景気循環とは
景気には波があり、好景気と不景気が交互に繰り返すことを景気循環と言います。
好景気の時には、モノが売れるので企業の業績は上がり従業員の賃金も上がります。
企業は、モノが売れるので生産量を上げる為、その結果、モノが増えすぎてモノの値段が下がりモノ余り状態になります。
過剰在庫をかかえた企業は、生産量を下げる為、業績が下がり従業員の賃金も下がる事になり、不景気の状態になるわけです。
モノの値段は、下がり続けることはなく最低限の消費は生活の為、維持されるのでやがて消費は上向きになり、景気が回復すると企業は生産量を上げるため設備を増強し、この様に好景気と不景気が繰り返されます。
景気循環の波には4つの種類があって、上で説明した、企業の在庫数の変動に着目した波は「キチンの波」と言われています。
その他、企業の設備投資の周期に着目した「ジュグラーの波」、建物や施設の建て替えの周期に着目した「クズネッツの波」、新たな技術革新が起こる周期に着目した「コンドラチェフの波」があります。
この4つの波は、循環する期間も違い、一番短い「キチンの波」は約40カ月。
「ジュグラーの波」は約10年、「クズネッツの波」は約20年、「コンドラチェフの波」は最も長い約50年とされています。
市場間分析とは
市場間分析では通貨・商品・債券・株式という4つのマーケットを同時に分析することを言います。
これらのマーケットがどのような相互関係にあるのかが分かれば、各マーケットの将来のトレンドを予測できます。
一般的に4つのマーケットの相互関係は次のようになっていると言われています。
- ドルと商品は逆相関の関係にある。
- ドル安は商品にプラス、ドル高はマイナスとなる。
- 商品と債券は逆相関の関係にある。
- したがって、商品と債券利回り(金利)は順相関の関係となる。
- 商品の上昇は高金利・債券安をもたらす。
- 商品の下降は低金利・債券高をもたらす。
- 一般に債券と株式は順相関の関係にある。
- 通常では債券高は株式にプラス、債券安はマイナスとなる。
- 一般に低金利は株式にプラス、高金利はマイナスとなる。
- 通常では債券は株式に先立って反転する。
- ドル高は米株式と債券にプラス、ドル安はマイナスとなる。
- ドル安は米株式と債券にマイナスとなり、ドル安局面では商品が上昇する。
- デフレ期(歴史的に見てこうした時期はあまりないが)には債券が上昇し、株式が下落する。
アセットアロケーションとは
アセットアロケーションとは、運用するお金をどんな金融資産(アセットクラス)にどのぐらいの割合で配分(アロケーション)するかを決めることです。
「運用リターンの8割以上はアセットアロケーションで決まる」とも言われ、長期的な資産形成には欠かせない考え方です。
アセットアロケーションの一般的な資産は以下の表の通りです。
投資対象となる資産 | ・株式 ・債券 ・不動産 ・商品:金、原油など ・為替 |
投資対象の地域 | ・日本国内 ・海外各国(アメリカ、ドイツ、中国など) ・海外区分(先進国、新興国など) |
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