【書評】未来を切り開く!完訳7つの習慣を読んで成功をつかむ

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こんにちは、皆さん。今日は、スティーブン・R・コヴィー博士による自己啓発の古典『7つの習慣』についてお話しします。この本は、単なる成功の手引きではなく、人生を豊かにするための原則に基づいたガイドです。

目次

要点

  1. 自己責任:自分の人生において起こることに対して自分自身が責任を持つことの重要性を認識しましょう。自分の行動や選択が自分の人生に大きな影響を与えることを理解することが重要です。
  2. 明確な目標:自分の人生の目標やビジョンを明確にすることで、意味のある方向性を持つことができます。自分がどこに向かっているのか、何を達成したいのかを知ることが重要です。
  3. 優先順位の設定:日々の生活において、最も重要なことに焦点を当てることが重要です。優先順位を正しく設定することで、時間を効率的に使い、目標達成に近づくことができます。
  4. 人間関係の構築:他人との関係を築く際には、相互に利益をもたらすWin-Winの関係を目指すことが重要です。相手の立場を理解し、協力的な関係を築くことで、より良い成果を得ることができます。
  5. 継続的な成長:自己の肉体的、精神的、知的、社会的な側面を常に維持し、向上させることが重要です。自分自身を磨き続けることで、より充実した人生を送ることができます。
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人格主義とは何か?

私たちはしばしば、成功を追求する際に表面的なテクニックやイメージづくりに囚われがちです。これをコヴィー博士は「個性主義」と呼んでいます。しかし、本当の成功とは、外側のイメージではなく、誠意・謙虚・誠実・勇気・忍耐・勤勉・質素・節制・黄金律など、人間の内側から湧き出る人格に基づくものです。これが「人格主義」と呼ばれる考え方です。

7つの習慣とは?

『7つの習慣』は、人格主義の原則を具体的な行動へと落とし込んだものです。また、「依存」から「自立」、「相互依存」へと至る、成長の連続体を導くプロセスでもあります。そのプロセスは、「私的成功の習慣(第1~第3の習慣)」、「公的成功の習慣(第4~第6の習慣)」、「再新再生の習慣(第7の習慣)」と大きく3段階に分類することができます。

  1. 主体的である:自分の行動や選択の責任を自分で担う。
  2. 終わりを思い描くことから始める:自分の人生の目標やビジョンを明確にして、それに向かって進む。
  3. 最優先事項を優先する:重要なことに集中し、優先順位をつけて行動する。
  4. Win-Winを考える:人間関係において相互に利益をもたらす解決策を探す。
  5. まず理解に徹し、そして理解される:相手の立場を深く理解し、自分の意見を伝える。
  6. シナジーを創り出す:互いの違いを受け入れ、協力して新たな価値を生み出す。
  7. 刃を研ぐ:自己の肉体的、精神的、知的、社会的な側面を維持し、向上させる。

第1の習慣:主体的である

現代において、人格は、状況や条件付けによって決定されると考えられている。遺伝子によって、育ちや子供時代の体験によって、取り巻く環境の中にいる誰か・何かによってなど、要因とされるものはさまざまだ。こうした考え方は、刺激/反応理論とも言い換えられる。何らかの刺激によって反応(つまり人格)が決まるという考え方である。

状況や条件付けが人格に影響を与え得ることは筆者も認めている。一方で、筆者が説く重要な指摘は、刺激と反応の間には、「選択の自由」があるという点である。つまり、私達は人間だけに与えられた「想像、良心、意思、自覚」という重要な能力によって、究極的には、何が起ころうとも(刺激)、それが自分に与える影響(反応)を自分自身の中で「選択」することができる。

これらをふまえて、「主体的である」ということを考えてみよう。私達の行動は、自分自身の決定と選択の結果である。私達は感情を抑えて自らの価値観を優先させることができる。「主体的」とは、自発的に率先して行動することだけを意味するものではなく、人間として、自分で選んだ人生の責任を引き受けることも意味する。

今自分が不幸であると何年も感じていた方にとっては、その状況は自分が選んだことだという考え方は受け入れにくいだろう。しかし、深く正直に「今日の自分があるのは、過去の選択の結果だ」と言えなければ、「私は他の道を選択する」と言うこともできないのである。

第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

一度、自分の葬儀の場をイメージしてみてほしい。そして、弔問客たちに、あなたの人生をどのように語ってほしいか、深く考えてみてほしい。

第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」は、人生におけるすべての行動を測る基準とするために、自分の人生の最後を思い描き、それを念頭において今日という一日を始めることである。

自分が目指すもの、大切にしたいものを頭の中に植え付け、そのイメージどおりになるように日々生活していれば、人生が望まない方向に進んでいってしまうことはないはずだ。

この習慣を身につけるには、「個人のミッションステートメント」を書くのが効果的だ。これは、(1)どのような人間になりたいのか(人格)、(2)何をしたいのか(貢献・功績)、そして(3)それらの土台となる価値観と原則を書く。

注意すべきことは、(3)についてだ。土台となるもの、あなたの中心になるものが、人や物では行き過ぎた依存が生まれ、バランスが崩れてしまうことがある。あくまで、土台におくべきなのは、公平さ、誠実さなど、あなたが最も大切にしたい価値観だ。

第3の習慣:最優先事項を優先する

第3の習慣とは、第2の習慣、すなわち知的創造で思い描いたビジョンをかたちあるものにするための物的創造の習慣だ。また、第2の習慣はリーダーシップ(優先すべきことを決める)であり、第3の習慣はマネジメント(優先すべきことを優先して行えるようにすること)だともいえる。自分を律して実行することがマネジメントには必要である。

成功者たちの共通点は、成功していない人たちの嫌がることを実行に移す習慣を身につけているということである。彼らも、必ずしも好きでそれをやっているわけではないが、自らの嫌だという感情を目的意識の強さに服従させているのである。

具体的な実践方法としては、物事を重要度(高・低)と緊急度(高・低)にまず分ける。その中で、「重要度が高く、緊急度が低い」事象をいかに行うかが最も重要である。ここに、あなたの成長に役立つ活動が入ってくる。

そのためには、何を為すかと同様に、何を為さないかを考えることも同じくらい重要である。重要事項に「イエス」と言うためには、他の用事がいかに緊急に見えても、「ノー」と言うことを学ばなければならない。

第4の習慣:Win-Winを考える

1~3章で考察した私的成功の領域を経て、ここからは、人と人とが力を合わせて結果を出す、公的成功の領域に入っていく。第4~6の習慣を身につけると、相互依存の関係を効果的に築いていけるだろう。

Win-Winとは、すべての人間関係において、必ずお互いの利益になる結果を見つけようとする考え方と姿勢である。Win-Winのパラダイムは、人生を競争の場ではなく、協力の場と捉える。

Win-Winの考え方を発展させたものとして、「Win-Win or No Deal」という考え方もある。これは、どちらかが妥協する案しか解決策がないならば、どちらの方法もとらない、という考え方である。

Win-Winを成り立たせるには、(1)人格、(2)人間関係、(3)協定、(4)システム、(5)プロセス、の5つが必要となる。

(1)においては、相互が第1~3の習慣で取り上げた人格を築き、「すべての人が満足することができる」という発想をもつことが大切である。

(2)の人間関係とは、相互の「信頼残高」を積み重ねて築き上げるものである。

(3)の協定とは、相互に期待することを明確にする、Win-Win実行のためのものである。

(4)のシステムとは、Win-Winの行動が評価される仕組みである。Win-Winを推奨すると言いながら、報酬の仕組みはWin-Loseになっているケースもある。そうするとWin-Winの関係は成り立たなくなってしまう。

(5)のプロセスは、第5・6の章で取り上げる。Win-Winの本質はそのプロセスと強い相関関係がある。Win-Winのプロセスを踏まずして、Win-Winの結果に到達することはできない。目標がWin-Winならば、手段もWin-Winでなければならない。

第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

この習慣では、Win-Winの関係を築くために重要になってくる、「まず理解に徹し、そして理解される」ための傾聴方法について学ぶ。

私達はえてして、自分の過去の経験を相手の話に重ね合わせてしまう。そのため、人の話を聞きながら、同意したり反対したり、自分の視点から質問したり、助言したりしがちになる。ただ、そうすると相手は理解されたと感じられなくなってしまい、結果として自分のことが相手に理解されることもない。これは特に、親子のコミュニケーションなどでよく見られる特徴である。

話の聞き方のレベルで、最高レベルのスキルは、「共感による傾聴」である。これは、相手を理解しようと聴くことであり、相手の身になって聴くことである。

「共感による傾聴」を身につけるためには、下記のステップがある。

第一段階は、「相手の言葉をそのまま繰り返す」ことである。次の段階は、「相手の言葉を自分の言葉に置き換える」ことである。そして、第三段階は、「相手の気持ちを言葉にする」ことである。最後の第四段階は、第二段階と第三段階を組み合わせたものとなる。すなわち「相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、相手の気持ちも言葉にする」のである。

第四段階の傾聴スキルが身につけば、相手は自分の助言を受け入れやすくなるであろう。

第6の習慣:シナジーを創り出す

シナジーは人生において最も崇高な活動であり、他のすべての習慣の目的とするものである。

シナジーとは、簡単にいえば、全体の合計は個々の部分の総和よりも大きくなるということである。一プラス一が三にも、それ以上にもなるということだ。各部分の関係自体が一つの「部分」として存在し、触媒の役割を果たす。それが、人に力を与え、人々の力を一つにまとめるうえで、もっとも重要な働きをするのである。

シナジーは、(1)高い「信頼残高」(2)Win-Winを考える姿勢、(3)まず相手を理解しようとする努力、これらがあいまって、シナジーを創り出す理想的な環境ができあがる。

シナジーを創り出すコミュニケーションでは、相互がそれぞれ出す最初の案よりも良い、第3の案を生み出すことができる。

互いの違いを尊重することがシナジーの本質である。そして、逆説的に聞こえるかもしれないが、違いを受け入れ、尊重する為には、お互いが「自立」していることが必須である。お互いが自立しているからこそ、他者を知的・感情的・心理的に違う存在として尊重できるようになるのだ。

第7の習慣:刃を研ぐ

刃を研ぐとは、再新再生のプロセスである。つまり、他の6つの習慣を果たすために最も重要な「あなた自身」の価値を維持し高めていくための習慣である。具体的には、あなたという人間をつくっている四つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)の刃を研ぐ。

肉体的側面の刃を研ぐというのは、自分の肉体に効果的に気を配り、大切にすることである。体に良いものを食べ、十分な休養をとってリラックスし、定期的に運動する。

精神的側面は、あなたの核であり、価値観を守り抜こうとする意志である。これは極めて個人的な部分であり、刃を研ぐ方法は、人によって全く異なる。著者の場合は、毎日聖書を読み、祈り、瞑想することが精神の再新再生になっている。文学や音楽に没入する人もいるだろう。雄大な自然との対話から再新再生を見出す人もいるだろう。

知的側面の刃を研ぐこととは、継続的に学ぶこと、知性を磨き広げていく努力をすることである。日頃から知識を吸収して知性を広げていこうと思ったら、優れた文学を読む習慣を身につける以外に方法はない。ぜひ一ヶ月に一冊のペースで読書を始めてみてほしい。

社会・情緒的側面の刃は、日々他者と接している中で研ぐことができるため、他の側面に比べそれほど時間はかからないが、訓練は必要となる。第1、第2、第3の習慣を身に付けて自立し、第4、第5、第6の習慣を身に付けて相互依存の状態を創り出すスキルが身に付いていなければならない。

最後に

『7つの習慣』は、18年前に日本で初めて発売されましたが、そのメッセージは今日も変わらず、多くの人々に影響を与え続けています。

もしまだこの本を読んでいないのであれば、ぜひ手に取ってみてください。既に読んだことがある方も、改めて読み返すことで新たな発見があるかもしれません。

それでは、皆さんが『7つの習慣』を通じて、より豊かで意味のある人生を歩むことを願っています。

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この記事を書いた人

真毅のアバター 真毅 自由人

趣味はカメラ、ランニング、読書。職業はシステムエンジニア。昔はリサーチハウスで企業調査、産業分析を行っていました。目標は投資で稼いでゆっくり生きる。資格はFP2級、証券アナリスト。投資対象は日本株、米国ETF、金、暗号資産、不動産。金融資産と実物資産の両輪で資産形成。

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