ども♪アラフィフの「人柱」ブロガーです。
6月最初の週末、船橋の自室。窓の外はもう夜です。ストロングゼロのプルタブを起こす指が、いつもより重い。スマートフォンの画面には、トータルリターン+0.86%という数字が、かろうじて灯っていました。
先週は+4.24%でした。たった一週間で、3ポイント以上も削られた計算です。CMAとして数字の意味は理解しています。けれど「ああ、また戦場に逆戻りか」という疲れが、理屈より先にやってきました。
引き金は、金曜の夜に飛び込んできました。日本時間で言えば、6月5日。米国の5月雇用統計が、市場予想をはるかに上回る強さで着弾したのです。その瞬間、ニューヨークの株価指数が崩れ落ちました。
含み損は先週の-5.23%から、一気に-9.10%へ。3.87ポイントの悪化です。ポートフォリオ16銘柄のうち、改善したのはわずか3銘柄。残り13銘柄が、そろって深みへ沈みました。
それでも、画面の片隅で光り続ける数字があります。累計配当172.54ドル。今週ついに、この現金の蓄積が、含み損157.61ドルを上回りました。
人体実験は、こういう週にこそ試されるのだと思います。

今週の魂の叫び

- 雇用統計ショック直撃!金曜6月5日にNASDAQが単日-4.18%、半導体指数は約-9%の大虐殺。強すぎる雇用が「利下げの夢」を粉砕した、今週最大の凶報だ!
- 含み損-9.10%へ急転落!先週-5.23%から3.87ポイント悪化、16銘柄中13銘柄が後退する総崩れの一週間。先週の回復ムードは一瞬で吹き飛んだ!
- それでも累計配当172.54ドルが含み損157.61ドルを初めて上回った!トータルリターンは+0.86%でプラス圏を死守、配当という命綱だけは切れていない!
雇用統計という名の凶報:6月1日〜5日の戦場

今週の相場は、金曜日の一日にすべてが凝縮されていました。週の前半は小動きでしたが、6月5日に発表された5月の米雇用統計が、市場の楽観を根こそぎ奪い去りました。
数字を並べます。非農業部門雇用者数は前月比で+172,000人の増加でした。市場予想は約80,000人ですから、実に予想の倍を超える強さです。失業率は4.3%で横ばい、平均時給は前月比+0.3%・前年比+3.4%。4月分も+179,000人へ上方修正されました。労働市場は、誰もが思っていたより遥かに頑健だったのです。
普通に考えれば、雇用が強いのは良いニュースです。しかし今の相場では、これが「悪材料」に反転します。労働市場がこれほど堅調なら、高インフレが続くなか、FRBは利下げを急ぐ必要がありません。それどころか市場では、年内の利上げ観測まで囁かれ始めました。金利が下がらない、むしろ上がるかもしれない。その思惑が、米10年債利回りを4.453%から4.536%へと押し上げました。
金利上昇は、将来の利益で評価されるハイテク株に最も重くのしかかります。そこへ、もう一つの爆弾が重なりました。半導体です。水曜夜にBroadcomがAIチップの見通しを引き上げず、市場は失望しました。木曜から始まった半導体売りは、金曜の雇用統計でさらに加速。半導体指数は一日で約9%も崩落しました。
結果、米国株は金曜に総崩れとなります。S&P500は週間-2.59%(7,580.06→7,383.74)、NASDAQ総合は週間-4.68%(26,972.62→25,709.43)と2025年4月以来最大の下げ、NASDAQ100は週間-4.53%(30,333.18→28,957.60)でした。
金曜単日だけでNASDAQ総合は-4.18%、NASDAQ100は-4.77%という暴落です。(数値出典:jp.investing.com)
一方で、救いもありました。日本株です。日経平均は週間+0.39%(66,329.50→66,588.12)と、わずかながらプラスを死守しました。金曜こそ米国に引きずられて-1.31%下げたものの、週を通してみれば米国勢の暴落から距離を保ったのです。
為替はドル円が159.27円から160.32円へと円安方向に動き、週末時点の適用レートは160.237円でした。この「日本の踏ん張り」が、今週のポートフォリオにとって唯一の防波堤になりました。
データソース: jp.investing.com(各指数ヒストリカル) / BLS 雇用統計2026年5月 / Yahoo Finance(雇用統計と利上げ観測) / TheStreet(6月5日の市場)
配当着弾記録:11発1,342円の補給線

| 着弾日 | ティッカー | 受取額(ドル) | 受取額(円) | 魂の叫び |
|---|---|---|---|---|
| 2026/05/29 | CEPI | 1.01ドル | 160円 | 暗号資産の暴れ馬が今週最下位に沈みながらも160円!週内2番目の高額補給だ! |
| 2026/05/29 | ULTY | 0.86ドル | 136円 | 元本溶解の吐血銘柄も執念の136円。沈んでも補給だけは止めない申し子! |
| 2026/05/29 | DOGG | 0.80ドル | 127円 | ダウの番犬が127円。下落相場で踏ん張る守備型の意地が光る! |
| 2026/05/29 | AIPI | 0.75ドル | 119円 | AI暴れ馬が-8.60%に沈みつつ119円。荒れ相場でも配当の牙は健在だ! |
| 2026/05/29 | FEPI | 0.48ドル | 76円 | 三悪魔の一角がプラス圏陥落も76円着弾。劇薬は劇薬なりに補給を刻む! |
| 2026/06/01 | NVDY | 0.81ドル | 129円 | -11.13%の奈落でも129円。エヌビディアの相棒は今週も義理を欠かさない! |
| 2026/06/02 | NVYY | 0.56ドル | 89円 | 含み損最大-30.95%の主犯が、それでも週次89円を届ける狂気の執念! |
| 2026/06/02 | TQQY | 0.54ドル | 86円 | 3倍レバの死神が深淵から86円。指数横ばいでも死ぬ猛獣が、なお補給する! |
| 2026/06/02 | YSPY | 0.24ドル | 38円 | 偽りの安全が小さな38円。されど現金は現金、週次職人は今週も歩みを止めず! |
| 2026/06/03 | IGLD | 1.59ドル | 253円 | 今週最高額253円!黄金の盾が下げ相場で配当の大火力を叩き込んだ! |
| 2026/06/03 | JEPQ | 0.81ドル | 129円 | NASDAQ連動の前座が-4.32ppの逆風下でも129円。安定感担当の面目躍如! |
| 合計 | — | 8.45ドル | 1,342円 | — |
今週の着弾は11発、合計8.45ドル(1,342円)でした。先週(6発・5.03ドル・795円)から件数も金額も大きく増えています。週次配当のNVYY・TQQY・YSPYが複数回着弾したことに加え、月初の権利落ちが重なったためです。今週の最高額はIGLD(253円)。株式相場が崩れた週に、金(ゴールド)に連動する黄金の盾が最大の補給物資を届けてくれたのは、分散投資の妙味を象徴しています。
そして注目すべきは、今週ランキング最下位に沈んだCEPI(160円)も、含み損最大のNVYY(89円)も、配当だけはきちんと着弾させた事実です。評価損と配当は、まったく別の財布から出てきます。この11発の補給により、累計配当金総額は172.54ドル(27,647円)に積み上がりました。投資元本1,732.53ドルに対して、すでに9.96%もの現金を回収済みです。含み損-9.10%という赤い数字より先に、私はこの「回収率ほぼ10%」を見るようにしています。
銘柄別週間ランキング:日本勢だけが立っていた

| 順位 | ティッカー | 先週損益率 | 今週損益率 | 週間騰落率 | 魂の叫び |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2865 | +1.52% | +2.56% | +1.04pp | 今週唯一の堂々たる上昇!守備の番人が日本株の踏ん張りを背に+2.56%へ前進! |
| 2 | 453A | +0.38% | +0.81% | +0.43pp | BlackRock謹製の国債使いが+0.43pp改善。円建ての盾が荒波の中で着実に前進! |
| 3 | TLTX | -2.99% | -2.90% | +0.09pp | わずか0.09ppでも改善は改善。金利の刃に耐える守護者が首の皮一枚で踏ん張る! |
| 4 | DOGG | +2.60% | +1.92% | -0.68pp | プラス圏は死守も0.68pp後退。番犬もさすがに金曜の嵐には少し足を取られた! |
| 5 | 563A | +9.23% | +8.36% | -0.87pp | 高水準は維持も-0.87pp。NASDAQ暴落の中で+8.36%を保った上昇追随型の底力! |
| 6 | TQQY | -14.69% | -17.04% | -2.35pp | 3倍レバの死神が再び深淵へ。-17.04%、猛獣はNASDAQ暴落をまともに食らった! |
| 7 | NVYY | -28.38% | -30.95% | -2.57pp | 遂に-30%突破!含み損最大の主犯が奈落の底をさらに掘り下げる断末魔! |
| 8 | YSPY | -15.91% | -19.09% | -3.18pp | 偽りの安全が-19.09%へ。S&P下落を直撃で受ける構造が今週も牙を剥いた! |
| 9 | NVDY | -7.38% | -11.13% | -3.75pp | エヌビディアの相棒が二桁の含み損圏へ。半導体総崩れの濁流に飲まれた! |
| 10 | AIPI | -4.53% | -8.60% | -4.07pp | AI暴れ馬が-8.60%へ急落。先週の回復から一転、AIトレード巻き戻しの餌食! |
| 11 | JEPQ | +8.86% | +4.54% | -4.32pp | 王者がまさかの-4.32pp。+4.54%は保ったが、NASDAQ暴落には王者も無傷ではない! |
| 12 | ULTY | -19.43% | -23.87% | -4.44pp | 吐血銘柄が-23.87%へ。極限のボラを追う宿命が、下げ相場で容赦なく牙を剥く! |
| 13 | QQQI | +5.57% | +1.12% | -4.45pp | 安定感担当が+1.12%まで後退。意地のハイテクも今週ばかりは火力を削がれた! |
| 14 | FEPI | +0.04% | -4.62% | -4.66pp | 首の皮一枚のプラスから一転、-4.62%へ転落。三悪魔の劇薬が本性を見せた! |
| 15 | IGLD | -6.17% | -11.41% | -5.24pp | 黄金の盾が-11.41%へ。配当253円の大火力の裏で、金価格も今週は逆風だった! |
| 16 | CEPI | +1.58% | -4.52% | -6.10pp | 黒字転換からまさかの最下位。暗号資産の覇者が-6.10ppの暴落で最も深く沈んだ! |
今週のランキングは、先週とは正反対の地獄絵図でした。週間騰落率がプラスだったのは、わずか3銘柄。しかも上位2つは、東証上場の日本勢である2865(+1.04pp)と453A(+0.43pp)です。日経平均が週間プラスを死守したことが、そのままこの2銘柄を「今週の数少ない勝者」に押し上げました。地理的な分散が、これほど明確に効いた週も珍しいです。
対照的に、下位は米国ハイテク・暗号資産系で埋め尽くされました。最下位のCEPI(-6.10pp)は、暗号資産関連株の急落をまともに浴びています。IGLD(-5.24pp)は配当では最高額を稼ぎながら、金価格の調整で評価損は拡大という、明暗が同居する一週間でした。そして見逃せないのが、先週まで王者の安定感を誇ったJEPQ(-4.32pp)まで沈んだことです。NASDAQが週間-4.68%も下げれば、連動型ETFは優等生であっても無傷ではいられません。NVYYは遂に-30.95%と、ポートフォリオ史上最も深い含み損を記録しました。
決算報告:含み損-9.10%の奈落

| 項目 | 金額(ドル) | 金額(円) |
|---|---|---|
| 投資元本 | 1,732.53ドル | 277,614円 |
| 株式時価総額合計 | 1,574.92ドル | 252,356円 |
| 株式評価損益合計 | -157.61ドル | -25,255円 |
| 株式評価損益率 | -9.10% | — |
| 累計配当金総額 | 172.54ドル | 27,647円 |
| トータルリターン | +14.93ドル | +2,392円 |
| トータルリターン率 | +0.86% | — |
(為替レート:1ドル=160.237円)
先週(評価損益-5.23%・トータルリターン+4.24%)からの変化は、率直に言って厳しいものです。評価損益率は3.87ポイント悪化し、トータルリターン率は3.38ポイントも削られました。金曜の雇用統計ショックが、株式時価総額を1,641.85ドルから1,574.92ドルへと一気に押し下げた格好です。
ただ、それでもトータルリターンは+0.86%でプラス圏に踏みとどまりました。理由は一つ、累計配当金です。今週、累計配当172.54ドルが、株式評価損157.61ドルを初めて上回りました。先週は配当164.09ドルに対し含み損90.68ドルと、配当が約1.8倍の余裕でした。
今週は含み損が膨らんで差は縮みましたが、それでも配当が損失を上回る構造は崩れていません。この「配当が含み損を上回る」という一点が、トータルリターンをプラスに保つ最後の砦になっています。投資元本1,732.53ドルに対し、累計172.54ドル・9.96%の現金回収は、評価損が膨らんだ週ほど重みを増します。
CMAが読む:なぜ「強い雇用」が株価を殺すのか

今週は「good news is bad news(良いニュースが悪いニュースになる)」という、相場の最も逆説的な現象が牙を剥いた一週間でした。証券アナリスト(CMA)として、この構造を丁寧に解きほぐしておきたいと思います。
なぜ強い雇用統計が株安を招くのか。 直感に反しますが、相場は「今の景気」ではなく「これからの金利」で動きます。5月の雇用が予想の倍以上に強かったということは、景気が想定よりはるかに底堅いということです。すると、高インフレが続くなかでFRBが利下げを急ぐ理由は消えます。
市場が織り込んでいた「年後半の利下げ」というシナリオが崩れ、一部では利上げ観測すら浮上しました。その結果、米10年債利回りが4.453%から4.536%へ上昇しました。ここが起点です。
金利上昇は、なぜハイテク株を直撃するのか。 株価は、将来生み出す利益を「現在価値」に割り引いて評価されます。割引に使うのが金利です。金利が上がると、将来の利益の現在価値は目減りします。とりわけハイテク・グロース株は、利益の大半が「遠い将来」に偏っているため、金利上昇の打撃を最も強く受けます。
今週、NASDAQ100が週間-4.53%とS&P500の-2.59%を大きく下回ったのは、まさにこの金利感応度の差です。そこへBroadcomのAIチップ見通しへの失望が重なり、半導体指数は約9%も崩れました。私のポートフォリオでAIPI(-4.07pp)・QQQI(-4.45pp)・FEPI(-4.66pp)といったハイテク系が軒並み沈んだのは、教科書どおりの連鎖です。
今週の教育コーナー:分散は「地理」でも効く。 カバードコール戦略の話は何度もしてきましたが、今週はあえて「分散の地理的側面」を取り上げます。今週、唯一プラスだったのは東証上場の2865と453Aでした。日経平均が週間+0.39%とプラスを死守したからです。
米国株が金利ショックで崩れる一方、日本株は相対的に底堅く、その差がポートフォリオの被害を和らげました。もし私の16銘柄がすべて米国ハイテク連動だったら、今週の含み損はもっと深かったはずです。
分散とは「違う値動きをするものを混ぜる」こと。同じカバードコールでも、米国NASDAQ連動と日本株連動では、金利ショックへの反応がまるで違う。これが、地理的分散の具体的な価値です。理屈は知っていましたが、こうも鮮やかに数字で証明されると、改めて唸らされます。
それでも配当は止まらない。 今週、株式評価損は-157.61ドルまで膨らみました。しかし配当はその逆風のなかで11発・8.45ドルを着弾させ、累計を172.54ドルへ押し上げました。オプションプレミアムという収益源は、株価が下げる週でも淡々と積み上がります。
むしろボラティリティが高い週は、カバードコール戦略にとってプレミアムを稼ぎやすい局面でもあります。含み損とインカムは、別の論理で動く。この人体実験が「含み損があってもトータルリターンがプラス」を維持できている理由が、まさにここにあります。
結論

聞いてください!!
「先週あんなに回復したのに、一週間で台無しか」と思った方もいるでしょう。私もそう思いました。金曜の夜、雇用統計の数字を見た瞬間、ストロングゼロが一気に苦くなりました。含み損-9.10%。先週の-5.23%から、ほぼ倍です。
でも、ここで画面を閉じる前に、もう一度数字を並べさせてください。
今週、株式評価損は-157.61ドルまで膨らみました。けれど累計配当は172.54ドル。配当が、含み損を上回っているのです。だからトータルリターンは、暴落の週でも+0.86%でプラス圏に残りました。投資元本の9.96%を、私はもう現金で回収し終えています。
強い雇用統計は、株価にとっては凶報でした。けれど、働く人が増え、賃金が伸びている経済そのものは、決して悪い話ではありません。相場が「good news is bad news」で動くなら、いつか「bad news is good news」の局面も巡ってくるはずです。金利が下がる日が来れば、今週沈んだハイテク勢が、まっさきに反応する可能性は十分にあります。
あなたが今、含み損の赤い数字に怯えているなら、私はこう言いたい。評価額は「画面の中の幻」、配当は「口座に届く現実」です。幻に一喜一憂して、現実の補給線を断ってはいけません。NVYYが-30%でも、CEPIが最下位でも、配当はきちんと届きました。
来週、この相場がさらに崩れるのか、それとも反発するのか。私は知りません。でも、どちらに転んでも、私はこの実験を続けます。なぜなら、これまで配当は一度も止まっていないからです。次の権利落ちで、また補給物資が届くのを、一緒に見届けてほしい。
人体実験は、嵐の日にこそ続ける意味がある。
※本記事は情報提供を目的としたものです。特定の金融商品への投資を勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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