アメリカの2月の雇用統計が発表され、農業分野以外の就業者は前の月より27万5000人増加し市場予想を上回りました。一方で失業率は悪化し、市場では堅調な雇用情勢に変化が出ているという見方も出ています。アメリカ労働省が8日発表した2月の雇用統計によりますと、農業分野以外の就業者は前の月と比べて27万5000人増加しました。
20万人程度を見込んでいた市場の予想を上回りました。
一方で、前の月・1月の就業者は先月速報値として発表された35万人余りから22万9000人の増加に下方修正されました。さらに、失業率は3.9%と前の月より0.2ポイント悪化して2022年1月以来の高い水準となり、市場では堅調な雇用情勢に変化が出ているという見方も出ています。
- 非農業部門雇用者数:27.5万人(予想20.0万人) 前月:22.9万人
- 失業率:3.9%(予想3.7%) 前月:3.7%
- 平均時給:0.1%(予想0.3%) 前月:0.5%
- 労働参加率:62.5%(予想62.6%) 前月:62.5%
欠員率を調べると、5.4%から5.2%と低下。
2001~2019年(コロナ前)の失業率が4%以下のときの欠員率の平均が4.4%ということを考えると、まだ改善の余地ありです。
求人数が減ってきていることが話題になっていますが、会社への定着率が上がってきているため、採用する必要がないために減っている気がします。なので、今のところ求人数の減少は気にする必要はないと思います。
パートタイム労働者とフルタイム労働者の雇用を前年比で見ると、前月比でフルタイム労働者が減少し始めました。
最近の米国はパートタイムで雇用を調整していますね~
景気が悪くなってきたのでしょうか。
雇用統計はなんだか怪しいですね。前月の就業者の下方修正は12ヶ月ぐらい連続だった気がします。雇用統計の速報値からの下方修正は万年化してますね。なんだか米国は雇用の悪化を隠していると思えるようなことが多くなってきました。
Febウォッチ
Febウォッチは前回の雇用統計の結果からかなり変わりましたね~
確かに、インフレは続いているから仕方がない気がしますが。。。
雇用の悪化を考えると、ソフト・ランディングが怪しくなってきた気がします。
今月雇用統計後
前月雇用統計後
雇用統統計の発表後の市場の動き
ドルの動向: 今週、ドルは対ユーロで今年最大の下落を記録する見込みです。この小幅ながらも注目される下落は、米国の雇用統計がまちまちの結果となり、FRBが6月に利下げを実施するとの見方が維持されたためです。
日本円の強さ: 日本円は対ドルで5週間ぶりの高値を付けました。これは、日本銀行が金融緩和の正常化に向けた新たな政策を検討しているとの報道や、マイナス金利解除の議論が行われるとの見方が強まったためです。
その他の通貨の動き: ポンドは対ドル・対ユーロで上昇しました。また、リスクに敏感な豪ドルとNZドルも上昇しました。これらの動きは、欧米の金融政策の見通しが変化していることを反映しています。
ビットコインの動き: ビットコインは一時過去最高を更新し、終盤は2.77%高で取引されました。この動きは、デジタル資産への関心が依然として高いことを示しています。
まとめ
雇用が悪化しているものの、インフレは以前強い状態が続いています。
米国がソフト・ランディングする条件が徐々に損なわれている気がします。
雇用統計リリースページ
米国労働統計局:https://www.bls.gov/news.release/empsit.nr0.htm?ref=upstract.com
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