徳川家康の遺訓に記されたこれらの言葉は、現代の投資戦略にも非常に価値ある教訓として適用することができます。
それぞれのフレーズに投資の観点からの解釈を加えてみました。
徳川家康の遺訓
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。
意味
人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。
不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。
心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。
がまんすることが無事に長く安らかでいられる基礎で、「怒り」は敵と思いなさい。
勝つことばかり知って、負けを知らないことは危険である。
自分の行動について反省し、人の責任を攻めてはいけない。
足りないほうが、やり過ぎてしまっているよりは優れている。
徳川家康の遺訓から導き出した投資の教訓
- 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
- 投資では、長期的な視野を持つことが重要です。市場の短期的な変動に一喜一憂せず、堅実な計画に基づいて着実に資産を築いていくことが求められます。
- 不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
- 金融の世界で満足を得るには、自分の持ち合わせと目標を現実的に理解し、過度な欲を持たないことが大切です。欲が過ぎるとリスクの取り方が過大になりがちで、結果として大きな損失につながることがあります。
- 堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
- 投資においても感情的になることは避けるべきです。特に怒りや焦りは冷静な判断を曇らせ、誤った決定を引き起こす原因となります。堪忍強く、情緒を安定させて投資判断を行うことが成功の鍵です。
- 勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
- 投資では、利益を追求するだけでなく、損失を管理する方法を知ることもまた重要です。損失が出た場合にどのように対処するかが、長期的な成功に直結します。
- おのれを責めて人をせむるな。
- 自己の投資決定に対する責任を自覚し、他人のせいにすることなく、自身の行動を反省し改善につなげることが大切です。
- 及ばざるは過ぎたるよりまされり。
- 過度なリスクを避け、自分の能力や状況に合った投資を行うべきです。無理をして過大なリスクに挑むよりも、手堅いリターンを目指す方が賢明です。
これらの教訓を投資に生かすことで、より賢明で安定した投資活動を行うことが可能になります。徳川家康の遺訓は、現代の投資家にとっても有益な指針となり得ます。
終わりに
実際は家康ではなく、明治維新後、幕臣の池田松之介が、徳川光圀作の遺訓「人のいましめ」をもとにして、家康の遺訓と称したらしいですが、良い教訓なのでブログで取り上げてみました。
自分で作っておいてなんですが、投資の教訓としてなかなか様になったと思います。やはり投資と人生ってにてるんですね。
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