2024年1月のISM製造業景況感指数は49.1%と報告されており、12月の調整後数値47.1%から上昇しています。これは製造業がまだ縮小しているものの、縮小のペースが遅くなっていることを示しており、縮小は15か月連続で続いています。
報告書では、新規受注指数が52.5に大幅に上昇し、生産指数も50.4にわずかに増加し、価格指数が52.9に拡大領域に移動したことが強調されました。しかし、雇用指数は47.1にわずかにさらに縮小しました。特に、6大製造業のうち2業界(交通機器および化学製品)が1月に成長を記録しています。
一方、2024年1月のISM非製造業景況感指数は53.4と報告され、拡大を示しており、前回の数値から上昇しています。これはサービスセクターが拡大を続けており、13か月連続の成長を示しています。
これらのPMI数値は、製造業が安定化の兆しを見せている一方で継続的に縮小しており、サービスセクターは引き続き拡大しているという、米国経済の複雑な状況を示しています。
製造業PMIの上昇、特に新規受注の強い反発は、製造業の回復の可能性を示唆しています。しかし、製造業の雇用の継続的な縮小は、このセクター内の労働市場における継続的な課題を指摘しています。
雇用統計とISM非製造業景況感指数の結果を受け、Febウォッチは利下げが大幅に遠のきました。
雇用統計の発表後までは5月1日の利下げの確率が90%以上ありましたが、60%前半まで確率が下がりました。
2022年3月以降、米国の税収に占める利払い費の割合が20%から36%に急増しています。
FRBが金融を引き締めても、政府が財政拡大をやめなければ、景気の後退は起こらないでしょう。
昨年からFRBの連続利上げにもかかわらず、株価が好調を維持しているのは財政拡大が大きな役割を担っていると思われます。
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