FOMC発表前に必読!投資で失敗しないためのチェックポイント

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FOMC直前、何をチェックすればよいか?

FOMCは年に8回行われます。

この重要な8回の会合を、投資につなげられるよう、FOMC直前には何をチェックすれば良いか見てみいきましょう。

市場予測のチェック

CME (シカゴ・マーカンタイル取引所 Chicago Mercantile Exchange)が提供しているFedWatchツールをチェックして、事前の市場予想を見てみましょう。

FedWatchツール:https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html

ここで80%を超えるような織り込み度であれば、かなり高い確率でその政策が実行されます。

下図は2024年5月1日のFOMCの予想です。市場予想は98.1%なのでまず間違いなく、金利は据え置かれます。

市場の習性として、予想通りの結果であれば、発表後の動きは小さく、予想外であれば、動きは大きくなります。

そのため、1.9%である5.0~5.25%の利下げや、誰も予想していない5.50~5.75%の発表があると大きなサプライズとなり、市場が大きく動きます。

FOMC議事要旨について

FOMCで話し合われた内容は、3週間後に「FOMC議事要旨」という形で発表されます。

FOMC議事要旨の内容で市場が動くこともあるため、内容を押さえておくことは重要です。

ただ、小難しいことが書かているため、一般の投資家の方は報道内容を把握しておく程度で良いと思います。

最近はChatGPTなどの対話型AIで簡単に翻訳することができるので、しっかりと内容を把握したいということであれば、直接本文を読んだり、youtubeを見るのも、FOMCの方向性を理解する上でも有益です。

Federal Reserveのyoutubueチャンネル:https://www.youtube.com/@federalreserve
Federal Reserve Board:https://www.federalreserve.gov/

FOMC議事要旨は、だいたい以下の内容になっています。

  • Developments in Financial Markets and Open Market Operations
    (金融市場の動向と公開市場操作について)
  • Staff Review of the Economic Situation
    (経済情勢に関するスタッフレビュー)
  • Staff Review of the Financial Situation
    (金融情勢に関するスタッフレビュー)
  • Staff Economic Outlook
    (スタッフによる経済見通し)
  • Participants’ Views on Current Conditions and the Economic Outlook
    (参加者の現状と経済見通しに対する見解)
  • Committee Policy Actions
    (委員会の決定)

ここで重要なのはParticipants’ Views on Current Conditions and the Economic Outlook(参加者の現状と経済見通しに対する見解)です。

ここにFOMCに参加するFRB理事(現状6名)と12地区連銀総裁、合計18名の米経済に対する見解が書かれています

長く書かれていることが多いのですが、本当に重要なのは、最後の2~3段落ぐらいです。そこに、今後の政策に対する参加者の意見が書かれます。

どういった政策に対しメンバーのうち何人が賛成なのか、その人数が重要です。その政策に多くの人が賛成しているのか、反対があるとすればそれは多いのか少ないのか、ということです。

「数を表す言葉」が重要になり、FOMC議事要旨ではそれがある程度定義されています。

量を表す言葉具体的な数(筆者推測)
all全員(18人)
all but one一人を除いて全員(17人)
almost all or participants/members generallyほとんど全員(15~16人)
most or majority大多数(13~14人)
many多数(9~12人)
some何人か(7~8人)
several数名(5~6人)
few3、4人
a couple or two2人
one … another1人
出所:The FOMC meeting minutes: An update of counting words Table 1. Quantitative words used in the FOMC minutes

上記の表は、FRB内の下記のサイトに書かれています。
FEDS Notes:The FOMC meeting minutes: An update of counting words

この他にも”a number of”という言葉もよく使われます。この表現は、人数を特定されたくないときに使われているようです。

よく問題になるのは、”SOME”、“SEVERAL”どちらが多いのか、ということです。通常の感覚だとSOME < SEVERALでしょう。しかし、FOMC議事要旨ではSOME > SERIALと決まっています。

5月24日に発表された議事要旨に、問題となった部分があります。

Some participants commented that, based on their expectations that progress in returning inflation to 2 percent could continue to be unacceptably slow, additional policy firming would likely be warranted at future meetings.

Several participants noted that if the economy evolved along the lines of their current outlooks, then further policy firming after this meeting may not be necessary.

上の文章では、何人か(SOME)の参加者が利上げ継続を求めているとか書かれています。
そして下の文章では、何人か(SEVERAL)の参加者が、これ以上の引き締めは必要ないかもと書かれています。

重要な見解の違いです。ここでSOMEとSEVERAL、どちらが多いのかが決定的に重要です。

ここだけは誤訳する可能性が高いので直接自分の目で見たほうが良いと思います。

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この記事を書いた人

真毅のアバター 真毅 自由人

趣味はカメラ、ランニング、読書。職業はシステムエンジニア。昔はリサーチハウスで企業調査、産業分析を行っていました。目標は投資で稼いでゆっくり生きる。資格はFP2級、証券アナリスト。投資対象は日本株、米国ETF、金、暗号資産、不動産。金融資産と実物資産の両輪で資産形成。

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