2026年8月中旬、船橋の夜は、午後9時を回ったところでした。盛夏の一日を焦がした暑さも、この時間になって、ようやく少しだけ引きはじめています。
家族はもう寝静まり、ダイニングにはエアコンの低い唸りだけが残っていました。私は冷蔵庫から、大きなガラスのピッチャー(冷茶ポット)を取り出しました。中身は、昼のうちに水出しで作っておいた、冷たいジャスミン茶です。
ピッチャーを傾け、小ぶりのグラスへ、ジャスミン茶を注ぎます。とくとくと注いで、私は口の縁ぎりぎりまで、なみなみと満たしました。飲む前に、ふと思ったのです。このグラスの中身は、さっきまでピッチャーにあったジャスミン茶と、まったく同じ味だ、と。
器を大きなピッチャーから小さなグラスへ移し替えただけで、中身は一滴も変わっていない。入れ物が変わっても、中身はそっくりそのまま。その当たり前のことが、今夜これから解剖する2865という銘柄の正体と、ぴたりと重なって見えました。
もう一つ、気づいたことがあります。私はグラスを、縁のぎりぎりまで、余白を残さずに満たしました。この状態でグラスを少しでも揺らせば、中身はすぐに縁を越えてこぼれてしまいます。
上へ伸びる余白が、まったく残されていない。この「縁までなみなみ」の感覚も、後で暴く2865の「カバー率100%」という設計と、不思議なほど重なります。前回解剖した453Aが、縁の少し下まで注いで、わずかな余白を残していたのとは、対照的にです。
申し遅れました。私は証券アナリスト(CMA)とFP資格を持つ、アラフィフの兼業ブロガーです。超高配当カバードコールETFを、1年間まるごと自腹で人体実験しています。今日の主役は、2865(東証上場・グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETF)です。
正式名称を「Global X Nasdaq 100 Covered Call ETF(グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETF)」といいます。私がなぜ、寝る前のジャスミン茶を片手にこの記事を書くのか。
理由は、この2865が、当シリーズにとって、これまでで最も「入れ子」の深い、初めての一本だからです。CMAとして仕組みを裁き、FPとして家計への意味へ翻訳する。命懸けの講義をお届けします。
シリーズ11本目、初の「ファンド・オブ・ファンズ」型――東証の2865は、米国のQYLDを丸ごと箱に詰め替えただけ

まず、2865が当シリーズの中でどこに立つのかを、はっきりさせておきます。ここを押さえておかないと、この銘柄の面白さも、後で暴く乖離の重さも、半分しか伝わりません。当ブログの新シリーズも、これで11本目を数えます。
これまで当ブログで人体実験してきたのは、NVDY・ULTY・YSPY・TQQY・NVYY・IGLD・QQQI・FEPI・453Aなどの銘柄でした。
プット(売る権利)を売る兄弟たち、ナスダック100を現物で抱えてコールスプレッドを組む銘柄、金にコールを売る銘柄、個別株にコールを売る銘柄、そして前回の東証・円建て・米国債という三重の新機軸――姿は実に多彩でした。
ですが、それらはすべて、そのファンド自身が、直接オプションを売買していました。中身の資産を自分で抱え、自分の手でコールを売る。それが、これまでの10銘柄に共通する土台でした。
ところが、今日の2865は、その土台を、根っこからひっくり返します。2865自身は、カバードコール戦略を直接おこなっていません。では何をしているのか。答えは拍子抜けするほど単純です。米国に上場する別のETF、QYLD(米国上場のGlobal X Nasdaq 100 Covered Call ETF)を、丸ごと買って抱えているだけなのです。
これが、当シリーズ初の「ファンド・オブ・ファンズ(他のファンドを組み入れて運用するファンド)」型という、2865最大の「初物」です。
どれくらい「丸ごと」なのか。公式ファクトシートの保有銘柄を見て、私は思わず苦笑しました。2865の保有銘柄数は、たった1つ。
その中身は「GLOBAL X NASD 100 COV CALL」、つまりQYLDそのものを、99.82%という割合で保有しているだけでした。残りのわずかな部分は、運用上のキャッシュなどでしょう。実質的に、2865という器の中身は、QYLD一色に塗りつぶされているのです。
さらに面白いのは、名前です。東証の2865も、その中身である米国のQYLDも、英語の正式名称はどちらも「Global X Nasdaq 100 Covered Call ETF」で、まったく同じなのです。同じ名前の商品が、片方は米国に、片方は東証に、二つ並んで存在している。
冒頭のジャスミン茶を思い出してください。大きなピッチャー(米国のQYLD)から、小さなグラス(東証の2865)へ、中身をそのまま注ぎ替えただけ。器と上場地は違えど、中身は寸分たがわず同じジャスミン茶――それが、2865という銘柄の正体なのです。
では、その入れ子の構造を、もう一段ほどいておきます。2865の中身であるQYLDは、いったい何をしているのか。QYLDは、ナスダック100(米国の主要ハイテク株など100銘柄で構成される株価指数)の構成銘柄を現物で保有した上で、毎月満期を迎えるコールオプションを売っています。
つまり、実際にカバードコールを回しているのは、中身のQYLDのほうです。整理すると、2865の構造は、次の三層の入れ子になっています。
- 一番外側の箱:2865(東証に上場・円で買える器。中身はQYLDだけ)
- 真ん中の箱:QYLD(米国に上場・ドル建て。ナスダック100を抱え、毎月コールを売る本体)
- 一番内側の中身:ナスダック100の構成銘柄(QYLDが実際に保有する株式群)
この三層を、一枚の表で俯瞰しましょう。2865の基本スペックは次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Global X Nasdaq 100 Covered Call ETF(グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETF) |
| 銘柄コード | 2865(東京証券取引所) |
| 運用会社 | Global X Japan株式会社 |
| 連動指数 | Cboe NASDAQ-100 BuyWrite V2 Index(ティッカーBXNT) |
| 上場日 | 2022年9月28日 |
| 分配頻度 | 毎月(決算日:毎月10日) |
| 実質経費率 | 税込0.6275%(税抜0.625%) |
| 純資産総額 | 495.89億円(2026年6月末時点) |
| 基準価額 | 130,982円/100口(=1口あたり1,309.82円、同時点) |
| ISIN | JP3049720000 |
| 保有銘柄数 | 1(QYLDを99.82%保有) |
| 取引所 | 東京証券取引所 |
いくつか、目を留めておきたい数字があります。まず上場日は2022年9月28日です。前回の453Aが設定1年未満の生まれたてだったのに対し、2865は、すでに3年を超える運用実績を持つ、シリーズ内では古株の部類に入ります。この「実績の厚み」は、後の第④章で、乖離という別の顔を見せることになります。
もう一つ、純資産総額です。2026年6月末で495.89億円。前回の453Aが約37.98億円だったことを思えば、2865は、453Aのおよそ13倍もの規模を持つ、堂々たる大型ETFです(※筆者算出:495.89億円÷37.98億円=約13.1倍。453Aの純資産は既刊453A記事からの引用)。
この規模の大きさは、繰り上げ償還(運用が続けられずファンドが途中で終了すること)のリスクという点では、投資家にとって一つの安心材料になります。生まれたての453Aとは、この点で対照的です。
カバー率100%の正体――グラスの縁までなみなみと注ぐ「ATM」が、上昇を一滴も残さない

2865がどこに立つ銘柄かを確かめたので、次は、その中身のQYLDがどう稼ぐのか、その心臓部を解剖します。ここが、前回の453Aとの決定的な違いを生む、本記事の核心の一つです。
まず、カバードコール(保有している資産に対してコールオプションを売り、その対価を受け取る戦略)の基本を、もう一度だけおさらいします。
コールオプション(あらかじめ決めた価格で買う権利)を売ると、その対価として、プレミアム(オプション売却で受け取る現金)を受け取れます。このプレミアムが、毎月の分配金の原資になります。ここまでは、これまでの銘柄と同じです。
問題は、「どの価格で」コールを売るか、です。ここに、2865の中身であるQYLDの、最大の個性が刻まれています。QYLDは、毎月満期を迎える、ATM(アット・ザ・マネー)のコールを売る設計になっています。
ATMとは「アット・ザ・マネー」、つまりコールの行使価格を、いまの株価とほぼ同じ水準に置くことを意味します。この一点が、投資家の受け取る果実を、根っこから決めてしまうのです。
なぜ、ATMがそれほど重大なのか。ここで、冒頭のジャスミン茶のグラスを思い出してください。グラスの「縁」を、コールの行使価格だと考えてみます。そして、いまのジャスミン茶の「水位」を、いまの株価だと考えます。
株価が上がるとは、グラスの水位が上へ伸びようとすることです。ところが、行使価格という縁を越えて伸びた分の上昇は、コールの買い手に持っていかれ、投資家の手元には残りません。縁を越えてあふれた水は、こぼれて自分のものにならない――これがカバードコールの上値放棄です。
ここで、前回の453Aと2865を、注ぎ方で比べてみます。453Aは、2%OTM(アウト・オブ・ザ・マネー=行使価格を現在価格から外へ置くこと)でコールを売っていました。
これは、グラスの縁の、2%ぶんだけ下まで注ぐやり方です。だから、株価が2%上昇するまでは、水位が縁に届かず、その上昇分は投資家の手元に残ります。453Aには、2%ぶんの「余白」があったのです。
ところが、2865の中身であるQYLDは、ATM、つまりグラスの縁ぎりぎりまで、なみなみと注いでしまいます。余白は、ゼロです。この状態では、株価がほんの少しでも上へ伸びようとした瞬間に、水位は即座に縁を越え、あふれ出してこぼれていきます。
上昇分は、一滴も投資家の手元に残らない。これが、2865の「カバー率100%」の正体です。453Aが2%の余白を残していたのに対し、2865は上昇の余白を完全に消し去っている。冒頭で私が縁までなみなみと注いだあのグラスこそ、2865そのものだったのです。
この「カバー率100%」が、値動きにどう効くのか。CMAとして、三つの場合に分けて、正直に整理します。
- ナスダック100が横ばい、またはほぼ動かなかった場合:売ったコールは行使されず、プレミアムをまるまる手元に残せます。二階部分のプレミアム収入がフルに効く、最も得意な局面です。
- ナスダック100が上昇した場合:ATMで売っているため、上昇分は行使価格を即座に越え、その果実はコールの買い手に持っていかれます。プレミアムは受け取れますが、値上がり益のおいしいところを、453A以上に取り逃がします。ここが、カバー率100%の最大の弱点です。
- ナスダック100が下落した場合:受け取ったプレミアムの分だけ、下げをわずかに和らげるクッションにはなります。しかし、下値を本格的に守る仕掛けは、この戦略のどこにも入っていません。株価が下がれば、2865もほぼ素直に下がります。
CMAとして、ここで強く釘を刺しておきます。2865(の中身のQYLD)は、上昇相場を、構造的に最も苦手とする設計です。ナスダック100が力強く上げる局面ほど、投資家は「上がったのに、上がった分をもらえない」というもどかしさを味わうことになります。
カバードコールは「毎月の収入を厚くする」道具であって、「上昇に乗る」道具でも「元本を守る」道具でもありません。上昇の余白を完全に手放す代わりに、毎月のインカム(分配収入)を厚く受け取る――この極端な交換条件こそが、カバー率100%の本質なのです。
直近12回の分配金は900円〜1,200円――そして「価格だけの伸び」と「分配込みの伸び」の大差

仕組みを裁いたので、次は、2865が実際に配ってきた分配金を、公式データで確認します。ここでは「毎月いくら配ってきたか」と、その裏に隠れた「価格だけの伸び」という、二つの数字を見比べます。
まず、分配金の実績です。2865は毎月分配で、決算日は毎月10日です。直近12回の分配金の実績(100口あたり・税引前)は、次のとおりでした。
| 決算日 | 100口あたり分配金(税引前) |
|---|---|
| 2026年6月10日 | 1,100円 |
| 2026年5月10日 | 1,100円 |
| 2026年4月10日 | 1,200円 |
| 2026年3月10日 | 1,100円 |
| 2026年2月10日 | 1,000円 |
| 2026年1月10日 | 1,100円 |
| 2025年12月10日 | 1,000円 |
| 2025年11月10日 | 1,000円 |
| 2025年10月10日 | 1,100円 |
| 2025年9月10日 | 900円 |
| 2025年8月10日 | 900円 |
| 2025年7月10日 | 900円 |
この12回を単純に合計すると12,400円、平均はおよそ1,033円になります(※筆者算出:12回の分配金の単純合計=12,400円、12,400円÷12=1,033.33円、いずれも100口あたり・税引前)。
1口あたりに直せば、おおむね月9円から12円のレンジで推移してきた計算です(※筆者算出:900円÷100=9円、1,200円÷100=12円)。453Aが1口あたり2.50円から8.70円まで3倍以上も乱高下していたのに比べると、2865の分配金は、月ごとの振れ幅が比較的おだやかだと言えます。
そして、設定来(上場来)の累計分配金は、42,800円(100口あたり)に達しています。1口あたりに直せば428円です(※筆者算出:42,800円÷100=428円)。
基準価額が1口あたり1,309.82円であることを思えば、上場からの3年あまりで、価格の3割前後に相当する額を、すでに分配金として吐き出してきた計算になります。毎月きっちり配り続ける、その分配マシンとしての働きぶりは、たしかに立派です。
ですが、ここで私が本当に見てほしいのは、分配金の額そのものではありません。その分配金を「配り続けた結果」、価格がどうなったか、です。公式の運用実績(2026年6月末時点、Fund at NAV)を、二つの角度から並べます。ここに、高配当ETFの、いちばん大切な「読み方」が隠れています。
| 期間 | 価格だけの伸び(Fund at NAV) | 分配込みの伸び(配当再投資ベース) |
|---|---|---|
| 1ヶ月 | +2.99% | +3.89% |
| 年初来 | +6.85% | +12.71% |
| 1年 | +22.95% | +36.51% |
| 3年 | +18.57% | +62.01% |
| 設定来 | +30.98% | +91.17% |
この表を、CMAとして分解します。左の列が「価格だけの伸び」、右の列が「分配金をすべて再投資したと仮定した、トータルリターン(分配金を含めた総合的な伸び)」です。
設定来を見てください。価格だけなら+30.98%ですが、分配込みなら+91.17%。その差は、じつに約60ポイントにものぼります(※筆者算出:91.17%-30.98%=60.19ポイント)。
この60ポイントの差が、何を物語るか。それは、2865のリターンの、実に大半が、価格の値上がりではなく、毎月の分配金から来ているという事実です。第②章で見たとおり、2865は上昇の余白を完全に手放しています。
だから、価格そのものは、3年で+18.57%と、比較的おとなしい伸びにとどまっています。その代わりに、毎月せっせと分配金を吐き出す。「価格ではなく分配で稼ぐ」というカバードコールの性格が、この表に、これ以上ないほど鮮明に表れているのです。
分配金の額だけを見て「利回りが高い」と喜ぶのではなく、その裏で価格の伸びがどれだけ抑えられているかまで、必ずセットで見てください。
ファンドと連動指数の約20ポイントの乖離――一次情報で見つけた、静かな目減り

分配金と価格の関係を確かめたので、いよいよ、本記事でいちばんお伝えしたい章に入ります。ここは、私が公式の一次情報を突き合わせて、はじめて気づいた、多くの記事がほとんど触れていない事実です。結論から先に言えば、2865は、自分がお手本とする連動指数に、設定来で約20ポイントも負けている――という発見です。
まず、事実を並べます。2865がお手本(ベンチマーク)とする連動指数は、Cboe NASDAQ-100 BuyWrite V2 Index(ティッカーBXNT)です。この指数のトータルリターン(分配金を再投資したと仮定した伸び)と、2865そのものの配当再投資ベースのリターンを、公式データ(2026年6月末時点)で、期間ごとに並べてみます。
| 期間 | ファンド(2865)配当再投資ベース | 連動指数(BXNT)トータルリターン | 差(指数-ファンド) |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | +3.89% | +3.86% | -0.03ポイント |
| 年初来 | +12.71% | +13.53% | +0.82ポイント |
| 1年 | +36.51% | +38.90% | +2.39ポイント |
| 3年 | +62.01% | +72.52% | +10.51ポイント |
| 設定来 | +91.17% | +110.67% | +19.50ポイント |
(差の欄はいずれも※筆者算出:連動指数のリターンからファンドのリターンを引いた単純差。設定来は110.67%-91.17%=19.50ポイント、3年は72.52%-62.01%=10.51ポイント、1年は38.90%-36.51%=2.39ポイント)
この表を、静かに、しかしよく見てください。期間が長くなるほど、ファンドと指数の差が、じわじわと開いていきます。1ヶ月ではほぼ横並びですが、1年で約2.4ポイント、3年で約10.5ポイント、そして設定来では約19.5ポイントもの差になります。
お手本の指数が設定来+110.67%まで伸びたのに、2865という現物のファンドは+91.17%までしか伸びなかった。この約20ポイントの差は、公式の一次情報で、はっきりと確認できる事実です。
さて、ここからが、いちばん正直に書かねばならない部分です。この乖離が、なぜ生じているのか。その原因を、私は一次情報で断定することができませんでした。
念のため、私の頭に浮かんだ「推測」を、正直に並べておきます。第一に、経費率です。2865の実質経費率は税込0.6275%。この費用は毎年律儀に差し引かれ、期間が長くなるほど複利で積み上がります。第二に、分配のタイミングです。
2865は分配金を配ってから再投資に回すまでに、どうしてもズレが生じます。指数は分配を即座に再投資したと仮定して計算されますが、現実のファンドはそうはいきません。
第三に、ファンド・オブ・ファンズという二重構造そのものに伴う、細かなコストやズレも考えられます。ですが、これらのどれが、どれだけ効いているのか。その内訳を、公式資料で確定することは、私にはできませんでした。
だからこそ、ここで私は、原因を断定しません。「経費率のせいだ」と言い切ることも、「二重構造のせいだ」と決めつけることも、当ブログのデータ鉄則が固く禁じています。
確かなのは、約20ポイントの乖離が現に存在すること、そして期間が長いほどその差が開いていくこと――ここまでです。原因の断定は、しません。
それでも、投資家として、この事実から学べる教訓は、はっきりしています。連動指数のきれいな右肩上がりのグラフと、現物のファンドの実際の伸びは、同じではない。パンフレットに載る指数のリターンは、コストもタイミングのズレも織り込まない、いわば「理論上の満点」です。
実際にあなたの口座で増えるのは、その満点から静かに目減りした、現実のファンドのリターンのほうなのです。この「静かな目減り」の存在を知っておくことこそ、2865と付き合ううえで、いちばん大切な備えだと私は考えています。
東証版2865 vs 米国版QYLD――為替ヘッジなし・実質経費率・外国税額控除・流動性

指数との乖離を確かめたので、次は、多くの人が迷う「東証の2865と、米国のQYLD、どちらを買えばいいのか」という問いに、CMAとして整理をつけます。
第①章で見たとおり、2865の中身はQYLDそのものです。中身が同じなら、器の違い、つまり「東証で円で買うか、米国でドルで買うか」の違いが、投資家の手取りを左右します。ここを、四つの観点で裁きます。
一つ目は、為替です。ここが、いちばん大切な違いです。2865は、為替ヘッジ(為替変動リスクを打ち消す取引)をおこなっていません。中身のQYLDはドル建ての米国ETFですから、2865の円建ての価値は、QYLDのドル価格と、ドル円の為替レートの、両方で動きます。
前回の453Aが為替ヘッジをおこなっていた(そしてヘッジコストを払っていた)のとは、正反対です。2865は、ヘッジコストを払わない代わりに、ドル円の変動をまるごと引き受ける。
円安が進めば円建ての価値は追い風を受け、円高が進めば逆風を受けます。「円で買えるから為替は関係ない」というのは、2865については、はっきりと誤りです。円で買えても、中身はドル資産。為替の波は、そのまま円建ての損益に響いてきます。
二つ目は、経費率です。2865の実質経費率は、税込0.6275%(税抜0.625%)です。ここで「実質」という言葉に、注目してください。一般に「実質経費率」とは、組み入れ先のファンドのコストまで含めた、実質的な保有コストを指す表現です。
2865はQYLDを丸ごと抱えるファンド・オブ・ファンズですから、この0.6275%という数字は、そうした入れ子のコストを織り込んだ水準として提示されている、と読むのが自然です。
一方で、米国版QYLD単体の経費率が何%なのかについては、私は今回、公式の一次情報で確認していません。ですから、ここで具体的な数字の比較は、あえてしません。確かなのは、東証版2865の実質経費率が税込0.6275%であるという一点までです。
三つ目は、外国税額控除です。ここは、一般論としての整理にとどめます。米国のQYLDを直接ドルで買った場合、その分配金には、まず米国での源泉徴収がかかり、日本でもさらに課税されるという、二重課税の問題が生じ得ます。
これを一部取り戻すのが、外国税額控除(外国で課された税を、日本の税から差し引ける制度)です。ただし、この控除を受けるには、原則として確定申告という手間が必要になります。
一方、東証で買う2865の場合、こうした外国税の扱いはファンドの内部で処理されるため、投資家から見た税務の手触りは、また異なってきます。
この税務上の細かな違いが、具体的にどちらをどれだけ有利にするかは、個々人の所得状況や申告の有無によって変わるため、断定はしません。ここは、税理士や各証券会社に、ご自身の状況で確認していただく領域です(この段落は特定の一次情報に基づく実測ではなく、税制の一般的な仕組みに関する筆者の整理です)。
四つ目は、流動性と規模です。2865の純資産総額は、2026年6月末で495.89億円と、東証のETFとしては相応の規模を持ちます。第①章で触れたとおり、453Aの約13倍の器です。この規模の大きさは、売買のしやすさや、繰り上げ償還のリスクの低さという点で、投資家にとっての安心材料になります。
米国版QYLDの規模や流動性については、今回は公式の一次情報で確認していないため、具体的な数字での比較は控えます。ただ一般論として、日本の個人投資家にとっては、日本時間に、円で、いつもの国内証券口座から、日本株と同じ感覚で売買できる2865の手軽さは、米国ETFにはない実務上の魅力だと言えます。
四つの観点を束ねると、こうなります。2865は、「為替ヘッジなしでドル円の波をまるごと引き受ける代わりに、円で手軽に、国内口座で完結して買える器」です。
中身のQYLDと味は同じでも、器としての手触りと、背負う為替リスクの形が違う。中身が同じだからこそ、どちらの器で持つかという選択が、そのまま為替リスクと手間の選択になる。これが、2865とQYLDの、いちばん本質的な違いなのです。
12口、14,964円から始めた実験――トータルリターン+2.86%の現在地

他人の理屈だけでは、腹に落ちません。そこで、私自身の保有実績を、数字ごとさらけ出します。ここに、この分配マシンを少額から淡々と試している人柱の、いちばん生々しい現在地があります。
私は2026年5月12日に、2865を12口、取得単価1口あたり1,247.00円で買いました。購入金額は14,964.00円です(※筆者算出:1,247.00円×12口=14,964.00円)。口座は一般口座です。円で買える商品ですから、ドル建ての銘柄と違い、購入時の為替レートは記録に残していません。まずは少額で、この息の長い分配マシンに、そっと足を踏み入れた――そんな一歩でした。
その2865が、2026年7月24日時点でどうなっていたか。保有実績を、一枚の表にまとめます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 購入日 | 2026年5月12日 |
| 保有口数 | 12口 |
| 取得単価 | 1,247.00円 |
| 購入金額 | 14,964.00円 |
| 口座区分 | 一般口座 |
| 評価時点 | 2026年7月24日 |
| 評価単価 | 1,273.00円 |
| 評価損益 | +312.00円 |
| 累積受取分配金 | +116.00円 |
| トータルリターン率 | +2.8602%(≒+2.86%) |
まず、評価損益から確認します。取得単価1,247.00円に対し、評価時点の単価は1,273.00円。12口合わせて、評価損益は+312.00円でした(※筆者算出:(1,273.00円-1,247.00円)×12口=312.00円)。
約2ヶ月半で、価格は少しだけ上向いた、という結果です。第②章で見たとおり、2865は上昇の余白を手放した設計ですから、この程度のおだやかな値動きは、むしろ性格どおりと言えます。
次に、忘れてはならない分配金です。購入してからの期間で、私が実際に口座で受け取った累積の分配金は、+116.00円でした。これは、2026年6月10日決算分に対応し、2026年7月17日に着金した、証券会社のCSVで確認済みの確定した実着金です。
ここで一つ、正直に補足しておきます。本記事では、公式の1口あたり分配金を口数で単純に掛け算した「理論値」ではなく、実際に私の口座へ着金した確定値116.00円のみを、受取額として扱います。
公式の税引前分配金と、税や着金タイミングを経た実際の手取りとのあいだには、どうしても差が生じるからです。推測を混ぜない――これが人柱の流儀です。
この評価損益と累積分配金を合わせた、私個人のトータルリターン率(分配金を含めた総合損益の率)は、+2.8602%、およそ+2.86%でした(※筆者算出:評価損益312.00円+累積受取分配金116.00円=428.00円、これを購入金額14,964.00円で割ると428.00円÷14,964.00円=2.8602%)。
前回の453Aが約2ヶ月半で+0.61%だったことを思えば、同じ実験期間で、2865のほうが数字の上では一歩前に出ている現在地です。派手ではありませんが、これは12口という少額で淡々と回している実験の、正真正銘の実測値です。
最後に、CMAとして一つ、教育的に添えておきます。第①章で示した公式の基準価額は、2026年6月末時点で1口あたり1,309.82円でした。一方、私の口座の評価単価は、2026年7月24日時点で1,273.00円です。
この二つの数字は、時点が約1ヶ月違うため、単純に「基準価額より安い」と読むのは誤りです。基準価額(NAV=ファンドの純資産を口数で割った1口あたりの理論的な価値)は6月末の値、私の評価単価は7月24日の市場価格ベースの値。時点の違う数字を並べて比べないこと――これも、ETFの数字を読むうえで、頭の隅に置いておきたい基本です。
経費率とNISAの壁、そして向く人・向かない人――飲み干したグラスを片づけながら

自分の12口という生々しい数字を見た後だからこそ、最後に、器そのもののコストと、制度の壁へ、冷静に目を向けます。派手な分配金の陰で、静かに手取りを左右するものたちの話です。
まず経費率です。2865の実質経費率は、税込0.6275%(税抜0.625%)です。オプション戦略型のETFとしては、極端に高くはない水準です。
ただし、油断は禁物です。一般的なインデックスETF(指数連動型の投資信託)の経費率が、年0.1%前後にとどまることを思えば、2865の0.6275%は、依然としてその6倍前後の水準です(※筆者算出:0.6275%÷0.1%=約6.3倍。インデックスETFの0.1%前後は筆者の一般的知見による概算)。
そしてこのコストは、相場が上がろうと下がろうと、毎年律儀に引かれ続けます。第④章で見た、指数との約20ポイントの乖離。その原因を私は断定しませんでしたが、この経費率が、乖離を生む要因の一つとして疑われることは、頭の片隅に置いておいてよいでしょう(断定はしません)。
次に、日本の個人投資家が気にかける、NISAの問題です。ここは、慎重に事実と見立てを分けて書きます。2865は、これまで解剖してきた米国上場ETFと違い、東証に上場する国内のETFです。この点だけを見れば、NISA成長投資枠の対象になり得る、と考えることには一定の合理性があります。
ただし、ここで手放しに「NISAで買える」と断定はしません。理由は二つあります。第一に、2865は毎月分配型で、しかもカバードコールというオプション戦略を中核に据えた商品です。
一般に、毎月分配型や複雑なデリバティブ(金融派生商品)戦略を用いる商品は、長期の資産形成にそぐわないとして、金融庁の基準で成長投資枠から除外されるケースがあると言われています。
第二に、NISA対象の可否は、証券会社によって取り扱いが異なり得ますし、制度の運用も時とともに変わります。ですから、2865がNISA成長投資枠で買えるかどうかは、必ずご自身で、各証券会社の最新情報を個別にご確認ください。本記事の記述は、あくまで一般論としての見立てにとどまります。
ここで、私自身の保有状況について、事実だけを淡々と記しておきます。私はこの2865を、一般口座で保有しています。NISA口座ではありません。なぜNISAではなく一般口座なのか――その理由を、ここで推測で創作することは、しません。
ただ事実として、私の12口は一般口座にある、とだけお伝えします。一般口座である以上、分配金にも売却益にも、しっかり課税がかかります。私の手にした+2.86%も、税を考えれば、その分だけ目減りしていく数字だ、という点は正直に添えておきます。
気づけば、グラスのジャスミン茶は、いつのまにか飲み干していました。改めて思うのです。グラスの中身は、最後まで、ピッチャーにあったときと同じ味でした。器を移し替えても、中身は何も変わらなかった。2865も、まったく同じです。
東証という器に詰め替えても、その中身は、あくまで米国のQYLD。味も、性格も、そっくりそのままなのです。そして私は、あのグラスを縁までなみなみと満たしていました。
だから、飲むあいだに何度か、中身は縁を越えてこぼれました。上昇という水は、余白のないグラスからは、こぼれて手元に残らない。それでも、喉の渇きは、たしかに癒されたのです。
ここまでの解剖を、結論として束ねます。2865は、当シリーズ初の「ファンド・オブ・ファンズ」型で、その中身は米国上場QYLDを99.82%丸ごと保有するだけの器でした。中身のQYLDはATMでコールを売る「カバー率100%」の設計で、上昇の余白を完全に手放す代わりに、毎月の分配金を厚く配ります。
設定来の累計分配金は100口あたり42,800円に達する一方、価格だけの伸びは抑えられ、リターンの大半が分配金から来ていました。そして、お手本の連動指数には設定来で約20ポイント負けており、その乖離は期間が長いほど開いていました。
原因は一次情報では断定できません。為替ヘッジはなく、ドル円の波はまるごと投資家が引き受けます。私自身の12口は、+2.86%という、小さくも確かな現在地にあります。
では、2865に向く人と向かない人を、整理しましょう。
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 中身がQYLDそのものだと理解した上で、円で手軽に買える器を選ぶ人 | 「東証の独自ETFだ」と中身を確かめず思い込む人 |
| 上昇の余白を手放してでも、毎月の分配を厚く受け取りたい人 | ナスダック100の力強い上昇に、しっかり乗りたい人 |
| 為替ヘッジがなく、ドル円の波を引き受けると理解している人 | 「円で買えるから為替は関係ない」と信じている人 |
| 連動指数と現物ファンドのリターンは同じではないと知っている人 | パンフレットの指数の伸びが、そのまま手に入ると思う人 |
| 3年超の実績と大型の純資産という安心を重視する人 | 価格の値上がり益を、リターンの主役に期待する人 |
誤解しないでください。2865は、使い道を選べば、優れた道具になり得ます。中身は米国を代表するカバードコールETFのQYLDそのもの。それを、円で、国内口座で、日本株と同じ手軽さで持てる。この身近さは、確かな魅力です。私自身、12口を握り、この分配マシンのデータを淡々と取り続けています。
しかし、「東証で買える高配当ETF」という看板だけを見て、中身がQYLDの詰め替えであることも、指数に約20ポイント負けている事実も、為替ヘッジがないことも確かめずに飛びつくのは、あまりに危うい。
看板の言葉ではなく、器の中身と、こぼれていく上昇と、静かな目減りまで確かめる。飲み干したジャスミン茶のグラスが教えてくれた、その冷静さこそが、この銘柄と付き合ううえでいちばん大切な資質だと、私は考えています。
私はグラスを洗い、ピッチャーを冷蔵庫へ戻し、パソコンを閉じました。分配金の額に見とれたら、どうか同じ画面で、その中身と、上値放棄の重さと、指数との乖離まで確かめてください。片方の「高い分配」だけを見て飛びつくのも、片方の「上昇に乗れない」だけを見て遠ざけるのも、投資家として片手落ちです。
私は来月も、毎月配られる分配金と、余白を手放したおだやかな損益を、この一般口座の12口で、淡々と記録し続けます。あなたが「東証で買えるQYLD」と手を伸ばす前に、どうか、この縁までなみなみと満たしたグラスを思い出してください。人柱の続報は、この記録で欠かさずお届けします。
📌 免責事項本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。記載の数値は特定時点の実績であり、将来の成果を保証するものではありません。2865はファンド・オブ・ファンズ型で、米国上場のQYLDを丸ごと保有する構造であり、原資産(米国株)の価格変動・分配金の増減・元本毀損のリスクがあります。
また為替ヘッジをおこなっていないため、ドル円の為替変動が円建ての損益にそのまま影響します。ファンドの配当再投資ベースのリターンが連動指数のトータルリターンを設定来で約20ポイント下回っている事実は公式の一次情報で確認できたものですが、その原因(経費率・分配タイミング・二重構造に伴うコスト等が推測されます)は本記事執筆時点で一次情報では断定できておらず、推測を事実として記載してはいません。
米国版QYLD単体の経費率・規模・流動性、外国税額控除の具体的な有利不利、NISA成長投資枠の対象可否は、一次情報での確認が未了または個々の状況・証券会社の対応により異なるため、具体的な判断は税理士等の専門家や各証券会社にご確認ください。投資判断はご自身の責任において行ってください。なお、筆者は本記事で取り上げる2865を一般口座で保有しています。本記事には広告(アフィリエイトリンク)を含む場合があります。
参考一次情報ソース一覧– 2865基本情報(正式名称「Global X Nasdaq 100 Covered Call ETF(グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETF)」・運用会社Global X Japan株式会社・上場日2022年9月28日・連動指数「Cboe NASDAQ-100 BuyWrite V2 Index」<ティッカーBXNT>・分配頻度<毎月/決算日毎月10日>・証券コード2865・ISIN JP3049720000・取引所東京証券取引所):Global X Japan公式サイト(https://globalxetfs.co.jp/en/funds/2865/index.html)および公式ファクトシートPDF(英語版・2026年6月30日データ時点)- 2865費用(実質経費率 税込0.6275%<税抜0.625%>):Global X Japan公式サイト・公式ファクトシートPDF(2026年6月30日データ時点)。※「実質経費率」は組み入れ先ファンドのコストまで含めた実質的な保有コストを指す一般的な表現である旨を本文で説明。※インデックスETFの経費率0.1%前後との比較(約6.3倍)は筆者算出(0.6275%÷0.1%)で、0.1%前後は筆者の一般的知見による概算- 2865規模・価格(純資産総額495.89億円<2026年6月末時点>・基準価額130,982円/100口=1口あたり1,309.82円<同時点>):Global X Japan公式サイト・公式ファクトシートPDF。※453A(約37.98億円)比 約13.1倍は筆者算出(495.89÷37.98)。453Aの純資産は既刊453A記事からの引用- 2865保有構成(保有銘柄数1・Top10 Holdings「GLOBAL X NASD 100 COV CALL」99.82%=米国上場QYLDを99.82%保有するファンド・オブ・ファンズ):公式ファクトシートPDF。※ファクトシート原文の趣旨「Invest in the Global X Nasdaq 100 Covered Call ETF (QYLD) which is listed in the U.S.」に基づき、2865自身はカバードコールを直接実施せず米国上場QYLDを丸ごと保有し、QYLDがナスダック100を保有した上で毎月満期のATM(アット・ザ・マネー)コールを売る設計である旨を本文で記述- 2865分配金実績(100口あたり・税引前、直近12回:2026年6月10日1,100円・5月10日1,100円・4月10日1,200円・3月10日1,100円・2月10日1,000円・1月10日1,100円/2025年12月10日1,000円・11月10日1,000円・10月10日1,100円・9月10日900円・8月10日900円・7月10日900円。設定来累計42,800円):Global X Japan公式サイト・公式ファクトシートPDF。※12回合計12,400円・平均1,033.33円・1口あたりレンジ9〜12円・設定来累計1口あたり428円はいずれも筆者算出(単純合計・除算)- 2865運用実績(2026年6月末時点、Fund at NAV価格ベース:1ヶ月+2.99%・年初来+6.85%・1年+22.95%・3年+18.57%・設定来+30.98%/配当再投資ベース:1ヶ月+3.89%・年初来+12.71%・1年+36.51%・3年+62.01%・設定来+91.17%):公式ファクトシートPDF(2026年6月30日データ時点)。※価格ベースと配当再投資ベースの設定来差60.19ポイント(91.17%-30.98%)は筆者算出- 2865連動指数リターン(Cboe NASDAQ-100 BuyWrite V2 Index トータルリターン、2026年6月末時点:1ヶ月+3.86%・年初来+13.53%・1年+38.90%・3年+72.52%・設定来+110.67%):公式ファクトシートPDF。※ファンド配当再投資ベースとの差(設定来19.50ポイント・3年10.51ポイント・1年2.39ポイント)は筆者算出(指数リターン-ファンドリターンの単純差)。※乖離の原因(経費率・分配タイミング・二重構造に伴うコスト等)は一次情報で断定できないため本文では推測として並べるにとどめ、事実として断定していない- 2865の為替(為替ヘッジをおこなっておらず円換算のみで、ドル建てのQYLDの価格とドル円為替の両方で円建て価値が変動する):Global X Japan公式サイト・公式ファクトシートPDF。※前回453A(為替ヘッジあり・ヘッジコスト発生)との対比で本文に記述- 筆者購入履歴(2026年5月12日・12口・取得単価1,247.00円・購入金額14,964.00円・一般口座<円建てのため為替レート記録なし>):筆者ポートフォリオ管理DB(承認済みデータ)。※購入金額14,964.00円は筆者算出(1,247.00円×12口)- 筆者保有実績(2026年7月24日スナップショット:保有12口・取得単価1,247.00円・評価単価1,273.00円・評価損益+312.00円・累積受取分配金+116.00円<2026年6月10日決算分に対応・2026年7月17日着金・証券会社CSVで確認済みの確定値>・トータルリターン率+2.8602%):筆者ポートフォリオ管理DB(承認済みデータ)。※評価損益312.00円は筆者算出((1,273.00円-1,247.00円)×12口)。※トータルリターン率は筆者算出(評価損益312.00円+累積受取分配金116.00円=428.00円÷購入金額14,964.00円=2.8602%)。※公式1口あたり税引前分配金の口数単純掛け算(理論値)ではなく実着金の確定値のみを使用- 米国版QYLD単体の経費率・純資産規模・流動性、外国税額控除の具体的な有利不利は、今回公式の一次情報で確認しておらず、具体的な数値比較は本文でおこなっていない。東証版と米国版の税務・流動性の一般的な整理は、特定の一次情報に基づく実測ではなく、筆者(CMA)の一般論としての整理である- カバードコール/ATM・OTM/コールオプション/プレミアム/トータルリターン/基準価額(NAV)/為替ヘッジ/NISA成長投資枠の一般的な仕組みに関する説明(ATMは上昇の余白ゼロで上値を一切残さない、OTMは行使価格までの上昇分が残る、上値放棄の構造、分配込みと価格のみのリターンの違い、NAVは時点を揃えて比較する等)は、特定の一次情報に基づく実測ではなく、オプション・ETF・税制の仕組みに関する筆者(CMA)の一般的知見に基づく説明である- 既刊シリーズからの引用データ(453Aの純資産約37.98億円・453Aが設定1年未満・453Aが2%OTMでコールを売る設計・453Aのトータルリターン+0.61%・453Aが為替ヘッジありでヘッジコストが発生する点):既刊453A記事からの引用
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