【2024年版】S&P500セクター別ETF11種のまとめ!各セクターの特徴やパフォーマンスを解説

ども♪真毅です。

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昨今、米国株式は投資家に非常に人気があります。
米国市場では「セクター」という考え方で銘柄が分類されています。

セクターは日本でいうところの「業種」に近い考え方。ただ、米国でのセクターはそれごとに対応するインデックスやETFが存在しており、日本株よりも重要視されているように感じます。

米国のセクターは11種類に分類され、各々に特徴があります。

目次

米国のセクターとはなにか

セクターにはそれぞれ特徴がありますので、複数のセクターに投資するとリスク分散の効果があります。

米国市場のセクター一覧とS&P500に占める割合

米国のセクターは11個に分類されています。以下の表では、S&P500の組入れ比率と2023年のセクター別ETF騰落率を入れました。セクター別ETFとして採用したETFはカッコ内に記載しています。

タイプ

  • 循環的: 市場サイクルに応じて上昇と下降があり、多くの場合拡大または縮小と相関します。
  • ディフェンシブ: 通常、市場サイクルと負の相関があり、より安定した収益と配当が得られます。
セクター英語S&P500の組入比率タイプ
生活必需品Consumer Staples7.4%ディフェンシブ(VDC)
ヘルスケアHealth Care14.5%ディフェンシブ(VHT)
公益事業Utilities2.9%ディフェンシブ(VPU)
情報技術Information Technology26.1%循環的(VGT)
資本財Industrials8.6%循環的(VIS)
エネルギーEnergy4.5%ディフェンシブ(VDE)
通信サービスCommunication Services8.2%循環的(VOX)
一般消費財Consumer Discretionary9.9%循環的(VCR)
金融Financials12.9%循環的(VFH)
素材Materials2.6%循環的(VAW)
不動産Real Estate2.5%循環的(VNQ)

参考:Visualizing Every Company on the S&P 500 Index

セクターごとの主な企業

セクター英語主な企業
生活必需品Consumer Staplesプロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble Co.)、コカ・コーラ(The Coca-Cola Company)、ウォルマート(Walmart Inc.)
ヘルスケアHealth Careジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)、ファイザー(Pfizer Inc.)、メルク(Merck & Co.)
公益事業Utilitiesネクステラ・エナジー(NextEra Energy, Inc.)、デューク・エナジー(Duke Energy Corporation)、サザン・カンパニー(The Southern Company)
情報技術Information Technologyアップル(Apple Inc.)、マイクロソフト(Microsoft Corporation)、インテル(Intel Corporation)
資本財Industrialsゼネラル・エレクトリック(General Electric Company)、ボーイング(Boeing Company)、3M Company
エネルギーEnergyエクソンモービル(Exxon Mobil Corp.)、シェブロン(Chevron Corporation)、シュルンベルジェ(Schlumberger Limited)
通信サービスCommunication ServicesAT&T Inc.、バーモント(Verizon Communications)、ディズニー(The Walt Disney Company)
一般消費財Consumer Discretionaryアマゾン(Amazon.com Inc.)、テスラ(Tesla Inc.)、マクドナルド(McDonald’s Corp.)
金融Financials JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase & Co.)、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America Corp)、ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo & Co.)
素材Materialsダウケミカル(Dow Inc.)、デュポン(DuPont de Nemours, Inc.)、エコラブ(Ecolab Inc.)、リンデ(Linde plc)、PPGインダストリーズ(PPG Industries, Inc.)、エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ(Air Products and Chemicals, Inc.)、フリーポート・マクモラン(Freeport-McMoRan Inc.)
不動産Real Estateサイモン・プロパティ・グループ(Simon Property Group, Inc.)、アメリカン・タワー・コーポレーション(American Tower Corporation)、プロロジス(Prologis, Inc.)

セクターローテーションの考え方

セクターローテーションというのは、簡単に言うと景気や経済の局面において投資するセクター(業種)を切り替えていく戦略のことです。

この戦略の目的は、特定のビジネスサイクルのフェーズで繁栄すると予想されるセクターへの割り当てを増やし、パフォーマンスが低下すると予想されるセクターや産業から割り当てを減らすことです。結果として、全体的な市場よりも優れた投資リターンを生み出すポートフォリオを構築することを目指します。

この戦略は、異なるビジネスサイクルの各段階において、特定のセクターが過去によくパフォーマンスを示してきたという考えに基づいています。

下の図は米国のセクターローテーションを表した図です。

  • 回復期: 経済がリセッションから急速に回復し、成長が加速します。
    このフェーズでは、サイクリカルなセクター(例:消費者向けサイクリカル、金融、不動産)が好成績を示す傾向にあります。
  • 好況期: 最も長いフェーズで、成長は穏やかですが持続します。
    経済が安定して成長する中期には、工業、エネルギー、基本的な素材などのセクターが強みを示します。
  • 後退期: 経済が「過熱」し、リセッションへと移行する可能性があります。
    経済が過熱し始めると、通常はエネルギーや素材などのセクターが良いパフォーマンスを維持します。
  • 不況期:経済活動が縮小し、企業利益が減少します。
    経済が収縮する際には、ディフェンシブなセクター(例:ヘルスケア、公益事業、消費者向け必需品)が比較的安定しています。

各フェーズでの優位なセクターは、歴史的なパターンに基づいていますが、市場の状況によって変動する可能性があります。

米国セクターETFの一覧

下の表がセクターETFの一覧で、1行目にバンガード社のETF、2行目にブラックロック社のETFをまとめています。分配利回りと経費率がどれだけ違うかを確認してみて下さい。

とはいえ、構成銘柄も異なるので利回りが高いから優れているといったことではありません。経費率はおおむねバンガード社が0.1%、ブラックロック社が0.4%となっています。ま

セクター名称ETF分配利回り経費率
生活必需品VDC
KXI
2.46%
2.02%
0.10%
0.40%
ヘルスケアVHT
IXJ
1.43%
1.24%
0.10%
0.40%
公益事業VPU
JXI
3.21%
3.27
0.10%
0.42%
情報技術VGT
IXN
0.83%
0.74%
0.10%
0.40%
資本財VIS
EXI
1.50%
1.58%
0.10%
0.41%
エネルギーVDE
IXC
3.95%
5.01%
0.10%
0.40%
通信サービスVOX
IXP
0.83%
1.33%
0.10%
0.43%
一般消費財VCR
RXI
0.91%
0.94%
0.10%
0.40%
金融VFH
IXG
2.50%
3.83%
0.10%
0.40%
素材VAW
MXI
1.97%
4.77%
0.10%
0.40%
不動産VNQ
IYR
ー%
2.92%
ー%
0.39%
セクターETFの分配利回りと経費率(2023/3/15時点)

各セクターの概要やETF銘柄を解説

ここからはセクター別の特徴と対象のETFなどを紹介します。

生活必需品

食品、飲料、家庭用品など、日常生活に必要な製品を提供する企業が含まれます。景気の波に強く、安定した収益を維持する傾向があります。

以下はコロナ前からの生活必需品セクターのS&P500です。2019年1月1日を100として計算しました。

下落時に下落率がS&P500よりも小さいですが、上昇時には恩恵があまりなさそうです。

ヘルスケア

医薬品、バイオテクノロジー、医療機器、ヘルスケアサービスなど、健康と医療に関連する製品やサービスを提供する企業が含まれます。基本的な健康需要は景気に左右されにくく、比較的安定したパフォーマンスを示す傾向があります。

生活必需品と同じような動きをしていることがわかります。

公益事業

電力、ガス、水道などの公共サービスを提供する企業が属します。安定した収益が期待される一方で、規制の影響を受けやすく、技術革新による変化が見込まれます。

情報技術

このセクターは、ソフトウェア、ハードウェア、半導体、ITサービスなど、情報技術に関連する製品やサービスを提供する企業で構成されます。革新的な技術の開発と普及により、このセクターは経済成長の重要な推進力となっています。企業は、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)、ビッグデータ分析、サイバーセキュリティなど、最先端技術に投資し、デジタルトランスフォーメーションを加速しています。

現在、S&P500の上昇を牽引しているセクターです。

資本財(工業)

航空宇宙、建設、機械製造、運輸など、産業向け製品やサービスを提供するセクターです。グローバルな供給網とインフラ整備への需要がこのセクターの成長を牽引しています。技術革新と生産性向上が、競争力を高める重要な要素です。

エネルギー

石油・ガスの探査・生産から、再生可能エネルギーに至るまで、エネルギー資源の開発と供給に関わる企業が含まれます。世界のエネルギー需要の増加と、クリーンエネルギーへの移行が、このセクターの動向を左右しています。

通信サービス

電話、インターネットサービス、メディア、エンターテインメントを提供する企業が属するセクターです。デジタル化とモバイルデバイスの普及により、情報の配信やコミュニケーションの方法が大きく変化しました。このセクターは、高速通信技術の進展とコンテンツの多様化により、成長を続けています。

一般消費財

自動車、家電、アパレル、レジャーサービスなど、消費者の可処分所得と選択に基づく製品やサービスを提供するセクターです。経済状況や消費者の信頼感に強く影響され、景気の拡大時には成長が見込まれますが、不況時には打撃を受けやすいです。

金融

銀行、保険、資産運用、不動産、証券取引など、金融サービス全般を提供する企業が含まれます。経済活動の基盤となるこのセクターは、金利変動、政策変更、経済状況などに敏感に反応します。金融技術(フィンテック)の台頭により、伝統的な金融サービスの提供方法も変化しています。

2023年3月10日に米シリコンバレー銀行(SVB)が破綻しました。それに伴いクレディスイスにも金融不安が広がるという形で、世界的に銀行株が不安定になりました。そのため、2023年3月以降パフォーマンスが悪化しています。

素材

化学品、金属、紙・パルプなど、工業生産に必要な基本的な原材料を提供する企業が含まれます。経済の成長と直接関連し、商品価格の変動によって影響を受けます。

不動産

不動産投資信託(REITs)や不動産開発・管理を手掛ける企業が含まれます。金利や経済成長の影響を受けやすく、市場の変動に敏感です。安定した配当収入が投資家にとって魅力的です。

金融が悪化すると、不動産も悪化する傾向があるみたいです。

ヒートマップ

これらのセクターは、景気循環に応じて異なる動きをします。

一般的に、一般消費必需品、ヘルスケア、公益事業は景気の良し悪しに左右されにくいディフェンシブセクターとされ、不況時でも比較的安定したパフォーマンスを示すことが期待されます。

一方、一般消費財、工業、素材などは景気に敏感なサイクリカルセクターとされ、経済が拡大する時にはパフォーマンスが向上する傾向がありますが、不況時には打撃を受けやすいです。

まとめ:セクターETFの特徴をつかんで投資をするのが重要


セクターごとに景気に敏感に反応したり、逆に不景気でも下がりにくかったりします。セクターローテーションの考え方を意識することが重要です。

よくわからなかったら、S&P500全体に投資をしておくのも正解かもしれません。

結局全体に分散投資してくれることになります。

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この記事を書いた人

真毅のアバター 真毅 自由人

趣味はカメラ、ランニング、読書。職業はシステムエンジニア。昔はリサーチハウスで企業調査、産業分析を行っていました。目標は投資で稼いでゆっくり生きる。資格はFP2級、証券アナリスト。投資対象は日本株、米国ETF、金、暗号資産、不動産。金融資産と実物資産の両輪で資産形成。

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