暗号資産・株式投資の「1:2:6」ルールとは?2つの意味と、初心者が本当に守るべき資金管理術を徹底解説!

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はじめに:投資の「1:2:6」ルール、あなたはどちらを思い浮かべますか?

「投資で成功するための秘密のルールがあるらしい」 そんな話を聞いて、成功への近道を期待したことはありませんか? 「1:2:6」のルールも、そんなふうに語られることがある投資手法の一つです。

しかし、この「1:2:6」という言葉、実は投資家の間で2つのまったく違う意味で使われていることをご存知でしょうか。 一つは、ある株や暗号資産を買うときの「買い方」に関する戦術の話です 。  

もう一つは、自分の資産全体をどう配分するかという「お金の守り方」に関する戦略の話なのです 。  

この事実を知らないと、せっかく学んだルールを間違った場面で使ってしまい、かえって大きな失敗につながるかもしれません。 この記事では、投資を始めたばかりのあなたが混乱しないように、2つの「1:2:6」ルールを一つひとつ丁寧に解説します。

さらに、これらのルールよりももっと大切かもしれない、すべての投資初心者が最初に覚えるべき「お金を守るための鉄則」も紹介します。 この記事を読み終える頃には、あなたは投資の世界で長く生き残るための、心強いコンパスを手にしているはずです。

【戦術編】買い増しのタイミングを計る「1:2:6」ルール

まずご紹介するのは、「買い方」のテクニックとしての「1:2:6」ルールです。 これは、有望だと感じた銘柄に対して、一度に全額を投じるのではなく、3回に分けて段階的に投資額を増やしていく手法です 。  

「分割エントリー」や「ピラミッディング」とも呼ばれる考え方に近いものです 。  

なぜ一度に買ってはいけないの?

「この株は絶対に上がる!」と確信しても、一度に全財産を投じるのは非常に危険です。 もし予想が外れて価格が下がってしまったら、一瞬で大きな損失を抱えてしまいます。

このルールは、そんな一発勝負のギャンブルからあなたを守ってくれます。 自分の判断が本当に正しいのかを、市場の反応を見ながら少しずつ確かめていく、賢明な方法なのです。

「1:2:6」買い増しの具体的な3ステップ

このルールは、自信の深まりとともに投資額を増やしていくのが特徴です。

  1. 打診買い 「この暗号資産、将来性がありそうだ」と感じたら、まずは失っても精神的なダメージが少ない、少額だけを買ってみます。これが「1」の部分です。 全体の投資予定額の1割程度で「お試し」するイメージです。これで、自分の考えが市場で通用するのかどうかを試します 。  
  2. 追加買い 最初の購入後、価格が予想通りに上昇したり、良いニュースが出たりして、「やっぱり自分の考えは正しかったかもしれない」と自信が少し深まったら、次に追加で投資します。これが「2」の部分です。 最初の2倍の量を買い増し、ポジションを少し大きくします 。  
  3. 本格買い その後も順調に価格が伸び、上昇トレンドが明確になったら、「これはいける!」という確信に変わるはずです。ここで初めて、最も大きな金額を投じます。これが「6」の部分です。 最初の6倍の量を投入し、利益を大きく伸ばすことを狙います 。  

この手法の最大のメリットは、自分の勘や希望ではなく、市場の答えという客観的な事実に基づいて、最大の資金を投入できる点にあります。

絶対にやってはいけない「ナンピン」との違い

ここで注意したいのが、「ナンピン買い」との違いです。 ナンピン買いとは、価格が下がったときに買い増しをして、平均購入単価を下げる手法です。 一見、安く買えるのでお得に感じますが、下落トレンドが続けば損失がどんどん膨らんでいく、非常に危険な行為です 。  

  • 1:2:6ルール(ピラミッディング):利益が出ている(=自分の判断が正しい)ときに買い増す「勝ち馬に乗る」戦略。
  • ナンピン買い:損失が出ている(=自分の判断が間違っている)ときに買い増す「負けを認めたくない」行為。

この2つは全くの別物です。初心者のうちは、ナンピン買いは絶対に避けましょう。

ステップ行動株数(例)平均購入価格心理状態
ステップ1:「1」打診買い100株 @ 1,000円1,000円「良さそうだけど、まだ不安」
ステップ2:「2」追加買い200株 @ 1,050円1,033円「予想通り!自信が湧いてきた」
ステップ3:「6」本格買い600株 @ 1,100円1,072円「これは行ける!確信に変わった」

この表のように、価格が上昇していくのを確認しながらポジションを大きくしていくことで、リスクを抑えつつ、大きな利益を狙うことができます。

【戦略編】資産全体を守るポートフォリオの「1:2:6」ルール

さて、ここからは全く別の「1:2:6」ルールについて解説します。 これは、一つの銘柄の買い方ではなく、あなたの投資資金全体をどのように配分するかという、より大きな視点での戦略です 。  

投資の世界でよく言われる「卵を一つのかごに盛るな」という格言を、具体的に数字に落とし込んだものだと考えてください 。  

ポートフォリオとは?

ポートフォリオとは、あなたが保有している株式、暗号資産、投資信託などの金融商品の組み合わせのことです。 この組み合わせ(資産配分)をどう作るかが、投資の成功を大きく左右します 。  

資産を守る「1:2:6」の配分法

このルールでは、投資資金全体をリスクの度合いに応じて3つのグループに分けます 。  

  • 「6」:安定資産(低リスク) これはあなたの資産の土台となる部分です。大きなリターンは狙わず、着実に資産を守り、安定的に増やすことを目的とします。
    • 投資先の例(株式):全世界株式やS&P500といった、世界経済全体に分散投資するインデックスファンドなど 。  
    • 投資先の例(暗号資産):基本的にはこの領域に暗号資産は含めません。もし含めるとしても、アメリカで承認されたビットコイン現物ETFなど、規制の厳しい市場で取引されるものが候補になる程度です 。  
  • 「2」:ミドルリスク資産 資産の成長を担う部分です。安定資産よりも高いリターンを期待できますが、その分、価格の変動も大きくなります。
    • 投資先の例(株式):将来性のある分野で活躍する有名な成長企業(グロース株)など。
    • 投資先の例(暗号資産):暗号資産の中で最も歴史と信頼性があるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など 。  
  • 「1」:ハイリスク資産 資産の飛躍を狙う、チャレンジングな部分です。成功すれば資産が何倍にもなる可能性がありますが、最悪の場合、価値がゼロになるリスクも覚悟しなければなりません。
    • 投資先の例(株式):上場したばかりの新興企業の株(IPO銘柄)など。
    • 投資先の例(暗号資産):ビットコイン以外のアルトコイン全般。特に時価総額が小さいものは、このカテゴリーに含まれます 。  

このルールは、攻めと守りのバランスを取るための非常に優れた指針です。 もしハイリスク資産への投資が失敗しても、資産全体の9割は守られているため、再起不能になる事態を避けられます。 特に暗号資産は価格変動が激しいため、初心者は自分の資産の大部分を投じるべきではありません。まずは「1」や「2」の枠内で始めるのが賢明です 。  

割合リスクレベル目的投資先の例(株式)投資先の例(暗号資産)
6 資産の土台・安定成長全世界株/S&P500の投資信託(基本は含めない or BTC現物ETFなど)
2資産の成長を加速有名なグロース株ビットコイン(BTC), イーサリアム(ETH)
1 大きなリターンを狙う新興企業の株アルトコイン

実はもっと大切?すべての投資家が知るべき「2%ルール」

ここまで2つの「1:2:6」ルールを解説してきましたが、実はこれらよりも先に、すべての投資初心者が絶対に守るべき「黄金のルール」が存在します。 それが「2%ルール」です。

投資の神様ウォーレン・バフェットはこう言いました。 「ルールその1:絶対に損をしないこと。ルールその2:ルールその1を絶対に忘れないこと」。  

この言葉の本質は、「大きな損失を一度でも出すと、取り返すのが非常に困難になる」という事実にあります。 「2%ルール」は、この教えを実践するための具体的な行動指針なのです。

「2%ルール」とは?

「2%ルール」とは、1回の取引で失ってもよい金額を、投資資金全体の2%までに抑えるという、非常にシンプルかつ強力な資金管理術です 。  

例えば、あなたの投資資金が100万円だったとしましょう。 その2%は2万円です。 つまり、あなたが 어떤株や暗号資産を買うとき、もし予想が外れて損切り(損失を確定させること)になったとしても、その損失額が絶対に2万円を超えないように取引を設計するのです 。  

なぜ「2%」があなたを救うのか?

このルールを守ると、たとえ連敗しても市場から退場させられる可能性が劇的に低くなります。 想像してみてください。もし1回の取引で資金の10%をリスクにさらしていたらどうなるでしょうか。

取引回数2%ルール適用時の資産10%ルール適用時の資産
初期資金1,000,000円1,000,000円
1回目 負け980,000円900,000円
2回目 負け960,400円810,000円
3回目 負け941,192円729,000円
4回目 負け922,368円656,100円
5回目 負け903,920円590,490円
損失額合計-96,080円-409,510円

この表が示す通り、たった5回連続で負けただけで、10%ルールでは資金の40%以上を失ってしまいます。 一方、2%ルールなら損失は10%未満に抑えられ、まだ十分に再挑戦する資金が残っています 。  

このルールは、あなたから「一発逆転を狙いたい」というギャンブル的な思考を奪い、冷静な判断を保つための精神的な安定剤にもなります。 投資で成功する人の多くは、いかに儲けるかよりも、いかに負けないかを重視しています。資金管理こそが成功の8割を占めると言う専門家もいるほどです 。  

「6%ルール」で心のブレーキを

さらに、「2%ルール」を補完するものとして「6%ルール」も覚えておくと良いでしょう。 これは、1ヶ月の合計損失が投資資金全体の6%に達したら、その月はもう取引をやめるというルールです 。  

負けが続くと「取り返してやろう」と焦ってしまい、無謀な取引(リベンジトレード)をしがちです。 「6%ルール」は、そんな冷静さを失った状態からあなたを強制的に引き離し、頭を冷やして戦略を見直す時間を与えてくれる、大切なブレーキなのです。

初心者向け!今日から使える投資ルール実践プラン

ここまで3つの重要なルールを学びました。 では、これらをどのように使っていけば良いのでしょうか。 以下の順番で考えるのが、初心者にとって最も安全で効果的なプランです。

  • Step 1: 全体の作戦を立てる(ポートフォリオの「1:2:6」ルール) まず、自分の投資資金が生活に必要なお金ではなく、失っても困らない「余剰資金」であることを確認します 。その上で、戦略編の「1:2:6」ルールを使い、あなたの資産全体を「安定」「ミドル」「ハイリスク」の3つに分けましょう。これがあなたの投資活動全体のマスタープランになります。  
  • Step 2: 一回ごとの取引を守る(2%ルール) 次に、どのカテゴリーから投資するにせよ、一つひとつの取引に必ず「2%ルール」を適用します。これは絶対に破ってはいけない盾です。株を買う前、暗号資産を買う前に、「もし損切りになったら損失はいくらか?」を必ず計算し、それが資金全体の2%を超えないように調整してください。
  • Step 3: 自信がある時の買い方を工夫する(戦術編の「1:2:6」ルール) そして最後に、もしあなたが特定の銘柄に強い自信を持ち、かつステップ2の「2%ルール」を守れる範囲内で取引を設計できるのであれば、戦術編の「1:2:6」ルール(ピラミッディング)を使って、段階的にポジションを構築することを検討してみましょう。これはあくまで応用テクニックであり、必須ではありません。

この順番が重要です。 大きな戦略(ポートフォリオ)を立て、鉄壁の守り(2%ルール)を固めた上で、初めて個別の戦術(買い方)を考える。 この流れを徹底することが、長期的に市場で生き残るための鍵となります。

まとめ:ルールはあなたを億万長者にする魔法ではない

今回は、暗号資産や株式投資における「1:2:6」ルールについて、2つの異なる意味と、それ以上に重要な資金管理の鉄則を解説しました。

  • 戦術の「1:2:6」は、自信の度合いに応じて買い増していく攻めのテクニック
  • 戦略の「1:2:6」は、資産全体をリスク別に配分する守りの戦略
  • そして、何よりも大切な「2%ルール」は、一回の取引の損失を限定し、あなたを市場からの退場から守る生命線です。

これらのルールは、明日すぐにあなたを億万長者にしてくれる魔法の杖ではありません。 投資の世界に、必勝法や絶対儲かる方法は存在しないのです。

ルールの本当の目的は、利益を保証することではなく、あなたの感情をコントロールし、大きな失敗を防ぎ、長く投資を続けるための土台を作ることにあります 。  

ルールは、あなたの攻撃力を上げる武器ではなく、あなた自身を守るための「盾」なのです。

投資は短距離走ではなく、生涯続くマラソンです。 目先の利益に一喜一憂せず、今日学んだルールを盾として、規律ある投資家としての一歩を踏み出してください。 あなたの投資の旅が、実り多いものになることを心から願っています。

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この記事を書いた人

真毅のアバター 真毅 自由人

趣味はカメラ、ランニング、読書。職業はシステムエンジニア。昔はリサーチハウスで企業調査、産業分析を行っていました。目標は投資で稼いでゆっくり生きる。資格はFP2級、証券アナリスト。投資対象は日本株、米国ETF、金、暗号資産、不動産。金融資産と実物資産の両輪で資産形成。

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