アメリカ経済の健康状態を測る重要な指標の一つである小売売上高。
最新のデータから、消費者の購買行動や市場のトレンドが浮き彫りになっています。
オンラインショッピングの普及や飲食業界の復調が示すように、消費者のニーズや生活スタイルが急速に変化している今、小売売上高の動向は投資家や市場関係者にとって見逃せない情報源です。
小売売上高は2024年5月に注目すべき動きを見せました。
本記事では、最新の小売売上高データを詳しく分析し、これが株価や経済全体にどのような影響を与えるのかを探ります。
米国の小売売上高の結果
2024年5月の米国小売および食品サービス販売の速報値は、季節変動および休日・取引日の違いを調整済みですが、価格変動は考慮されていません。
これらの販売額は7031億ドルで、前月比0.1%増、2023年5月比2.3%増でした。2024年3月から2024年5月までの総販売額は、前年同期比で2.9%増でした。
2024年3月から4月の変化率は、ほぼ変わらずから0.2%減に修正されました。
小売貿易販売は、前月比0.2%増、前年同期比2.0%増でした。非店舗小売業者は前年同期比6.8%増、食品サービスおよび飲食店は前年同月比3.8%増でした。
小売売上高
- 前月比:0.1%(予想:0.3%) 前回:-0.2%
- 前年比:2.5% 前回:2.6%
小売売上高 自動車除くコア除くも予想を下回りました。
小売売上高、小売売上高コア指数ともに前月比、前年比でも鈍化しています。
5月の結果はCPIもPPIも小売売上高も、下落しました。
利上げの影響がやっとでたしたのか、いい傾向ですね。
難しいとは思いますが、このままソフト・ランディングして欲しいです。
小売売上高 自動車除くコア
- 前月比:-0.1%(予想:0.2%) 前回:-0.1%
- 前年比:2.8% 前回:3.0%
先月よりも伸びが鈍化したため、利下げ期待が再燃し、株価にはいい影響がありました。


小売売上高と消費者物価指数(CPI)は消費者の購買力や価格変動の影響を調べる経済指標ですが、以下のことが異なります。
- 対象範囲:小売売上高は商品やサービスの売上を測りますが、CPIは消費者が購入する一連の商品やサービスの価格変動を測ります。
- 目的:小売売上高は経済活動の一面を示すのに対し、CPIはインフレ率や物価の変動を示します。
- 影響要因:小売売上高は消費者の信頼感や所得水準に影響されますが、CPIは原材料のコストや供給と需要のバランスによって変動します。
FEBウォッチ
小売売上高の発表でFebウォッチはほぼ変わりませんでした。

GDP NowのGDP予想
2024年第2四半期の実質GDP成長率(季節調整済年率)のGDPNowモデル予測値は、6月18日の3.1%から6月20日には3.0%に下がりました。
今朝の米国国勢調査局からの住宅着工件数の報告を受けて、第2四半期の実質民間国内投資成長率の現在予測値は、8.8%から8.3%に減少しました。

GDPNow:https://www.atlantafed.org/cqer/research/gdpnow
小売売上高の情報ソース
出所:https://www.census.gov/retail/sales.html
まとめ
先月から更に伸びは鈍化しました。
1~3月まで上昇基調だったので2ヶ月連続で小売売上高の伸びが減少したのは良い傾向です。
3ヶ月連続で飲みが鈍化するようなら、9月に利下げの可能性が高まると考えています。
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