12月の売上は前月比で0.6%増加しました。これは、予測した0.4%増を上回る結果です。この増加は11月の0.3%増加に続くもので、年間を通じては小売売上が3.2%増加したことを示しています。
また、マスターカードによる報告によれば、11月1日から12月24日までのアメリカの休日シーズンの小売売上は3.1%増加しました。しかし、これは前年の7.6%増加に比べると低い伸びです。この休日シーズンの売上は、高い利息率やインフレなどが消費者支出に影響を与えたことが背景にあります。アマゾンやウォルマートなどの大手小売業者によるプロモーションや割引が消費者を引き付ける役割を果たしましたが、前年と比較して割引はそれほど深くありませんでした。電子商取引の売上も成長しましたが、前年に比べて成長ペースは緩やかでした。
前月比で見ると、インフレは落ち着いているように見えますが、、、
前年比で見ると僅かずつですが、インフレが加速しているように見えます。
小売売上の好調な結果は、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による利息率の低下の確率を低めると考えられ、Febウォッチの結果も、利下げ予想が先週の60%以上から55.7%とほぼ半分の確率まで低下してきています。
3月のFOMCはまだ先ですが、3月の政策金利維持を市場は折り込み始めており、債券利回りは上昇し、ドル円は円安方向に進んでいます。
今のままだと利下げは5月になりそうですね~
まとめ
- 経済の「過熱」への懸念: 小売売上が予想を上回ったため、経済が加熱しているとの見方が強まった。このような状況のため、インフレが加速し、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が利息率を引き上げる可能性が高まりました。株式市場では、高い利息率が企業の利益と経済成長に悪影響を与えると見なされ、株価が下落。
- FRBの政策への反応: 強い小売売上のデータは、FRBが予想されていたよりも早く、または予想されていたよりも大幅な利率を維持するかもしれないという市場の予想を強化しました。利率の上昇は、企業の借り入れコストを高め、消費者の支出を抑制することが予想されるため、株価にネガティブな影響を与えます。
- 債券市場の反応: 小売売上の強さは、インフレ圧力の持続を示唆し、債券市場ではインフレによる価値の低下への懸念から債券価格が下落し、それに伴って利回りが上昇しました。
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