概要
1950年以降の米国大統領選挙年に上昇する確率は83%の確率で、年率平均7.26%上昇してきた。
そのため、上昇する可能性は高いと考えている。
ただ、気になる点が2点。
ロシアのウクライナ進行とイスラエルのガザ侵攻である。
戦争が拡大するようなら2024年の米国株は下がる可能性はある。
ただ、過去の経験から下がるのは一時的であり、下がった米国株は買いである。
大統領選挙年のアノマリー
政治と大統領選挙は相場に明らかな影響を及ぼします。
戦争と評判の悪い政策は普通、大統領の任期1年目か2年目に行われて、下落相場の引き金になることが多いです。
大統領選挙の翌年の天井から中間選挙の年の安値まで、S&P500は1950年以降、平均して19.6%下げています。
しかし、任期3年目に当たる大統領選挙の前年までには、政府の焦点は「景気刺激策の実施」に移ります。
政策は、国と有権者の経済的安定を促すために実施されます。
中間選挙の年の安値から大統領選挙年の天井まで、S&P500は1950年以降、平均して60%近く上げています。
選挙の年の騰落率
年 | Open | High | Low | Close | 年騰落率 | 当選した大統領と政党名 |
1952 | 23.80 | 26.59 | 23.09 | 26.57 | 11.78 | ドワイト・アイゼンハワー(共和党) |
1956 | 45.16 | 49.64 | 43.11 | 46.67 | 2.62 | ドワイト・アイゼンハワー(共和党) |
1960 | 59.91 | 60.39 | 52.20 | 58.11 | -2.97 | ジョン・ケネディ(民主党) |
1964 | 75.02 | 86.80 | 74.82 | 84.75 | 12.97 | リンドン・ジョンソン(民主党) |
1968 | 96.47 | 109.37 | 86.73 | 103.86 | 7.66 | リチャード・ニクソン(共和党) |
1972 | 102.09 | 119.79 | 100.87 | 118.05 | 15.63 | リチャード・ニクソン(共和党) |
1976 | 90.19 | 108.72 | 89.81 | 107.46 | 19.15 | ジミー・カーター(民主党) |
1980 | 107.94 | 141.96 | 94.23 | 135.76 | 25.77 | ロナルド・レーガン(共和党) |
1984 | 164.93 | 170.41 | 147.26 | 167.24 | 1.40 | ロナルド・レーガン(共和党) |
1988 | 247.10 | 283.95 | 240.17 | 277.72 | 12.40 | ジョージ・H・W・ブッシュ(共和党) |
1992 | 417.03 | 442.65 | 392.41 | 435.71 | 4.46 | ビル・クリントン(民主党) |
1996 | 615.93 | 762.12 | 597.29 | 740.74 | 20.26 | ビル・クリントン(民主党) |
2000 | 1,469.25 | 1,552.87 | 1,254.07 | 1,320.28 | -10.14 | ジョージ・W・ブッシュ(共和党) |
2004 | 1,111.92 | 1,217.33 | 1,060.72 | 1,211.92 | 8.99 | ジョージ・W・ブッシュ(共和党) |
2008 | 1,467.97 | 1,471.77 | 741.02 | 903.25 | -38.49 | バラク・オバマ(民主党) |
2012 | 1,258.86 | 1,474.51 | 1,258.86 | 1,426.19 | 13.41 | バラク・オバマ(民主党) |
2016 | 2,038.20 | 2,277.53 | 1,810.10 | 2,238.83 | 9.54 | ドナルド・トランプ(共和党) |
2020 | 3,244.67 | 3,760.20 | 2,191.86 | 3,756.07 | 16.26 | ジョー・バイデン(民主党) |
平均騰落率 | 7.26 | |||||
上昇確率 | 0.83 |
気になる点
ロシアのウクライナ進行がいつまで続くか。
イスラエルのガザ侵攻がいつまで続くか。
イスラエルのガザ侵攻が新たな中東戦争の引き金にならないか。
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