新NISAで全世界株式(オルカン)、S&P500を積み立てようと考えている人は多いと思います。
他のホームページを見ると、ほとんどが投資信託を前提に書かれていると思いますが、ETF(上場投資信託)にもオルカン、S&P500はも存在します。
今回はオルカン、S&P500ではETFと一般の投資信託どっちがおすすめか?調べてみました。
ETFと投資信託は、異なる仕組みを持っており、それによって投資の方法やリターンの特性が異なってきます。
ETFは株式市場で上場され、市場価格で取引されるため、リアルタイムで売買が可能です。
一方、投資信託は基準価格で売買され、証券会社を通じて取引が行われます。
また、ETFと投資信託ではそれぞれメリット・デメリットが異なるため、それらをふまえたうえで自分に合う商品を選ぶことが大切です。
ETF(上場投資信託)とは
ETFとは、「Exchange Traded Funds」の頭文字をとったもので、上場投資信託とも呼ばれます。
投資信託の一種ですが、株式と同じように証券取引所に上場しているので、株式と同じようにリアルタイムの値動きで売買が行われるのが特徴です。
一般的なETFと投資信託の違い
項目 | ETF | 投資信託 |
---|---|---|
取引可能時間 | 金融商品取引所の取引時間 | 原則15時までに申込み |
取引価格 | 市場での時価 | 1日1回算出される 基準価額 |
注文方法 | 成行・指値注文が可能 | 基準価額が分からない状況で購入・換金の申込みを行う(ブラインド方式) |
信用取引 | できる | できない |
購入先金融機関 | 証券会社 | 証券会社、銀行など |
コスト:購入時 | 売買手数料(証券会社によって異なる) | 申込手数料(ファンドや販売会社ごとに異なる) |
コスト:保有時 | 信託報酬(投資信託より低めの傾向) | 信託報酬(ETFより高めの傾向) |
コスト:売却時 | 売買手数料(証券会社によって異なる) | 信託財産留保額など(ファンドや販売会社ごとに異なる) |
配当・分配金 | 分配金 | 分配金(運用方針によって分配金が出ないものもある) |
オルカン・S&P500のETFと投資信託の違い
項目 | オルカン・ETF | オルカン・投資信託 | S&P500・ETF | S&P500・投資信託 |
---|---|---|---|---|
コスト・購入時 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
コスト・売却時 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
信託報酬 | 0.0858%以内 | 0.05775%以内(年率・税込) | 0.0858%以内 | 0.09372%以内(年率・税込) |
分配金 | 1.61% | 0円 | 1.27% | 0円 |
違いは信託報酬と分配金のあるなしですね。
一般的に投資信託よりもETFのほうが信託報酬が低い傾向にある中で、オルカンは投資信託のほうが低い結果となりました。
ここ20年を比較すると、オルカンはS&P500よりもパフォーマンスが低いため、S&P500を推奨する人が多いです。(私もその一人です)
ただ、調べれば調べるほどオルカンの優秀さがわかります。
オルカンはインデックス型の投資信託の完成形な気がしてきました。
後、MAXISシリーズのETFって売買手数料0円なんですね。初めて知りました。
パフォーマンス
青い線が投資信託、紫の線がETFです。
再投資の影響ですね。
オルカン、S&P500ともに投資信託の方がパフォーマンスが良かったです。
投資信託の複利効果
投資信託の運用において、分配金を抑制してその収益を信託財産中に留保させたまま運用が行われることは、長期の資産形成を行う場合には有利です。
収益の一部が決算のたびに分配されてしまうと、運用資産が都度目減りすることになり、その分の運用効率が下がってしまいます。
結果、3年間という短い期間であるものの、オルカン、S&P500ともに7%ものパフォーマンスに差が生じました。
※ETFでも、分配金を再投資すれば、投資信託とほぼ同じパフォーマンスが期待できるはずです。
結論
新NISAは期限がありません。
購入金額が決まっており、期限がないことを考慮すると例え信託報酬が高いとしても、複利効果を考慮して投資信託のほうが有利だと考えます。
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