【人柱の実験】カバードコールETF16銘柄、評価損-6%でも累計配当が含み損を喰い破る瞬間。NASDAQ史上最高値で見えた構造 5月第2週

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連休明けの船橋。深夜0時を回った台所。机の上には、ストロングゼロの空き缶が3本、寝かせるように転がっている。

連休中、5月7日・8日・9日と毎日3本ずつ流し込んだ缶のうちの、最後の生き残りたちだ。冷蔵庫はもうカラ。名古屋から戻った家族は寝静まり、聞こえるのは換気扇の唸りと、自分の指がトラックパッドを叩く乾いた音だけ。

画面を開く。証券口座のページが立ち上がる。一瞬、目を細める。緑が、増えている。先週まではポートフォリオの右端を埋め尽くしていた赤い数字の海原に、点々と緑の島が浮かんでいる

。CEPIの行が、+4.32ppと跳ねている。NVDYが+4.03pp。先週、私の心を凍らせたあの2銘柄が、今週は反撃の狼煙を上げている。シベリアの寒波が、ようやく春先の冷たい雨に変わったような感覚。

名古屋の味噌煮込みうどんの余韻も、ひつまぶしの香ばしさも、もう遠い。残っているのは、空き缶3本と、画面に映る数字。それが現実。それがこのブログの全てだ。今夜も、49歳、船橋の片隅で人柱を極めし男の週次報告を始める。

このブログは動画で詳しく解説しています。

目次

魂の要約

  1. 地獄の底に落ちかけたCEPIが、原油暴落のド真ん中で+4.32ppの奇跡的反発を見せた
  2. NASDAQ総合が史上最高値・S&P500が6週連続上昇という米国株の追い風で、QQQIとJEPQの「要塞」が完全に機能した
  3. 評価損-$107.97を、累計配当$139.33が喰い破った。トータルリターンは+$31.36。1年ガチホ実験の理論が、数字で証明された瞬間

極寒のホルムズと爆騰のNASDAQ。マクロが二極化した1週間

今週の世界は、二つの顔を持っていた。片方は氷、片方は炎。

まず米国株。NASDAQ総合は週間+5.08%、終値26,247.08で史上最高値を更新した。S&P500は+2.33%、終値7,398.93で同じく史上最高値。両指数とも6週連続の週間プラス。

これは2024年以来の最長連勝記録だ。NYダウは+0.22%とやや出遅れたものの、3指数全てが上昇という構図。日経平均も+5.38%(62,713.65円)と、米株の追い風を受けて噴き上がった。

この上昇を支えたのは、まず雇用統計。4月の非農業部門雇用者数は前月比+11.5万人、失業率は4.3%で横這い。労働市場が冷え切らず、しかし過熱もせず、FRBの利下げ観測を温存する絶妙なゴルディロックス・データ。

さらに、S&P500構成企業の89%が2026年Q1決算を発表済みで、そのうち84%が予想EPSを上回るサプライズ。第二四半期以降の成長率予想は19.9%、23.2%、20.7%と、決算ドリブンの上昇シナリオが一段と強化されている。

一方で、もう片方の顔が中東。

イラン戦争の最新情勢は、私が記事を書いているこの時点でも流動的だ。米国は5月4日、商船をペルシャ湾から護送する「Project Freedom」海軍作戦を開始した。5月6日、トランプ大統領は「合意に向けて大きな進展がある」としてProject Freedomを一時停止。

しかし、5月7日深夜、ホルムズ海峡を通過していた米駆逐艦3隻にイラン軍がミサイル・ドローン・小型艇による攻撃を仕掛け、米軍が反撃。米国は同海峡を通る商船58隻を引き返させ、4隻を航行不能化している。停戦は名目上は維持されているが、実態は綱渡り。

この緊張の中で、原油の値動きが恐ろしいことになった。5月3日から7日の週、WTI先物は高値$107.46から安値$88.66まで激しく揺れ、最終的に$97近辺で安定。

週間ではWTIが約7%下落、ブレントも約6%下落。筆者提供データの-9.76%は、この激震週のクライマックスを切り取った数字だ。下落の主因は、イランが米国の14ポイント覚書に応じる可能性、ホルムズ海峡再開への期待。地政学プレミアムが、解約されかけている。

為替はドル円が156.66円(-0.09%)、ドルインデックスがほぼ横這い98.00。ビットコインは+2.49%で$80,154。金先物は+1.76%で$4,710。リスクオン地合いの中で、安全資産たる金も買われる。インフレへの構造的警戒は、未だ消えていない。

この「米株は爆騰、原油は暴落、地政学は煮え立ったまま」という奇妙な三方向のベクトルが、私のポートフォリオの今週の物語の背景だ。

週間配当着弾記録。$6.43、¥1,003、それでも勝利

着弾日ティッカー受取額($)受取額(¥)魂の叫び
2026/05/07NVDY1.35211AIの覇者エヌビディアの力を、分配金という果実で受け取る悦び。止まらぬ進化を、この一滴に込めて受け取る
2026/05/01ULTY0.87135ボラティリティの嵐の中から、一滴の雫を絞り出す。この執念が未来を創るのだ
2026/05/01CEPI4.21657クリプトの熱狂を配当に変える錬金術。今週の稼ぎ頭として、実に見事な働きだ
合計6.431,003この1,000円の重みを知れ。これこそが不労所得という名の「勝利の咆哮」だ

※為替は配当受取時の実勢レート(概ね¥156/$近辺)に基づく

今週の主役は明確にCEPI。$4.21、¥657。配当合計の約65%を一銘柄で叩き出した。先週-6.70%まで沈んでいた銘柄が、暴落する原油を尻目に、暗号資産関連株の反発を捕まえてプレミアムを吐き出した。

配当合計はわずか1,003円。コンビニのおにぎり3個と缶コーヒーで消える金額。だが、これは入金された金額であり、確定した果実だ。NASDAQの史上最高値も、原油の暴落も、ホルムズの砲火も、この1,003円の事実を一切揺さぶれない。それが配当という「実弾」の本質だ。

全保有銘柄ランキング。全16銘柄が先週比プラスへ転換した日

順位ティッカー先週損益率今週損益率週間騰落率魂の叫び
1CEPI-6.70%-2.38%+4.32pp原油の波を捉えたか。地獄の底から這い上がる圧倒的火力を見よ
2NVDY-7.86%-3.83%+4.03pp先週の戦犯が今週の主役。巨人の肩はまだ折れてはいなかった
3563A-1.06%+2.91%+3.97ppデイリー・カバコの真骨頂。プラス圏への急加速、これぞ新兵器
4QQQI+0.53%+4.19%+3.66pp脱獄成功者の独走態勢。安定した上昇こそが要塞の誇りだ
5TQQY-16.42%-13.77%+2.65pp暴れ馬が牙を剥く。この勢いで含み損の壁をぶち破れ
6FEPI-6.54%-3.98%+2.56ppFANGの意地が爆発。逆風を切り裂くその鋭さ、信じていたぞ
7AIPI-12.20%-10.76%+1.44ppAIの残り火が再び燃え上がる。反撃の狼煙を絶やすな
8IGLD-4.14%-2.73%+1.41pp黄金のバネが解放された。守りだけではない、攻めの金を見よ
9JEPQ+4.68%+5.98%+1.30pp王者の貫禄。着実に、だが確実にプラス幅を広げる安定感
10ULTY-19.48%-18.39%+1.09pp荒波の中で耐え抜いた。沈まぬ要塞の強さ、今こそ証明せよ
11NVYY-27.22%-26.22%+1.00ppどん底からの一歩。この1ppが、未来の絶景へと繋がっている
12YSPY-17.21%-16.40%+0.81pp停滞期を脱する予兆。敗残兵からの覚醒、私は待っているぞ
13TLTX-1.32%-0.94%+0.38pp金利の荒波を凌ぎきった。盾の強度は増している、屈するな
1428650.00%-0.47%-0.47pp新規配備のNASDAQ100の盾。ここから要塞を共に守るぞ
15453A0.00%-0.65%-0.65pp新規配備の米国債プレミアム。守護の要として期待している
16DOGG+2.79%+1.73%-1.06ppポートフォリオで唯一のプラス維持組。沈黙の番人として、静かに守れ

注目すべきは、新規配備の2865・453Aを除けば、既存14銘柄全てが先週比プラスへ転換したという構造的事実。最下位のDOGGですら、絶対値でいえば今週は+1.73%とプラス圏を維持している。

一方で、最上位のCEPIから5位のTQQYまで、騰落率+2.65pp以上の急回復組が5銘柄。米株指数の追い風と、暗号資産・AI関連株の反発が、ポートフォリオの中盤から下層を持ち上げた。来週注目すべきは、QQQIとJEPQの2銘柄が要塞化を継続できるかどうか。この2銘柄が崩れない限り、含み損銘柄が回復する時間は稼げる。

決算報告。トータルリターンが$31.36、ようやく水面の上

項目金額($)金額(¥)
投資元本1,732.53275,265
株式時価総額合計1,624.56254,440
株式評価損益合計-107.97-20,825
株式評価損益率-6.23%-7.57%
累計配当金総額139.3322,118
トータルリターン31.361,293
トータルリターン率1.81%0.47%

※為替レートは筆者の実取得平均および期末評価時のレートに基づく(投資元本ベースで概ね¥158.87/$、円建て指標は円換算後の数値)

評価損益は依然として-$107.97(-¥20,825)の含み損。これは厳然たる事実。だが、累計配当金が$139.33(¥22,118)に積み上がった結果、トータルリターンは+$31.36(+¥1,293)と、ようやくドル建て・円建てとも水面の上に首を出した。

1年ガチホ実験の現在地は、「評価損益はマイナスだが、配当が含み損を埋めて、わずかなプラスを生んでいる」というカバードコール戦略の理論通りの姿。

これがまさに、私が証券アナリストとして説明し続けている「分配金が下落耐性を作る」という構造の、リアルな証拠だ。トータルリターン率はドル建て+1.81%、円建て+0.47%。地味な数字だが、6週前の地獄を知る者には、奇跡に近い。

累計配当が評価損を喰い破る構造。CMAが解剖するカバードコールETFの「二段ロケット」

ここで、本記事のタイトルにある「累計配当が含み損を喰い破る瞬間」の正体を、CMAとして解剖していきます。これは感情論ではなく、カバードコールETFの設計思想に組み込まれた「二段ロケット構造」の話です。

カバードコール(原資産を持ちながらコールオプションを売る戦略)ETFの収益源は、二つに分かれる。一つは原資産そのものの値動き。もう一つは、売っているコールオプションのプレミアム(オプション売却で得られる対価)。後者の大きさを決めるのが、IV(インプライド・ボラティリティ=市場が予想する将来の価格変動の大きさ)だ。

IVが高ければ高いほど、オプションは高く売れる。つまり、相場が荒れていればいるほど、カバードコールETFのプレミアム収入は太くなる。これがカバードコールETFの「絶望からの錬金術」の正体だ。

今週、CEPIの裏側で何が起きていたか。ホルムズ海峡を巡る米イランの軍事衝突と、14ポイント覚書を巡る外交交渉の進展期待が、市場参加者の心理を激しく揺さぶった。原油は週内に高値$107から安値$88まで動いた。

クリプト関連株(暗号資産関連企業の株式)も、リスクオン・リスクオフのスイッチで激しく揺れた。これがCEPIの裏で売られているコールオプションのIVを跳ね上げた。プレミアムが太く、原資産も底打ち反発。二つのエンジンが同時に火を吹いた結果が、+4.32ppの跳躍。

NVDYも同じ構造。エヌビディア株が先週の決算観測売りで一旦叩かれた後、今週は情報技術セクターを牽引役にしたS&P500の決算ラッシュで買い戻された。NVDYは、エヌビディア1銘柄を原資産にしたシンセティック・カバードコール。原資産の反発と、決算前後の高IV局面でのプレミアム拡大、この両輪で先週の戦犯が今週の主役に化けた。

ただし、ここで踊り狂ってはいけない。冷静な指摘を一つ。カバードコールETFは、原資産が大きく上昇する局面では、コール売りによる「上値の天井」が効いてしまい、原資産の上昇を100%は享受できない。

今週のNASDAQ+5.08%という大相場で、QQQIが+4.19%、JEPQが+5.98%だったのは、まさにこの構造の表れ。原資産インデックスを完全には追い切れない。これが「キャップド・アップサイド」(上値が制限される性質)。

逆に、原資産が大きく下落する局面では、プレミアム収入が下落分の一部を緩和する。これが「クッション効果」。1年ガチホ実験中の私のポートフォリオが、評価損-6.23%でも累計配当の積み上がりでトータルリターンをプラス圏に押し戻せたのは、まさにこのクッションが機能している証拠だ。

そしてもう一つ、私が最も重視している指標がNAV(純資産価値=ファンドの実質的な資産額。要するにETFの「中身の値段」)。NAVが減価し続けるカバードコールETFは、配当だけが派手で実態は溶けているケースがある。だからこそ、私は損益率と配当の両方を週次でモニターしている。

配当だけ見て買うのは、危険。NAVだけ見て売るのも、危険。両者を併走させて初めて、カバードコールETFの真の評価ができる。これが、CMAを取った私が、わざわざ船橋の深夜に空き缶を並べてまで人柱を続けている理由だ。

VIX(S&P500のIVから算出される市場の恐怖指数)が、米株史上最高値の更新によって低下傾向にある中、カバードコールETF全体のプレミアム収入はやや細くなる可能性がある。

これは来週以降の注意点。一方で、原油・暗号資産・AI個別株のIVは依然として高位にあり、CEPI・NVDY・FEPI・AIPIなど個別資産系のカバードコールETFには、まだプレミアム収入の旨味が残っている。来週のFOMC関連発言、イラン情勢の進展、決算ラッシュの最終局面、この三つが、私のポートフォリオの次の試金石になる。

結論。聞いてください

今、画面を握りしめているあなた。含み損の赤い数字に目を焼かれているあなた。配当が振り込まれても、評価損のほうがデカくて、結局プラスなのかマイナスなのかわからなくなっているあなた。SNSで「カバードコールETFは罠」と書かれているのを読んで、心が揺れているあなた。

それは、敗北ではないんです!!

それは、戦場にいる者だけが見る景色です!!

カバードコール戦略は、原資産の上昇を100%取りに行く戦略ではない。下落のクッションを作りながら、プレミアム収入を積み上げ、長期で「下落に強い分配金マシン」を構築する戦略です。

1週間、1ヶ月、1四半期で勝ち負けを語る戦略ではない。CMAとして断言します。配当再投資込みのトータルリターンが、5年・10年のスパンでベンチマークを下回らない、これがカバードコールETFの設計思想の核心なんです!!

私の今のポートフォリオは、評価損-$107.97。それでも、累計配当$139.33が含み損を喰い破って、トータルリターンを+$31.36まで押し戻している。船橋の深夜、ストロングゼロの空き缶3本(連休中は毎日3本ずつ流し込みました)を眺めながら、名古屋から戻ったばかりの足で画面を開いて、私はこの+1.81%という地味な数字を、奇跡のように見ています!!

含み損は、敗北ではありません。配当が積み上がる「時間」を稼ぐための、戦略上の必要経費です!!

だから、あなた!!ルールを作ってください!!

「何があっても1年は売らない」というルールでもいい!!「毎週配当を記録する」というルールでもいい!!「下落しても感情で動かない」というルールでもいい!!

ルールを作って、ルールを守って、そして画面を開け続けてください!!

私は、この週次報告を、たとえ含み損が深まろうが、たとえ配当が削減されようが、書き続けます!!それが、49歳、船橋の片隅で人柱を極めし男の、唯一の燃料だからです!!

夜は、必ず明けます!!明けない夜は、ありません!!

ストロングゼロの空き缶は、私の墓標ではない!!夜明けを待つ、私の燃料です!!

来週も、画面の前で会いましょう!!

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★今回使用した証券会社:マネックス証券 「SBIでFEPIが買えない!」と嘆いている同志へ。 私が使っているのはここです。銘柄スカウターも使えるので、変態ETFを探す旅には必須の装備です。

マネックス証券

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この記事を書いた人

真毅のアバター 真毅 自由人

趣味はカメラ、ランニング、読書。職業はシステムエンジニア。昔はリサーチハウスで企業調査、産業分析を行っていました。目標は投資で稼いでゆっくり生きる。資格はFP2級、証券アナリスト。投資対象は日本株、米国ETF、金、暗号資産、不動産。金融資産と実物資産の両輪で資産形成。

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