【宿題は外れ】中間選挙で株価がここまで上下するとは──水曜ダウ+3.03%、木曜NASDAQ100-6.36%、QQQIは-4.22%【11/6週次レポート】

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今週、自治会の飲み会で紹興酒をたらふく飲みました。甕(かめ)から注がれる酒をちびちびやりながら、私は内心こう思っていました。アメリカの中間選挙は、もう織り込み済みだ、と。

選挙は織り込み済み。紹興酒も織り込み済み。どちらも、あとから請求書が届きました。一通は胃袋から、もう一通は相場からです。

相場の請求書は、こうです。11月4日(水)のダウ平均は前日比+3.03%。翌11月5日(木)のNASDAQ100は前日比-6.36%。ここまで上下するとは思っていませんでした。

水曜と木曜、どちらを読み違えたのか。先週の宿題は、なぜ外れたのか。終値で確かめます。

目次

今週の3行まとめ:宿題は外れ、木曜にNASDAQ100が-6.36%、口座も負け

今週の3行まとめ:宿題は外れ、木曜にNASDAQ100が-6.36%、口座も負け
  1. 先週の宿題は外れ。 QQQIの価格騰落率は-4.22%でした。
  2. 水曜はダウ+3.03%、木曜はNASDAQ100-6.36%。報道では、同じ選挙結果が逆の材料として読まれました。
  3. 配当は9発709円(税引後)。円建てトータルリターンは-15,326円です。

先週の宿題の答え合わせ:意地のハイテクQQQIに、大きく×をつけた

先週の宿題の答え合わせ:意地のハイテクQQQIに、大きく×をつけた

答えは外れです。先週の記事(10月30日の週次レポート)で、私はこう言い切りました。

11月6日の週次レポート6-1で、QQQIの価格騰落率は0.00%を上回る(プラスになる)、と予想します。

判定は、10月30日終値51.66ドルを基準に配当を除き、分配落ちがあれば無効、という条件でした。QQQIの終値は11月6日に49.48ドルへ下がり、価格騰落率は-4.22%です(後半の表6-1)。直近の分配落ちは10月21日で、今週は落ち日がなく、判定は有効、結果は外れです。

宿題の下には「急落後の反発期待を検証します」と添えていました。採点者の席に座ります。「反発期待」の横に、大きく×。余白に一言、「何の反発を、何を根拠に期待したのか書きなさい」。

ところが途中で、手が止まりました。水曜の終値の時点では、この宿題は丸だったのです。QQQIは11月4日(水)に51.82ドルで、基準の51.66ドルを上回り、翌11月5日(木)は48.88ドルでした。

【被験者】真毅(アラフィフ・CMA)【宿題】水曜の引けでは丸、木曜の引けで×。週間は外れ【状態異常】二日酔い/採点のしすぎ【発動中スキル】「水曜で締め切っていれば」(効果なし)

答案を水曜で回収してくれる先生はいません。テストは金曜の引けまで続きます。「相場に意地は禁物」という格言どおり、意地で賭けた私が負けました。

水曜と木曜:同じ選挙結果は、ダウには追い風、ハイテクには逆風に読まれた

水曜と木曜:同じ選挙結果は、ダウには追い風、ハイテクには逆風に読まれた
日付S&P500ダウ平均NASDAQ100QQQI
11/2(月)-0.51%+0.41%-1.39%-1.18%
11/3(火・投開票日)+0.36%-0.38%+0.68%+0.51%
11/4(水)+1.58%+3.03%+0.91%+0.99%
11/5(木)-4.36%-3.44%-6.36%-5.67%
11/6(金)+0.31%-0.46%+1.35%+1.23%
週間-2.68%-0.94%-4.91%-4.22%

※ 各日の終値からの私の計算です(価格のみ・配当を除く)。

AP通信は、中間選挙で与党が議会の単独支配を失ったことを受けて、水曜の株が広く上がったと伝えました。ただ、NASDAQ100は+0.91%にとどまり、ハイテク寄りの私には弱い追い風でした。

木曜は逆でした。CBS Newsが木曜の主な理由として伝えたのは、次の3つです。- 議会の主導権が変わり、データセンターの建設が遅れるとの見方- 民主党がAI産業やデータセンター建設を規制するとの懸念- AI株のバブルへの懸念

下げの中心は、AIとハイテクでした(エヌビディアが-9.2%、AMDが-17.3%)。選挙の結果は、甕に入った原酒のようなものでした。水曜は「ねじれで政策が動きにくい」という、ダウ好みの甘口。木曜は「AIへの規制」という、ハイテクには強烈な辛口。酒は一つ、味は二つ。(私は甘口の一杯だけ飲んで、甕の底を見ずに帰ったわけです。)

「ねじれで政策が動きにくい」は私の読みで、報道の言葉ではありません。読み違えたのは水曜です。同じ選挙結果は水曜の時点で二通りに読まれていた可能性があり、私は甘口の側しか数えていませんでした。

データソース: 終値(筆者の記録)/ AP通信・CBS News。理由は報道ベースで、一次原文とは未照合です。

配当着弾記録:9発709円、孤軍奮闘の犬DOGGが今週の最高額

配当着弾記録:9発709円、孤軍奮闘の犬DOGGが今週の最高額
着弾日ティッカー受取額(ドル)受取額(円)コメント
2026-11-02AIPI0.69ドル109円暴れ馬、最下位
2026-11-02CEPI0.80ドル127円混沌の覇者、2番目
2026-11-02DOGG0.82ドル129円孤軍奮闘の犬、今週の最高額
2026-11-02FEPI0.43ドル68円三悪魔の一角、先週並み
2026-11-02ULTY0.58ドル92円吐血銘柄
2026-11-04NVDY0.46ドル72円主役、先週より増えた
2026-11-05NVYY0.27ドル43円含み損の主犯、小粒
2026-11-05TQQY0.29ドル47円死神、急落日に着金
2026-11-05YSPY0.14ドル22円偽りの安全、22円
合計—4.48ドル709円9発

※受取額は税引後の着金額(着弾日基準)です。

銘柄別パフォーマンス:金の盾IGLDが首位、暴れ馬AIPIが-10.66%で最下位

銘柄別パフォーマンス:金の盾IGLDが首位、暴れ馬AIPIが-10.66%で最下位

6-1. 週間の価格騰落率(配当を除く)

順位銘柄先週騰落率(価格)今週騰落率(価格)コメント
1IGLD-2.82%+3.22%金の盾、一転して首位
2TLTX+0.34%+0.73%守護者、2週連続プラス
3453A+1.07%+0.44%国債使い、縮んでもプラス
4DOGG+2.02%-0.02%孤軍奮闘の犬、ほぼ横ばい
5YSPY+0.39%-2.73%偽りの安全、化けの皮
6QQQI-1.77%-4.22%意地のハイテク、宿題は外れ
72865+1.83%-4.37%守備の番人、木曜の翌日に下げ
8ULTY-4.65%-4.55%吐血銘柄、最下位脱出
9CEPI-3.74%-4.59%混沌の覇者、下げ拡大
10TQQY-0.99%-4.76%死神、軽傷から一変
11NVYY-1.06%-5.22%含み損の主犯、一段深く
12JEPQ-1.45%-5.63%前座、QQQIの下
13563A-0.20%-6.43%新型兵器、東証金曜-4.51%
14FEPI-3.93%-6.89%三悪魔の一角、また下げ
15NVDY-3.03%-8.75%主役、先週の約3倍の下げ
16AIPI-4.15%-10.66%暴れ馬、今週の最下位

6-2. 週間のトータルリターン率(配当込み)

順位銘柄先週トータルリターン率今週配当利回り今週トータルリターン率コメント
1IGLD-2.82%+0.00%+3.22%配当なし
2TLTX+0.34%+0.00%+0.73%配当なし
3453A+1.58%+0.00%+0.44%今週は配当なし
4DOGG+2.02%+0.52%+0.49%配当でプラス浮上
5YSPY+0.55%+0.15%-2.57%最小でも0.15%
6QQQI-0.90%+0.00%-4.22%今週は配当なし
72865+1.83%+0.00%-4.37%配当なし
8ULTY-3.75%+0.90%-3.65%利回り最高
9CEPI-3.15%+0.59%-4.00%-4%ちょうど
10TQQY-0.62%+0.36%-4.40%埋まらず
11NVYY-0.61%+0.43%-4.79%着金しても-4%台後半
12JEPQ-1.45%+0.00%-5.63%今週は配当なし
13563A-0.20%+0.00%-6.43%配当なし
14FEPI-3.57%+0.37%-6.52%傷はそのまま
15NVDY-2.67%+0.46%-8.29%込みでも-8%台
16AIPI-3.66%+0.51%-10.15%唯一の-10%台

※ 基準日2026-10-30→終了日2026-11-06。為替は含まず、配当は期間内の実受取額(税引後)です。両表とも今週の価格騰落率の降順です。

東証の2865と563A:米国の木曜の急落の翌日、東証の金曜に2銘柄が下げた

東証の2865と563A:米国の木曜の急落の翌日、東証の金曜に2銘柄が下げた

東証の終値は、その夜の米国市場より前に決まります。今週は11月3日が休場で、「月〜木」は3営業日です。

期間(東証の営業日)2865563A対応する米国の期間(目安)NASDAQ100(同じ米国の期間)
10/30→11/5(月〜木)-0.16%-2.01%10/29→11/4-3.28%
11/5→11/6(金)-4.23%-4.51%11/5(木)の1日-6.36%
10/30→11/6(週間)-4.37%-6.43%10/29→11/5-9.43%

※ 終値からの私の計算です(価格のみ・配当を除く)。米国の期間との対応は、前夜の米国終値が翌日の東証に映るという単純化です。

米国の木曜の翌営業日、東証の金曜に2銘柄が-4.23%(2865)、-4.51%(563A)と、ほぼ並んで下げました。時差から見て米国の下げが映った可能性はありますが、日本側の理由は調べていません。「月〜木」の差(2865は-0.16%、563Aは-2.01%)の理由も、確かめていません。

先週の持ち越しです。10月30日(金)の米国でNASDAQ100は-3.46%でした。ところが11月2日(月)の東証は、2865が-0.39%、563Aが-0.50%と、ほとんど映りませんでした(私の計算)。

今週のポートフォリオ決算:評価損益-61,942円、円建てトータルリターンは-15,326円

今週のポートフォリオ決算:評価損益-61,942円、円建てトータルリターンは-15,326円
項目金額(ドル)金額(円・為替込み)
投資元本1,978.67ドル311,016円
株式時価総額合計1,581.44ドル249,073円
株式評価損益合計-397.23ドル-61,942円
株式評価損益率-20.08%(ドル建て)-19.92%(円建て・為替込み)
累計配当金総額+295.77ドル+46,617円
トータルリターン-101.46ドル-15,326円
トータルリターン率-5.13%(ドル建て)-4.93%(円建て・為替込み)
為替1ドル=157.50円—

※配当は税引後の着金額です。原価・評価損益・トータルリターンは買付手数料込みです。

円建てのトータルリターンは-15,326円(-4.93%)で、先週の-4,691円(-1.51%)から悪くなりました。主因は評価損益が-50,599円から-61,942円へ広がったことです。累計配当は45,908円から46,617円、為替は1ドル=157.80円から157.50円。痛みの正体は為替ではなく株価です。

なお、10/30号と10/23号の公開済み記事の前週値は、筆者の記録から再計算した値に訂正済みです。(10/23号の円建てトータルリターン:-2,173円→-3,471円)

今週の市場レジーム判定:収縮局面、VIXは28.2

今週の市場レジーム判定:収縮局面、VIXは28.2

今週の局面は「インフレ鈍化・金利高止まり」、レジームは景気収縮局面です。直近90日の分布では4.6%の珍しい判定で、リスク選好を示すRORO指数は18.6、判定は「リスクオフ(強)」です。

VIX(恐怖指数)は、先週の記事では急落前の値で17.2、今週は28.2です。ただしVIXの上昇が急落の原因か結果かは、この数字だけでは区別できません。

CMA種明かし:カバードコールの差は、木曜に出て、火曜と金曜に削れた

CMA種明かし:カバードコールの差は、木曜に出て、火曜と金曜に削れた

結論:QQQIとNASDAQ100の差は、下げの日にプラス、上げの日にマイナスと出ました。ただし5日間の観測です。

カバードコールは、値上がりの一部を譲る代わりにオプション料を受け取ります。理屈では、下げの日は傷が浅く、上げの日は伸びが削れます。

今週の日次の差は、月曜+0.21pt、火曜-0.17pt、水曜+0.08pt、木曜+0.69pt、金曜-0.12ptです。(QQQIからNASDAQ100の騰落率を引いた値。終値から計算)下げの月曜と木曜はプラス、上げの火曜と金曜はマイナスで、理屈と同じ向きです。水曜だけは、上げなのに+0.08ptで削れませんでした。

木曜の0.69ptは、-6.36%の前では小さな盾でした。この差にはオプション料以外の要因も混ざり、切り分けはできていません。

来週の見通し・注目イベント:10月分CPIの日、QQQIは指数と並んで歩くか

来週の見通し・注目イベント:10月分CPIの日、QQQIは指数と並んで歩くか

来週の確認済みの日程は1件です。- 11月10日(火)午前8時30分(米東部時間):米国の10月分の消費者物価指数(CPI)。日本時間では同日22時30分です。

ほかの日程とQQQIの次の分配落ち日は、確認できていないため書きません。

宿題:11月13日の週次レポートで、QQQIとNASDAQ100の価格騰落率の差は±1pt以内、と予想します。(売買推奨ではありません。QQQIは6-1の値、NASDAQ100は^NDXの終値で判定します。基準は11月6日終値(QQQI 49.48ドル、NASDAQ100 26,989.99)で、配当は除外します。当週に分配落ちがあれば無効です)

根拠は、今週の差が木曜の急落を含んでも0.69ptだったことです。方向は今週外したばかりなので、幅だけを賭けます。

データソース: BLS(CPIの公表日程) / 筆者記録

結論:宿題は外れた。選挙は読めなかった。口座の数字は黙って受け取った

結論:宿題は外れた。選挙は読めなかった。口座の数字は黙って受け取った

選挙は織り込み済みだと思っていました。けれど市場は、同じ甕から二度注いできました。水曜の甘口で油断した私は、木曜の辛口でむせました。紹興酒の甕は空になりましたが、選挙の甕はまだ底が見えません。

今週は、完敗です。宿題も口座も負けました。円建てトータルリターンは-15,326円まで下がりました。それでも709円は、確かに口座に入りました。

よくある質問(FAQ)

Q1. QQQIとはどんなETFですか?

QQQI(NEOS Nasdaq-100 High Income ETF)は、Nasdaq-100の構成銘柄に投資するETFです。そのうえで、オプション取引で収益(インカム)を狙います。

出典:NEOS Nasdaq-100 High Income ETF(QQQI)目論見書

Q2. 同じ選挙結果なのに、なぜ水曜は上がり木曜は下がったのですか?

断定はできません。本文で引いた報道は、次のとおりです。- AP通信:水曜の上げは、与党が議会の単独支配を失ったことを受けたもの- CBS News:木曜の下げの主因は、データセンター建設の遅れ、AI産業への規制懸念、AI株バブル懸念の3点

ただ、選挙結果そのものが原因とは言い切れません。本文の私の読みは仮説です。

出典:記事本文の報道(AP通信、CBS News。一次原文とは未照合)


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免責事項: 本記事は筆者個人の投資記録および分析であり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。筆者は本記事に記載の銘柄を保有しており、投資助言業者ではありません。選挙と株価の関係、および相場の下落理由は、AP通信・CBS Newsの報道に基づくもので、一次原文とは未照合です。記載の数値は執筆時点の実測値および公表資料に基づきますが、正確性を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。カバードコールETFは元本割れリスクがあり、分配金には元本払戻金(ROC)が含まれる場合があります。

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この記事を書いた人

真毅のアバター 真毅 自由人

趣味はカメラ、ランニング、読書。職業はシステムエンジニア。昔はリサーチハウスで企業調査、産業分析を行っていました。目標は投資で稼いでゆっくり生きる。資格はFP2級、証券アナリスト。投資対象は日本株、米国ETF、金、暗号資産、不動産。金融資産と実物資産の両輪で資産形成。

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