ADP全国雇用者数
4月3日に発表された米3月ADP全国雇用者数は前月比18.4万人増となり、市場予想の14.8万人増や前月の15.5万人増(14万人増から上方修正)を超え、2023年7月以来の強い伸びでした。
業種別でみると、財部門が前月比4.2万人増で、建設が同3.3万人増、天然資源・採掘が同0.8万人増、製造業が0.1万人増でした。賃金上昇率も求職者の賃金は前年比上昇率は先月横ばいの5.1%でしたが、転職者の賃金の上昇率は10%と大幅な増加となりました。
雇用統計との比較
ADP全国雇用者数と非農業部門就労者数を2011年から前年同月比で比較すると似ていることがわかります。
3月ADP全国雇用者数の結果を見る限り、今夜発表される米国3月雇用統計・非農業部門就労者数が市場予想を上回るペースとなる可能性が高いと思われます。賃金も予想以上に増加し、6月の利下げ予想は遠のく可能性が大きい可能性があります。
ただ大事なのは失業率
失業率は先月と同じ3.9%が予想されています。
私も最近知ったのですが、バイデン政権下で不法移民を含めた移民が急増が雇用拡大や失業率低下を支えているようです。
日経新聞に、ブルッキングス研究所のウェンディ・エデルバーグ氏とタラ・ワトソン氏の労働市場への影響を分析した記事が書かれていました。内容は失業率を押し上げない雇用者数の増加幅は23年が月16万〜23万人、24年が月16万〜20万人のようです。
ADP全国雇用者数を見る限り、非農業部門就労者数は20~23万人程度増加と想像できるため、失業率も予想通り3.9%になる可能性が大きいと考えています。
仮に失業率が4.1%を上回るとサームルールに引っかかるため、暴落が怖い私としては失業率が4.0%以下になることを切に願います。
投資は自己判断で!
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