp | 新型兵器、先週の大幅反落を一週で取り返す |
| 3 | 453A | -7.86% | -5.63% | +2.23pp | 国債使い、金利が動かなければ静かに戻る |
| 4 | NVDY | -15.51% | -14.41% | +1.09pp | 先週撤回した主役、撤回の翌週に戻ってくる |
| 5 | JEPQ | +6.86% | +7.69% | +0.82pp | 前座、涼しい顔で最上位を更新 |
| 6 | TLTX | -10.32% | -9.59% | +0.72pp | 守護者、利上げの週に傷が浅い |
| 7 | CEPI | -9.42% | -8.79% | +0.62pp | 混沌の覇者、ビットコイン高の追い風 |
| 8 | YSPY | -18.77% | -18.23% | +0.54pp | 偽りの安全、S&P500横ばいでも微増 |
| 9 | TQQY | -24.57% | -24.07% | +0.49pp | 死神、NASDAQ高でも戻りは鈍い |
| 10 | IGLD | -17.16% | -16.76% | +0.39pp | 金の盾、ようやく小さく反発 |
| 11 | FEPI | -8.56% | -8.19% | +0.37pp | 三悪魔、地味に堅実 |
| 12 | ULTY | -34.38% | -34.15% | +0.23pp | 吐血、溶解がわずかに止まる |
| 13 | AIPI | -9.98% | -9.84% | +0.15pp | 暴れ馬、今週はおとなしい |
| 14 | QQQI | +0.59% | +0.28% | -0.31pp | 意地のハイテク、わずかに後退 |
| 15 | DOGG | +4.05% | +3.25% | -0.81pp | 孤軍奮闘の犬、ダウ-1.69%を正面から浴びる |
| 16 | NVYY | -39.15% | -40.51% | -1.37pp | 悪化幅最大。ついに株価ベースで元本の4割が消えた |
この損益率は株価のみの変動率で、配当を含みません。各銘柄が上場する市場の建値で算出しており、通貨も統一していません。
上位3銘柄は、すべて東証上場・円建ての銘柄です。
首位2865(+3.85pp)と2位563A(+3.12pp)は、原資産のNASDAQ100+0.94%に円安(+2.15%相当)が重なり、先週の大幅反落を取り返しました。
3位453Aと6位TLTX(+0.72pp)は、ともに米国長期国債を原資産とするカバードコール商品です。ドル建てのTLTXの改善は金利がほぼ動かなかったことと整合し、円建ての453A(+2.23pp)は改善のほとんどが円安(+2.15%相当)によるものとみられます。
そして4位のNVDYです。
先週、私はNVDYを「前言撤回」と書いて降格させました。今週、+1.09ppで4位に戻ってきています。私の撤回は一週間しかもちませんでした。
下位ではDOGG(-0.81pp)だけが説明のつく負けです。 ダウの犬戦略ですから、ダウ平均-1.69%と同じ方向に沈んだ形です。
問題は最下位のNVYYです。-1.37pp、損益率-40.51%。株価ベースでついに投じた元本の4割が消え(受取配当は含みません)、16銘柄中で悪化幅が最大となりました。同じエヌビディア関連のNVDYが+1.09ppで戻っているというのに、です。
今週のポートフォリオ決算

| 項目 | 金額(ドル) | 金額(円・為替込み) |
|---|---|---|
| 投資元本 | 1,975.41ドル | 310,206円 |
| 株式時価総額合計 | 1,760.73ドル | 276,179円 |
| 株式評価損益合計 | -214.68ドル | -34,026円 |
| 株式評価損益率 | -10.87%(ドル建て) | -10.97%(円建て・為替込み) |
| 累計配当金総額 | +253.58ドル | +40,696円 |
| (投資元本比 累計配当) | +12.84% | — |
| トータルリターン | +38.90ドル | +6,669円 |
| トータルリターン率 | +1.97%(ドル建て) | +2.15%(円建て・為替込み) |
| 為替 | 1ドル=156.85円 | — |
円建ての評価損益率は先週の-13.17%から-10.97%へ、トータルリターンは-1,042円から+6,669円へ改善(差し引き7,711円)。内訳は株式評価損益の改善6,813円+配当899円で、丸め差1円を除いて一致します。
累計配当は40,696円に達しました。投資元本310,206円に対して、円建てでは+13.12%です(ドル建てでは+12.84%)。
先週の自分と答え合わせです。「円建ての数字だけ見て眠れないなら、ドル建てを並べてみてください」と先週の私は書きましたが、今週は円建て+2.15%>ドル建て+1.97%。都合よく円建てを堂々と主表記に据えています。人間とは、そういうものです。
CMA考察:改善7,711円のうち、実力はいくらだったのか

結論から申し上げます。改善7,711円のうち含み損改善の約85%(トータルリターン改善では約75%)は、株価ではなく為替が作った数字です。 株式時価総額はドル建てで+6.52ドル(+0.37%)しか増えておらず、円換算で約1,023円。
残る約5,790円は先週の時価に対して為替が3.30円動いたぶんです。為替の助けを借りていない部分は、株価由来1,023円+配当899円の1,922円だけです(899円の一部はROCの可能性があり、その分は純粋な収益ではありません)。
「利上げなのに株が落ちなかった」謎の答えは、冒頭の通り市場が織り込み済みだったから(0.021ポイントしか動いていない)です。453AやTLTXの改善もこの一点に尽きます。
なお、もし全額オルカンでも今週は円安で数字が良くなっていたはずです。……云ってはいけない。云ってはいけないッ。
なぜNVYYだけが沈み続けるのか──設計思想の違いという仮説

ここから先は、答えが出ていない部分です。正直に書きます。
NVDYとNVYYはどちらもエヌビディア関連の高分配ETFですが、設計思想が違います(戦略の詳細比較は末尾のFAQを参照)。NVDYはエヌビディア単一株にコールオプションを売る戦略、NVYYはエヌビディアの2倍レバレッジETF(NVDL)に対するプット売りを活用する戦略です。銘柄マスターには「NVDYより危険」と記載があります。
プット売りは、上値の利益が限定される一方、下落時は原資産がゼロに近づくまで損失が拡大しうる極端に非対称な構造です。複雑な仕組みには手を出すなと、先人は言いました。2倍レバレッジETFに対するプットの売却という、説明するだけで舌を噛みそうな構造を、私は真正面から抱きしめています。
ただし断定は避けます。今週はNVDLの実測騰落率をanalysis-lab DBで照会できておらず、日次リバランス型商品特有の目減り(ボラティリティ・ドラッグ)が一因の可能性も残ります。確認せずに「プット売りが原因だ」と書くのは分析ではなく作文です(私は先週、NVDYについて同じ罠を踏んでいます)。
言えるのはここまでです。損益率-40.51%は一週間の値動きではなく、長期に積み上がった株価下落です。 株価ベースで元本の4割が消えた状態での週次配当60円が、元本の払い戻しか収益かは、発行体GraniteSharesの9月分Section 19(a)通知を待ちます。
来週の見通し・注目イベント:指標の薄い凪の週

来週(9月21日〜25日)は、FOMCとPCE・GDPの狭間で、政策インパクトの大きいイベントが少ない週になります。 次回FOMCは2026年10月27〜28日で、約1か月イベントはありません。
BEAの公表スケジュールでは、来週の重要指標は9月24日の「米国国際収支」のみ。PCEデフレーターとGDP改定値は9月30日で再来週にずれ込む見込みです(フラッシュPMIや新規失業保険申請件数は通常どおり公表)。保有銘柄の権利落ち日・分配日程はまだ確定情報がなく、実績ベースで来週報告します。
外からのノイズが少ない凪の週だからこそ、確かめたいことが3つあります。 ①今週の改善を作った円安(156.89円)は続くのか、②NVYYの9月分Section 19(a)通知で60円の中身はROCか収益か、③10年債利回りは5%台に定着するのか(為替の影響が小さいTLTXの数字が答えになります)。上がるとも下がるとも申しません。ただ、数えに行きます。
結論

白状します。
今週の私は、臆病でした。3年ぶりの利上げ、金利5%目前。全部やられると決めつけて、金曜まで画面から逃げたのです。
強気相場は絶望の中で生まれる、とテンプルトンは言いました。だとすれば金曜まで画面を開けなかった私のあの絶望も、悪くない兆候だったのかもしれません。都合よすぎる解釈だとは、自分でも思います。
結果は、含み損6,813円の縮小とトータルリターン+6,669円。構えた顔を、思い切り空振りさせられたわけです。 それでも実力ベースは1,922円止まり。情けない話ですが、情けないまま記録するのが人柱の仕事だと思っています。都合のいい数字だけを採用するなら、最初から実験などしていません。
もしニュースの見出しだけを見て資産確認をためらったなら、私と同じです。見出しは「3年ぶり利上げ」でも、冒頭の通り動いた金利はわずか0.021ポイントでした。それでも一つだけ、ためらわずに言えることがあります。
配当の支払日だけは、見出しに左右されません。 FRBが政策金利を動かした9月16日、私の口座にはTQQYから47円、YSPYから21円が着金し、NVYYの60円は正体不明のまま詫びるように出てきました。
株価は水面下のままです。取り消されないのは、着金した現金のほうだけです。
今週も、負けてない。899円、確かに口座に入った。
よくある質問(FAQ)
Q. 同じエヌビディア関連銘柄であるNVDYとNVYYで、値動きに大きな差が出たのはなぜですか。
NVDYとNVYYはどちらもエヌビディア関連ETFですが、戦略が異なるため値動きに差が出ます。
NVYY:原資産はエヌビディア個別株ではなく「NVDA ETF」(2倍レバレッジETF、NVDL)です。イン・ザ・マネーのプット売り戦略のため、NVDL上昇時の恩恵は限定的な一方、下落時は基準価額の下落に完全にさらされ、レバレッジ特有の目減り(日々のリバランス・複利効果)もあります。原資産が横ばい・上昇でも損失が出うる構造で、毎月分配が目的です。
NVDY:主に米国債を保有しつつエヌビディア株のカバードコールでインカムを得ており、NVYYのようなレバレッジ・プット売りの記述は目論見書に見当たりません。
戦略・レバレッジの有無・分配方針という3つの違いが、値動きの差に直結しています。
出典:– GraniteShares YieldBOOST NVDA ETF (NVYY) – Prospectus Summary- YieldMax NVDA Option Income Strategy ETF (NVDY) – Semi-Annual Report
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免責事項: 本記事は筆者個人の投資記録および分析であり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。記載の数値は執筆時点でのanalysis-lab DB実測値および公表資料に基づきますが、正確性を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。カバードコールETFは元本割れのリスクがあり、分配金には元本払戻金(ROC)が含まれる場合があります。






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