2024年1月のPPI分析:物価の微妙な変動が示す経済の兆候

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PPIとは

生産者物価指数(PPI)は、生産者が自社の生産物に対して受け取る価格の変動を測定する指標です。これには、原材料や中間財だけでなく、最終製品の価格も含まれます。PPIは、物価の変動を早期に検出するために使用され、インフレやデフレのトレンドを理解するための重要な指標の一つです。

PPIは、特定の産業セクターや商品カテゴリーに焦点を当てたデータも提供し、経済分析や政策立案に役立てられます。詳細な情報は、米国労働統計局のウェブサイトで確認できます。

1月のPPI(生産者物価指数)

1月のPPIは季節調整済みの前月比で0.3%上昇となりました。

市場予想の0.2%を上回り、2023年8月以来5カ月ぶりの大きさとなりました。

生産者物価指数(PPI)

  • 前月比:0.3%(予想:0.2%) 前回:-0.2%
  • 前年比:0.9%(予想:0.6%) 前回:1.0%

食品、エネルギーが下落しているため、除くコアになると前月比も前年比も大幅に上昇しますね。

原因はサービス価格の上昇です。

サービス価格の大幅な上昇が全体を押し上げ、インフレ再燃への懸念を増幅させる可能性があります。

生産者物価指数(PPI)食品・エネルギー除くコア

  • コア前月比:0.5%(予想:0.1%) 前回:-0.1%
  • コア前年比:2.0%(予想:1.7%) 前回:1.7%

1月の消費者物価指数(CPI)も市場予想を上回りました。CPIとPPIの構成要素の一部は、米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安として重視している個人消費支出(PCE)価格指数の算出に使われます。

FRBはPCE価格指数を2%に鈍化させることを目指しています。

PPIは6ヶ月程度CPIやPCEデブレーターより先行する傾向にあります。

また、PPIは、特定の医療分野やポートフォリオ管理など、いくつかのカテゴリーが個人消費支出(PCE)価格指数の算出に使用されます。

1ヶ月だけではわかりませんが、PPIの上昇が3ヶ月以上続くようなら、CPIやPCEデブレーターは8月以降上昇する可能性が高まります。

FEBウォッチ

PPIの発表でFebウォッチはほぼ変わりませんでした。

GDP NowのGDP予想

GDPNowの値もPPIの結果で変化はありませんでした

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この記事を書いた人

真毅のアバター 真毅 自由人

趣味はカメラ、ランニング、読書。職業はシステムエンジニア。昔はリサーチハウスで企業調査、産業分析を行っていました。目標は投資で稼いでゆっくり生きる。資格はFP2級、証券アナリスト。投資対象は日本株、米国ETF、金、暗号資産、不動産。金融資産と実物資産の両輪で資産形成。

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