PCEデフレータ
2024年3月のPCEデフレータ(個人消費支出価格指数)の発表がありました。
PCEは前年同月比2.7%上昇でエコノミスト予想を0.1%上回りました。
前月比では0.3%上昇。エコノミストの予想は0.4%上昇だったので予想を下回った形です。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は、前年比2.8%上昇と先月と比較して横ばいでした。前月比では0.3%上昇でこちらも2月から横ばいでした。
- PCEデフレータ:前年比 2.7%(予想:2.6%) 前回:2.5%
- PCEコアデフレータ:前年比 2.8%(予想:2.7%) 前回:2.8%
先月の引き続き前月比で大きく上昇しました。コロナ前の水準を若干上回っています。
下でも書いていますが、所得の上昇が鈍化する中、価格は上昇しています。
あまり経済的には良い兆候ではないですね。
- PCEデフレータ:前月比 0.3%(予想:0.4%) 前回:0.3%
- PCEデフレータ・コア:前月比 0.3%(予想:0.4%) 前回:0.3%
CPI、PPI、PCEデフレータと上昇傾向ですね。
CPI、PCEデフレータはPPIの後を追う傾向があるので、7月ぐらいまでは上昇が続きそうです。
PPIは昨年の11月から上昇しています。
個人所得、個人支出、個人利息支払い
個人所得は減っているのに個人支出と個人利息支払いは増加。。。
私の感覚的には破産しないの?って聞きたくなるような数値です。
なんだか借金してでも今の生活を維持している感じがしますね。
前年同月比の個人所得は4ヶ月連続で減少しています。
所得は減少、でも物価は上昇。
米国も日本同様にスタグフレーションになり始めたのかもしれません。
- 個人所得:前年比 1.38% 前回:1.65%
- 個人支出:前年比 5.84% 前回:4.88%
- 個人利息支払い:前年比 29.17% 前回:28.11%
Febウォッチ
Febウォッチを見ると、9月利下げの確率が高そうです。
先月のPCEデフレータの発表のときは6月の利下げが有力だったんですけどね。。。
1ヶ月でかなり情勢が変わりました。
出所
https://www.bea.gov/news/2024/personal-income-and-outlays-march-2024
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