ども♪アラフィフの「人柱」ブロガーです。
2026年8月21日の金曜、船橋の夜はまだ蒸し暑さを引きずっていました。八月も下旬だというのに、網戸から入ってくる風はぬるいままです。扇風機の首振りの音だけが、台所に規則正しく響いていました。
冷蔵庫を開けて、私はストロングゼロの一本目を取り出しました。缶の表面にはすぐ水滴が浮かび、指先が湿っていきます。今週の私は、この缶を三本空けることになりました。
証券アプリを開くと、画面の赤が先週より広がっていました。株式評価損は-28,575円で、一週間で3,837円ぶん深くなっています。日経平均が-3.93%、NASDAQ100が-2.45%という全面安の週ですから、当然といえば当然でした。
それでも、入金の通知だけは今週も鳴り続けました。配当の着弾は10発、合計1,014円です。含み損が膨らむ画面の隣で、受け取った現金の欄だけが淡々と増えていく。この非対称を、今週も記録していきます。
金は跳ね、株は沈む──今週の魂の叫び

ぬるくなった缶を握りながら、今週飲み下した核心は3点です。
- 週間の配当着弾は10発・4.33ドル(1,014円)でした。累計配当は+230.62ドル(元本比+11.69%)・36,797円まで積み上がっています。株価が全面安の週でも、入金の欄だけは一方向に伸び続けました。
- 株価は文字どおりの全面安でした。S&P500-1.43%、NASDAQ100-2.45%、日経平均-3.93%です。それでもトータルリターンは+30.89ドル(+1.57%)・+8,222円(+2.65%)でプラス圏を死守しました。
- 銘柄別では明暗がくっきり割れました。金(ゴールド)連動のIGLDが週間+3.32ppで独走の首位、NVDYが-4.23ppで単独最下位です。金が週間+5.48%も跳ねた相場が、そのまま順位表に転写されました。
体温は下がり、金利は高止まり──今週の市場レジーム判定

固定コーナー「今週の市場レジーム判定」から始めます。今週は、判定の看板と体感が最も食い違った週でした。
①リスクオン/リスクオフ判定
RORO指数(Risk On / Risk Off)は51.4でした。市場参加者がリスク資産をどれだけ選好しているかを数値化した指標です。判定は「ニュートラル」となります。
先週は74.5で「リスクオン(強)」でしたから、一週間で23.1ポイントの急低下です。二週続いた強気の熱が、たった5営業日で抜け落ちました。
理由は明快です。主要な株価指数が軒並み下落し、代わりに金という逃避先へ資金が向かったためです。
株を買う勇気は縮み、守りの資産へ資金が寄る。RORO指数の急低下は、その動きを一つの数字に圧縮したものだと読めます。
②4象限レジーム判定
analysis-lab独自の4象限判定は「Expansion(エクスパンション=景気拡大期。景気が拡大し、企業業績も伸びやすい局面)」でした。先週から変更はありません。
直近90日の分布では、Expansionが86.2%を占めています。先週は83.1%でしたから、拡大期の比率はむしろ高まりました。
ここが今週の妙な点です。センチメントを測るRORO指数は急低下したのに、景気の局面を測る4象限のラベルは一段強くなっています。
③根拠3行
第一に、VIX(ボラティリティ指数)は16.01でした。通称「恐怖指数」で、市場が今後の値動きの荒さをどう見ているかを表します。先週の14.6から上昇し、凪の状態は終わりました。
第二に、米10年債利回りは4.69%です。先週から二週連続でわずかに上昇しています。
さらに年限の長い米30年債利回りは5.276%と、52週高値圏(5.337%)に張り付いたままでした。長期金利の高止まりが、今週も静かに効き続けていたことになります。
第三に、政策金利(実効FFレート)は3.63%で据え置きです。金融政策の設定そのものは、先週から一ミリも動いていません。
今週の変化点を、はっきり書いておきます。株価指数が軒並み下落する一方で、金やビットコインといった「質への逃避」先が急伸しました。
つまりレジームラベル自体は「Expansion」のまま変わらず、投資家のセンチメントが最も大きく動いた週だったということです。ただし金利面が完全な無風だったわけではありません。長期金利の高止まりも、静かな逆風として同時に効いていました。
この順序は、覚えておく価値があります。心理は指標より先に動き、指標は心理より遅れて動くからです。
全面安の週に、金だけが跳ねた──今週のマクロ環境の実像

今週の相場は、株から資金が抜けて金へ向かった週でした。まずは主要指数を、前週金曜から当週金曜にかけて並べます。
| 指標 | 前週終値(8/14) | 当週終値(8/21) | 週間騰落率 |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 7,785.76 | 7,674.37 | -1.43% |
| NASDAQ総合 | 26,729.16 | 26,180.46 | -2.05% |
| NASDAQ100 | 30,046.14 | 29,308.86 | -2.45% |
| NYダウ平均 | 53,732.41 | 53,277.01 | -0.85% |
| 日経平均 | 68,713.80 | 66,016.36 | -3.93% |
| 金(ゴールド) | 4,437.30 | 4,680.60 | +5.48% |
| 米10年債利回り | 4.696% | 4.738% | +0.042pt |
| 米30年債利回り | 5.266% | 5.276% | +0.010pt |
| ドル円 | 159.32 | 158.95 | -0.23% |
米国株は主要3指数がそろって下落しました。S&P500は週間-1.43%、NASDAQ総合は週間-2.05%です。
下げ幅が最も大きかったのはNASDAQ100で、週間-2.45%でした。NYダウは週間-0.85%にとどまっています。
指数の並びが示すのは、売られたのがハイテク・AI関連に偏ったという構図です。先週、最高値更新を牽引した銘柄群が、そのまま今週の重しになりました。
上げの主役だったセクターが下げの主役に回る。これは相場でごく普通に起こる反転で、珍しい現象ではありません。
そして今週いちばん派手に下げたのは、日本株でした。日経平均は68,713.80円から66,016.36円へ、週間-3.93%の急落です。
先週は+4.74%の爆騰でしたから、上げ幅の大半を一週間で吐き出した計算になります。急騰の後に急落が来る典型的な形でした。
もっとも、私の保有16銘柄に日経平均へ直接連動するものはありません。東証上場の563A・2865はNASDAQ100連動、453Aは米国長期国債が原資産です。
ですから今回の日経の急落も、リスク許容度が縮んだ象徴として眺めるにとどめます。直接の被弾はありません。
対照的だったのが金(ゴールド)です。4,437.30ドルから4,680.60ドルへ、週間+5.48%の急伸を記録しました。
先週の金は+0.85%と小休止でしたから、今週の跳ね方は明確な方向転換です。株を売って金を買う、いわゆる「質への逃避」が働いた形になります。
この金の急伸が、後述する銘柄別ランキングの首位を作りました。今週の順位表は、金相場の写し絵と言ってもいい構図です。
なお、ビットコイン(BTC/USD)についても記録上は大幅な上昇が観測されています。ただし変動幅が非常に大きく、裏取りが完了していないため本稿では数値を断定しません。
暗号資産が買われた可能性がある、という程度の扱いにとどめます。確認が取れ次第、来週以降のレポートで改めて触れます。
債券市場では、米10年債利回りが4.696%から4.738%へ0.042ポイント上昇しました。先週の+0.038ポイントに続く、二週連続の上昇です。
見落とせないのが、より年限の長い米30年債利回りです。週間の変化幅こそ+0.010ポイントと小さいものの、5.276%という水準そのものが52週高値圏(5.337%)に張り付いたままでした。
財政赤字への懸念や国債・社債の供給圧力が、長期金利を高止まりさせる構造的な要因として指摘されています。
金利が上がれば、既発債の価格は下がります。長期債を原資産とするTLTX・453Aにとっては、静かな逆風が続いている状態です。
為替は、先週とは逆を向きました。ドル円は159.32円から158.95円へ、週間-0.23%の円高です。
先週は+0.96%の円安が私の円建ての数字に下駄を履かせてくれました。今週はその下駄が、わずかですが脱がされています。
金融政策に目を移します。今週は8月19日に、7月28日から29日開催分のFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨が公表されました。
政策金利は3.50〜3.75%での据え置きが、9対3の賛成多数で決定されていました(federalreserve.gov)。
反対票の中身が重要です。ベス・M・ハマック、ニール・カシュカリ、ロリー・K・ローガンの3名は、0.25%の追加利上げを主張していました。
この賛否の内訳自体は、7月29日の声明発表時点で既に公表済みの情報です(federalreserve.gov)。議事要旨が新たに明らかにしたのは票の結果そのものではなく、その背景にある議論の詳細でした。
利下げを求めた反対はゼロでした。金利を今より上げるべきだ、という方向の反対だけがありました。
これは、当時の市場の実勢ともおおむね整合しています。
8月18日時点の予測市場(Kalshi・Polymarket)では、9月FOMCの確率は据え置き70.5%・利上げ28.5%・利下げ1%未満でした(oddsshopper.com、2026-08-18)。
「9月利下げは既定路線」という論調をニュースの見出しで見かけることはありましたが、実際に値が付いていた市場が織り込んでいたのは「据え置きか利上げか」でした。
見出しの論調と、実際に値が付いている市場の織り込みは別物だということ。このギャップについては、後半のCMA考察で正面から掘り下げます。
実体経済指標では、7月の小売売上高が効いています。8月14日発表の数字は、前月比-0.6%でした(census.gov)。
実額は7,636億ドル、前年同月比では+5.0%の増加です。前年比では伸びているのに、前月比では減っているという構図になります。
タイミングも見逃せません。S&P500は前日の8月13日に史上最高値を更新したばかりでした。
高値更新の直後に、消費の減速を示す数字が届いた形です。利益確定売りが先行し、相場は反落しました。
前週の記事で扱ったミシガン大学消費者態度指数51.0への急落と、今回の小売売上高-0.6%。心理の冷え込みと実際の消費の鈍化が、二週続けて確認されたことになります。
消費者心理が冷えれば、財布の紐は締まります。小売の実額が減れば、企業の売上見通しも下方修正されやすくなります。
今週の株価全面安は、その連鎖を市場が先取りした動きだと読めます。景気のラベルはExpansionのままでも、参加者の想像力はすでに次の局面を見ています。
データソース:– jp.investing.com(S&P500)– jp.investing.com(NASDAQ総合)– jp.investing.com(NASDAQ100)– jp.investing.com(NYダウ)– jp.investing.com(日経平均)– jp.investing.com(金)– jp.investing.com(米10年債利回り)– jp.investing.com(米30年債利回り)– jp.investing.com(ドル円)– FRB「FOMC議事要旨(2026年7月28〜29日開催分)」:8/19公表・9対3で据え置き・反対3名は0.25%利上げを主張- FRB「7月FOMC声明」:7/29公表・票決内訳は議事要旨に先行して公表済み- oddsshopper.com(Fed利下げ予測市場):2026-08-18時点・据え置き70.5%/利上げ28.5%/利下げ1%未満- 米国勢調査局(小売売上高):7月分・前月比-0.6%・実額7,636億ドル・前年比+5.0%- analysis-lab DB集計(市場レジーム判定2026-W34・RORO指数・4象限)- YouTube Analytics(週間実績・参考値)
谷間を抜けて10発1,014円──今週の配当着弾記録

| 着弾日 | ティッカー | 受取額(ドル) | 受取額(円) | 魂の叫び |
|---|---|---|---|---|
| 2026-08-17 | AIPI(AI関連株カバードコールETF) | 0.73 | 116 | 暴れ馬、全面安の月曜に116円で先陣 |
| 2026-08-17 | CEPI(暗号資産関連株カバードコールETF) | 0.90 | 144 | 混沌の覇者、ドル建て最大の着弾を死守 |
| 2026-08-17 | FEPI(ハイテク大手カバードコールETF) | 0.44 | 70 | 三悪魔の一角、劇薬は今週も定時運行 |
| 2026-08-17 | ULTY(高ボラ銘柄群オプションETF) | 0.69 | 110 | 吐血銘柄、-32%の淵から110円 |
| 2026-08-18 | 2865(NASDAQ100カバードコールETF・東証上場・カバー率100%) | 128 | 守備の番人、月次組が谷間を埋める | |
| 2026-08-18 | 563A(NASDAQ100日次カバードコールETF・東証上場・カバー率約10%) | 198 | 国産新型兵器、今週の最大着弾は円建てから | |
| 2026-08-18 | NVDY(エヌビディア単一株オプションETF) | 0.64 | 101 | 主役、最下位に沈んでも三桁は死守 |
| 2026-08-19 | NVYY(エヌビディア・プット売り活用ETF) | 0.40 | 63 | 含み損の主犯、最深部からの送金 |
| 2026-08-19 | TQQY(TQQQ・3倍レバレッジオプションETF) | 0.37 | 59 | 死神の施し、レバ3倍の血の対価 |
| 2026-08-19 | YSPY(S&P500オプションETF) | 0.16 | 25 | 偽りの安全、今週も小銭で顔を出す |
| 合計(10発) | — | 4.33ドル | 1,014円 | — |
今週の配当着弾は10発、合計4.33ドル・1,014円でした。前週(W33)の8発・699円から、件数で2発、金額で315円の増加です。
なお1,014円は、4.33ドル(ドル建て8件)をその週の為替レートで円換算した約688円に、円建て2銘柄(2865・563A)の128円と198円をそのまま合算した金額です。4.33ドルを単純に為替換算した数字ではありません。
先週は月次組の分配カレンダーが揃って外れた「谷間の週」でした。今週はそこから抜け出し、東証上場の月次組が戻ってきています。
なお、テーブルの2865と563Aはドル欄が空欄になっています。両銘柄は東証上場の円建てETFであり、分配金がそもそも円で支払われるためです。
データの欠落ではありません。円建て銘柄にドル建ての受取額は存在しない、という構造がそのまま表に出ているだけです。
金額の首位は563A(NASDAQ100日次カバードコールETF・東証上場・カバー率約10%)の198円でした。
二位はCEPI(暗号資産関連株カバードコールETF)の144円、三位は2865(NASDAQ100カバードコールETF・東証上場・カバー率100%)の128円です。
つまり今週の表彰台のうち、二つを東証上場の円建て組が占めました。月次組が戻ってきた週の特徴が、そのまま金額順に出ています。
ドル建て組に限れば、首位は先週と同じCEPIの144円でした。二位はAIPI(AI関連株カバードコールETF)の116円、三位はULTY(高ボラ銘柄群オプションETF)の110円です。
着弾日の分布を見ると、8月17日の月曜に4発、18日に3発、19日に3発と、週の前半に集中していました。株価が崩れていく前半戦の裏で、現金だけは律義に振り込まれ続けたことになります。
そして今週も、高ボラ・高分配で設計された三銘柄が現金を届けてきました。ULTY・NVYY・TQQYの三つです。
評価損益率-32.01%のULTYが110円、-37.47%のNVYYが63円、-24.57%のTQQYが59円でした。三銘柄の合計は232円になります。
先週は同じ顔ぶれで249円でしたから、17円の減少です。基準価額が削られれば、分配の実額も少しずつ痩せていきます。
ここで因果の向きを、今週も正確に書いておきます。含み損が深いから多く払うのではありません。高い分配率で設計されているからこそ、基準価額が削られやすいという順番です。
実際、今週も配当額の首位は含み損が最も深い銘柄ではありませんでした。最深部のNVYYは63円で、10発中8位にとどまっています。
損益の深さと配当額に、きれいな順位相関はない。逆説めいた物語としてではなく、設計の帰結として読むべき数字です。
正直に書けば、1,014円ではストロングゼロ数本分にしかなりません。今週私が空けた三本を差し引けば、手元にはほとんど残らない金額です。
それでも、この1,014円だけは市場に取り消されない性質を持っています。評価損益が毎日書き換えられる横で、入金の記録だけが一方向に積み上がっていきます。
IGLD独走、NVDY断末魔──銘柄別損益率ランキング

| 順位 | ティッカー | 先週損益率 | 今週損益率 | 週間騰落率 | 魂の叫び |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | IGLD(金(ゴールド)ターゲット型ETF) | -15.08% | -11.76% | +3.32pp | 金の盾、有事の輝きで独走首位 |
| 2 | DOGG(ダウの犬戦略ETF) | 6.97% | 8.61% | +1.64pp | 孤軍奮闘、全面安に逆らって前進 |
| 3 | 2865(NASDAQ100カバードコールETF・東証上場・カバー率100%) | 1.84% | 2.00% | +0.16pp | 守備の番人、下げ相場でこそ本領 |
| 4 | TLTX(米国長期国債カバードコールETF) | -8.49% | -8.42% | +0.06pp | 金利の刃、辛うじて踏みとどまる |
| 5 | YSPY(S&P500オプションETF) | -19.09% | -19.09% | +0.00pp | 偽りの安全、動かざること山の如し |
| 6 | 563A(NASDAQ100日次カバードコールETF・東証上場・カバー率約10%) | 4.68% | 4.00% | -0.68pp | 薄いカバーは、下げもそのまま素通し |
| 7 | 453A(米国債20年超プレミアムインカムETF・東証上場) | -2.95% | -3.86% | -0.90pp | 国債使い、金利上昇と円高の挟み撃ち |
| 8 | CEPI(暗号資産関連株カバードコールETF) | -9.25% | -10.17% | -0.91pp | 混沌の覇者、再び二桁の海へ沈む |
| 9 | TQQY(TQQQ・3倍レバレッジオプションETF) | -23.33% | -24.57% | -1.23pp | 死神、レバ3倍の代償を粛々と徴収 |
| 10 | JEPQ(ナスダック100連動・ELN活用型プレミアムインカムETF) | 8.21% | 6.97% | -1.23pp | 前座、プラス圏を削られてなお最上位 |
| 11 | FEPI(ハイテク大手カバードコールETF) | -8.73% | -10.28% | -1.55pp | 三悪魔、AI相場の逆流を正面から浴びる |
| 12 | NVYY(エヌビディア・プット売り活用ETF) | -35.79% | -37.47% | -1.68pp | 含み損の主犯、さらに深い底を掘る |
| 13 | ULTY(高ボラ銘柄群オプションETF) | -30.09% | -32.01% | -1.91pp | 吐血銘柄、止血より溶解が速い |
| 14 | AIPI(AI関連株カバードコールETF) | -8.62% | -10.86% | -2.24pp | 暴れ馬、下落時の速度も一級品 |
| 15 | QQQI(NASDAQ100オプション連動高配当ETF) | 2.86% | 0.00% | -2.86pp | 意地のハイテク、損益ゼロまで押し戻される |
| 16 | NVDY(エヌビディア単一株オプションETF) | -10.59% | -14.82% | -4.23pp | 主役、単独最下位で断末魔をあげる |
※563A・2865・453Aは円建て、他13銘柄はドル建ての評価損益率です。
今週は16銘柄中4銘柄が改善、1銘柄が横ばい、11銘柄が悪化でした。先週は15改善・1悪化でしたから、勝率は完全に反転しています。
首位はIGLD(金(ゴールド)ターゲット型ETF)の+3.32ppでした。-15.08%だった評価損益率が、一週間で-11.76%まで浮上しています。
理由は明快です。原資産である金が、週間+5.48%という急伸を見せたためです。
マスターはIGLDを「輝く金の盾。有事の際の唯一の希望。資産溶解を防ぐ防波堤」と表現しています。株が全面安となった今週、その看板どおりの働きを見せました。
ただし冷静に見れば、金が+5.48%も上げたのにIGLDの改善は+3.32ppです。金の上昇率を、そのまま取り込めてはいません。
理由はカバードコールの設計にあります。原資産に対してコールオプションを売っている以上、上昇局面では取り分に天井がかかるからです。
上値を諦める代わりに、平時は分配金を受け取る。今週のIGLDは、その交換条件を上昇局面の側から見せてくれた形になります。
二位はDOGG(ダウの犬戦略ETF)の+1.64ppでした。評価損益率は+6.97%から+8.61%へ伸びています。
原資産の性格に近いNYダウは、今週-0.85%の下落でした。それでもDOGGは前進しています。
DOGGはドル建てなので、円高が進んだ今週に為替の後押しはありません。ダウの犬戦略が対象とする高配当・ディフェンシブ銘柄群が、下げ相場で相対的に選好されたと読むのが自然です。
マスターの言う「孤軍奮闘」が、今週も文字どおりに現れました。全面安の週に単独で伸びる銘柄が一つあるだけで、順位表の読み応えは変わります。
三位は2865(NASDAQ100カバードコールETF・東証上場・カバー率100%)の+0.16ppでした。改善幅は小さいものの、下げ相場で踏みとどまった意味は小さくありません。
対照的なのが六位の563A(NASDAQ100日次カバードコールETF・東証上場・カバー率約10%)です。先週は+2.63ppで独走の首位でしたが、今週は-0.68ppと反落しました。
同じNASDAQ100を原資産としながら、順位が入れ替わりました。カバー率100%の2865と、約10%の563Aの設計差が、上げ相場と下げ相場で逆に出たわけです。
563Aはカバーが薄いため、指数の上昇をほとんど手放しません。裏を返せば、指数の下落もほとんど吸収できません。
今週のNASDAQ100は-2.45%でした。上げを取りに行く設計は、下げの局面ではそのまま弱点に変わります。
一方の2865は、カバー率100%で値上がり益を完全に手放す代わりに、厚いプレミアムを受け取る設計です。下げ相場では、そのプレミアムが薄いながらもクッションとして働きます。
先週の記事で私は563Aの独走を称えました。今週は同じ設計が、順位を6位まで押し下げています。設計の優劣ではなく、相場の向きとの相性の問題です。
最下位はNVDY(エヌビディア単一株オプションETF)の-4.23ppでした。-10.59%から-14.82%へ、一週間で4ポイント以上も悪化しています。
マスターはNVDYを「主役の帰還。NVDAのボラを配当に変えるが、上昇の天井が低い」と評しています。今週はその「天井が低い」の裏面が出ました。
NASDAQ100が-2.45%下げた週に、単一株オプション型のNVDYは-4.23ppです。単一銘柄に集中する設計は、指数以上に振れ幅が大きくなります。
しかもNVDYは、今週101円の配当を届けています。評価損益で最下位に沈みながら、入金の欄では三桁を死守したという捻れが起きました。
15位はQQQI(NASDAQ100オプション連動高配当ETF)の-2.86ppです。+2.86%だった評価損益率が、ちょうど0.00%まで押し戻されました。
マスターが「安定感担当」と評する銘柄が、プラス圏の最後の一段を失った形です。NASDAQ100連動の銘柄群にとって、-2.45%という下げは決して軽くありませんでした。
14位のAIPI(AI関連株カバードコールETF)も-2.24ppと沈みました。マスターの「暴れ馬。AIバブルの恩恵を受けるが、下落時の速度も一級品」という警告が、今週そのまま実現しています。
なお11位のFEPI(ハイテク大手カバードコールETF)は-1.55ppでした。先週は+1.42ppで二位でしたから、AI相場の余熱がそのまま逆流したことになります。
債券系では、TLTX(米国長期国債カバードコールETF)が+0.06ppで四位に入りました。米10年債利回りが+0.042ポイント上昇したなかで、ほぼ横ばいを維持しています。
対して453A(米国債20年超プレミアムインカムETF・東証上場)は-0.90ppと下落しました。同じ長期債系でも、円建ての453Aは今週の円高の影響を受けにくくありません。
先週は円安が453Aを押し上げ、TLTXが唯一の下落銘柄でした。今週は為替が逆を向き、順位も入れ替わっています。二週続けて、為替の向きが同種の銘柄の明暗を分けました。
赤がまた一段深くなった夜──決算報告とポートフォリオ全景

| 項目 | 金額(ドル) | 金額(円・為替込み) |
|---|---|---|
| 投資元本 | 1,972.30ドル | 310,206円 |
| 株式時価総額合計 | 1,772.57ドル | 281,630円 |
| 株式評価損益合計 | -199.73ドル | -28,575円 |
| 株式評価損益率 | -10.13%(ドル建て) | -9.21%(円建て・為替込み) |
| 累計配当金総額 | +230.62ドル(元本比+11.69%) | +36,797円 |
| トータルリターン | +30.89ドル | +8,222円 |
| トータルリターン率 | +1.57%(ドル建て) | +2.65%(円建て・為替込み) |
※市場データ基準の為替は1ドル=158.95円(2026年8月21日終値)。円建ての金額はダッシュボード基準の実額です。
今週の通信簿も、私が実際に体感する円建て(為替込み)を主役に読み解きます。円建てのトータルリターンは+2.65%(+8,222円)でした。
元本310,206円に対し、株式評価損-28,575円と累計配当36,797円を合算した実額です。先週の+11,045円(+3.56%)からは、2,823円の後退になります。
この-2,823円の内訳を確認します。評価損が-24,738円から-28,575円へ3,837円ぶん深くなり、そこへ今週の配当1,014円が乗りました。
引き算すると、-3,837円と+1,014円の合計は-2,823円です。定義どおりの数字が、そのまま出ています。
つまり今週は、株価の下落が配当の3.8倍の速さで口座を削った週でした。それでもトータルリターンはプラス圏に残っています。
株式評価損益率は、円建てで-9.21%まで深くなりました。先週の-7.97%から1.24ポイントの悪化です。
ドル建てでは-9.17%から-10.13%へ、0.96ポイントの悪化にとどまりました。ここで気づくべき点があります。
今週は円建ての悪化幅(1.24ポイント)が、ドル建ての悪化幅(0.96ポイント)を上回っています。先週とは正反対の関係です。
理由は為替です。先週は+0.96%の円安が数字に下駄を履かせ、円建ての改善幅がドル建ての倍以上になりました。
今週はドル円が-0.23%の円高です。わずかな円高が、円建ての数字から下駄を少しだけ脱がせました。
先週の記事で私は「円安の貯金は増えたが、増えたということはいつでも減りうる」と書きました。その減る側が、一週間で現実になっています。
累計配当金は230.62ドル・36,797円まで積み上がりました。投資元本に対する比率は、ドル建てで+11.69%です。
先週の+11.48%から0.21ポイント伸びています。株価が全面安の週でも、この比率だけは一度も後退していません。
ここが、トータルリターンを支える最も硬い部分です。評価損益は市場が毎日書き換えますが、受け取り済みの配当は市場が取り消せません。
今週の数字が、その硬さを証明しました。評価損は-9.21%まで深くなっています。それでも累計配当が元本比で二桁を維持しているため、トータルリターンは+2.65%のプラス圏に立っています。
私が追っているのは配当単体でも、含み損単体でもありません。この二つを合算した数字の推移です。
冷えたのは心理だけではなかった──CMA週替わり考察

今週の教育テーマは「マクロとETFの連動」です。マクロ環境の変化が、カバードコールETFのどこに、どういう経路で効いてくるのかを分解します。
先週のテーマは為替換算の仕組みでした。今週は為替を主役から外し、金利と投資家心理という別の経路を扱います。
論点1:「市場は利下げを織り込んでいる」という見出しの罠
結論から書きます。「市場は利下げを織り込んでいる」という言い回しは、当時の実勢とは食い違っていました。
理由は、ニュースの見出しが要約する「市場のムード」と、実際に値が付いている予測市場・金利先物の価格が、しばしば別物だからです。前者は論調の要約、後者は検証可能な数字です。
具体例です。8月18日時点の予測市場(Kalshi・Polymarket)は、9月FOMCについて据え置き70.5%・利上げ28.5%・利下げ1%未満という価格を付けていました。
実質的に「据え置きか利上げか」の戦いであり、利下げはほぼ選択肢に入っていませんでした。
そして8月19日に公表された議事要旨では、7月28日から29日の会合における9対3の据え置き決定が改めて示されています。反対した3名(ハマック・カシュカリ・ローガン)は全員、0.25%の追加利上げを主張していました。
つまり反対票の向きは、市場のムードと「真逆」ではなく、当時の実勢とおおむね整合していたわけです。緩和方向への反対は、ゼロでした。
CMA(証券アナリスト)として、この事実の読み方を書いておきます。「市場は〇〇を期待している」という一文を見たら、それが実際の価格(先物・予測市場)に基づくものか、単なる論調の要約かを分けて読む必要があります。
前者は検証可能ですが、後者はしばしば誤った前提のまま独り歩きします。私自身、当初の取材メモでこの二つを混同していました。この場で訂正します。
ではこれが、私のポートフォリオにどう効くのか。最も直接的に効くのは、長期債を原資産とするTLTXと453Aです。
利下げがそもそも織り込まれていなかった以上、長期金利は「期待の後退」ではなく、高止まりの継続という形で効きます。実際、米10年債利回りは今週+0.042ポイント、先週+0.038ポイントと二週続けて上昇しました。
さらに年限の長い米30年債利回りは5.276%と、52週高値圏に張り付いたままです。財政赤字懸念や国債供給圧力が、長期金利を下から支え続けている構図です。
債券価格と利回りは、シーソーの関係にあります。金利が上がれば、すでに発行済みの低い利率の債券は魅力が落ち、価格が下がります。
長期債はこの感応度が最も高い部類です。償還までの期間が長いほど、将来受け取る利息の現在価値が金利変化に大きく揺さぶられるためです。
マスターがTLTXを「金利という名の刃に晒される守護者」と表現するのは、この構造を指しています。今週の453Aの-0.90ppは、その刃が円建て銘柄にも届いた記録です。
そしてもう一つ、見落としてはいけない経路があります。長期金利の高止まりは、株式のバリュエーションにも効きます。
金利が高止まりすれば、将来利益の割引率は下がりません。成長期待で買われるハイテク株ほど、この影響を強く受けます。
今週はNASDAQ100が-2.45%と主要指数で最も下げました。NASDAQ100連動のQQQI・563Aや、AI関連のAIPI・NVDYが揃って沈んでいます。金利の高止まりが株の下げに翻訳される経路が、順位表の下半分に現れています。
論点2:RORO急低下が示す「ラベルは同じ、体温だけ低い」
結論を先に書きます。レジームのラベルが変わらなくても、投資家心理は先に冷える。そして心理の冷え込みは、カバードコール戦略にとって必ずしも悪い話ではありません。
理由を順に説明します。今週のRORO指数は74.5から51.4へ、23.1ポイントも急低下しました。判定は「リスクオン(強)」から「ニュートラル」へ二段階の後退です。
一方で、4象限レジームは「Expansion」のまま変わりません。直近90日の分布では、むしろExpansionの比率が83.1%から86.2%へ上がっています。
景気の局面を測る指標は強気のまま、投資家の体温を測る指標だけが落ちた。これが今週の構図でした。
具体例として、VIX(ボラティリティ指数)の動きを見ます。先週の14.6から今週は16.01へ上昇しました。
VIXは市場が予想する値動きの荒さを表します。数値が上がるということは、参加者が「これから相場は荒れる」と考え始めたことを意味します。
ここで、カバードコール戦略の収益構造を思い出す必要があります。カバードコールETFは、保有株に対してコールオプション(一定価格で買う権利)を売り、その代金であるプレミアムを分配金の原資にします。
そしてオプションのプレミアムは、予想変動率が高いほど厚くなるという性質を持ちます。買い手にとって値動きの大きい相場は当たる可能性が高く、その分だけ権利の値段が上がるからです。
つまりVIXの上昇は、オプションの売り手にとって単価の上昇を意味します。心理が冷えて相場が荒れるほど、次に売るコールの値段は上がる理屈です。
もちろん、良いことばかりではありません。値動きが荒くなれば、原資産そのものの下落幅も大きくなります。
今週がまさにその実例でした。ULTYは-1.91pp、NVYYは-1.68pp、TQQYは-1.23ppと、高ボラ設計の三銘柄が揃って沈んでいます。
プレミアムが厚くなる相場は、同時に基準価額が削られやすい相場でもあるわけです。この二つは同じコインの裏表です。
ですから私は、VIXの上昇を単純な追い風として歓迎しません。分配金の原資は厚くなりうる一方、元本の目減りはより速く進みます。
今週の私の口座が、その両面を同時に見せました。配当は10発1,014円と先週より315円増え、評価損は3,837円ぶん深くなっています。
この二つの数字を並べて初めて、戦略の実像が見えます。入金だけを見れば好調、含み損だけを見れば不調。合算したトータルリターンだけが、実態に近い姿を示します。
CMAとしての留保も、正直に書いておきます。現時点で言えるのは、開始から約1年が経過した今、累計配当が含み損を上回っているという事実だけです。
原資産が長期の下落局面に入れば、プレミアムでは支えきれない可能性が高いといえます。その限界がどこにあるのかを確かめることこそ、この人体実験の目的です。
なお、カバードコール・オプションインカム型ETFの分配金には、元本の一部払い戻しが含まれる場合があります。ROC(Return of Capital)と呼ばれる仕組みで、運用益だけが原資とは限りません。
今週分についても、Section 19(a)通知の新規確認は実施していません。分配金の額面だけを見て利回りを評価するのは危険だ、という原則だけを改めて記しておきます。
余談:数字は口座の外でも冷えていた
最後に、記録として口座以外の数字も残しておきます。今週のYouTubeチャンネルは、週間再生回数249回、総視聴時間825分でした(YouTube Analytics参考)。
登録者は純減で-1です。相場と同じで、こちらも今週は逆風でした。
面白かったのは動画別の傾向です。再生回数トップの動画は平均視聴時間が21秒と、ほぼ即離脱されています。
一方で別の動画は、平均558秒(9分超)とじっくり見られていました。数だけ集まる入口と、深く届く場所は別だということです。
含み損の記録を毎週続けるこのブログも、たぶん同じ構造をしています。私は後者を書いているつもりです。
本記事は筆者個人の運用記録であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。 本稿で扱う商品はいずれも元本が保証されておらず、価格変動により元本割れする可能性があります。過去の運用実績(配当実績・評価損益等)は、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。文中の評価指標に関する記述も、一般的な市場教育の観点からの筆者個人の見解です。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
結論

聞いてください!!
金曜日の夜、日経平均-3.93%という見出しを見て、あなたは口座を開くのが怖くなったのではないですか。S&P500-1.43%、NASDAQ100-2.45%です。逃げ場のない、全面安の一週間でした。
そして口座を開けば、案の定そこには先週より広がった赤があります。私の株式評価損は-28,575円。一週間で3,837円も深くなりました。
苦しいです。正直に書きます。含み損が-199.73ドル、円にして-28,575円という数字を毎週眺めるのは、決して気持ちのいい作業ではありません。
しかし、ここで一つ、正直な比較をさせてください。トータルリターンは+30.89ドル、円建てで+8,222円です。率にして+2.65%、ドル建てでも+1.57%のプラス圏に立っています。ゼロとの比較では、負けていません。
ただし、それだけでは片手落ちです。この記事でも書いた実効FFレート3.63%、つまり何もせずドルMMFに置いておくだけで得られたはずの利回りと比べれば、開始から約1年でドル建て+1.57%という数字は、正直、見劣りします。
無リスク金利にすら、まだ届いていません。
なぜそれでも、リスクを取って含み損を抱えながらこの運用を続けているのか。答えは単純です。この人体実験の目的はリターンの最大化ではなく、カバードコール戦略が実際にどう動くかを自分の身銭で確かめることだからです。
その観点で見た今週の事実を書いておきます。累計配当が230.62ドル・36,797円、ドル建ての元本比で+11.69%まで積み上がっています。
証券アナリストとして、その理論的な根拠を書きます。カバードコールETFは、保有株に対してコールオプションを売り、その代金を分配金の原資にします。
将来の値上がり益の一部を、先に現金化する仕組みです。上値は諦める代わりに、現金を前倒しで受け取ります。
ただし、この現金は原資産の値上がり益と完全に切り離された魔法のクッションではありません。分配の一部が基準価額からの払い戻し(ROC)である可能性があります。
右のポケットから左のポケットへ移しているだけの部分も含まれます(今週分のSection 19(a)通知の確認は未実施です)。
それでも、いったん口座に着弾した配当は、その後の株価下落で減ることはありません。株価がどれだけ下がろうと、すでに着弾した配当を市場は取り消せないからです。
今週がその実演でした。株価の下落は3,837円ぶん口座を削り、配当は1,014円ぶん埋め戻しました。差し引きでは負けましたが、元本比で11.69%ぶんの現金がすでに積み上がっています。
含み損は市場が毎日書き換える変動分。累計配当のうち、受け取り確定した部分は誰にも書き換えられません。この二つを合算した数字が、無リスク金利にすら劣後している――それが、約1年続けたこの人体実験の、現時点での成績です。
私自身の現状も告白しておきます。今週の私は、船橋の台所でストロングゼロを三本空けました。全面安の画面を見ながら飲む三本目は、いつもより長く感じました。
セミリタイアを目指す人間が、金曜の深夜に缶を握りながら含み損を数えている。これが人柱の実像です。格好のいい話は一つもありません。
それでもあなたに伝えたいのは、たった二つです。
一つ、私は狼狽売りをしません。今週のような全面安の週に投げれば、含み損を確定させたうえで、これから受け取るはずだった配当まで手放すことになります。
カバードコール戦略の唯一の武器は、時間をかけて現金を積むことです。売った瞬間に、その武器を捨てることになる、というのが私の考えです。
二つ、私は配当再投資を続けます。10発1,014円は小さな金額です。しかし累計36,797円になるまで、私はこの小さな着弾を数え続けました。積み上げをやめた瞬間、クッションの厚みは増えなくなる、と考えているからです。
来週も私は同じことをします。着弾した配当を数え、深くなった含み損を直視し、そのままここに書き残す。それだけです。
RORO指数は74.5から51.4へ落ちました。市場の体温は確かに下がりました。それでも私の口座には、今週も1,014円が着弾しています。心理は冷えても、入金は止まらない。人体実験は、まだ続く。
※本記事は筆者個人の運用記録であり、特定の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
よくある質問(FAQ)
Q1. 含み損が出ているのにトータルリターンがプラスになるのはなぜですか。
含み損が出ているにもかかわらず、トータルリターンがプラスになるのは、主に「分配金(配当金)」の存在があるためです。
トータルリターンは、投資期間の初めの純資産価値で投資を行い、期間中のすべての分配金を純資産価値で再投資し、期間の最終日に純資産価値で償還したと仮定して計算されます。
つまり、トータルリターンは、基準価額(純資産価値)の変動だけでなく、分配金も考慮に入れた総合的な収益率を指します。
例えば、ETFの目論見書では、基準価額のパフォーマンスがマイナスであっても、分配金再投資基準価額(トータルリターンに相当)がプラスになっているケースが見られます。
これは、基準価額が下落して含み損が発生していても、受け取った分配金を再投資することで、全体としてのリターンがプラスになることを意味します。
したがって、含み損は基準価額の評価損を指しますが、トータルリターンは分配金を含めた総合的な収益を示すため、含み損が出ていてもトータルリターンがプラスになることがあります。
Q2. 株価が全面安の局面で金(ゴールド)に連動するIGLDだけが大きく上昇したのはどうしてですか。
主因は、金相場そのものが週間でプラス5.48%と急伸したことです。株価が全面安となった週は、投資家が株を売って金を買う「質への逃避」が働きやすく、今週はまさにその流れがそのまま銘柄別ランキングの首位に転写された形でした。
IGLDはコールオプションを売る戦略のため、金の上昇分をそのまま丸ごと取り込めるわけではありませんが、原資産である金自体の値上がりが直接の押し上げ要因になっています。
なお、IGLDは市場価格で取引されるETFであり、純資産価値(NAV)に対してプレミアムまたはディスカウントが生じる場合がある点、また「非分散型」ファンドとして特定の資産への集中度が高い点は、目論見書上のリスクとして留意が必要です。
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