12月22日に今年最後のアメリカPCEデブレーターの発表がありました。
PCEデフレーターはFRBが半期に一度、議会に提出する報告書の中でインフレ見通しとして用いられるため、最も重視される物価指数です。
発表された11月の数値を見てみると、インフレは順調に前年比2%に向かっている様子が見られます。
- PCEデフレータ:前年比+2.6%(予想:2.8%)
- PCEコアデフレータ:前年比+3.2%(予想:3.4%)
前月比で見るとコロナ前の水準に戻っているため、現在の水準が一定期間持続すれば、インフレが沈静化されたとみなされそうです。
まあ、半年は様子を見るんじゃないですかね。
なので、私は3月の利下げは早いんじゃないかな~
あるとすれば、次の5月1日だと考えています。
- PCEデフレータ:前月比-0.1%(予想:0.0%)
- PCEデフレータ・コア:前月比+0.1%(予想:0.2%)
ただ、早まる可能性が1点。
個人所得の伸びと比較して、個人利息支払い額が前年比で2桁以上上昇している期間が17ヶ月続いています。
- 個人所得:前月比+4.3%
- 個人利息支払い:前月比+42.7%
最近、発表される経済指標の中にソフトランディングしなさそうな指標がいくつかありますが、個人利息支払い額もその指標の一つです。
3月ぐらいに何かしらのボラティリティイベントが起こって、3月利下げの可能性も捨てきれません。
FRBはインフレと景気後退をにらみながら、年明け以降も難しい舵取り続くと思われます。
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